第13話 お金が無い
「つ、疲れた~・・・・・」
組合が締まるギリギリの時間に俺は帰還を果たした。
中にはハンターの姿はなく、組合員が数名残っているだけだった。
俺はよろよろとした足取りで受付に向かい、署名が入った依頼書をレミアさんに渡す。
「お疲れ様でした。今確認しますので、少し待っていてください」
俺が渡した依頼書を一枚一枚見ていき、そこに書かれている依頼主のサインを確認して、判子を押していく。
渡した依頼書を全て確認するとレミアさんはにこりと笑う。
「はい、確認しました。依頼はすべて達成したとして処理します。本当にお疲れ様でした」
「やった~・・・・・・」
その一言で身体の力が抜けて情けなく受付に突っ伏す。
そのボロボロ具合にレミアさんは苦笑を浮かべる。
「大変だったみたいですね」
「ええ・・・・・ホント・・・・・・大変でしたよ・・・・・」
渡された依頼書は合計六枚。教会前広場の清掃、猫探し、配達、荷運び、飯屋の手伝い、煙突掃除。
ハッキリ言って無茶振りにも程がある。しかし、金がかかっている以上やるしかない。
俺は効率よく進めるために悩んだ結果、依頼の同時進行を決行した。
ゲームなんかでもよくある『○○のついでに○○の依頼も片付けよう』みたいなやつ。
まずは猫を探しているおじいさんに話を聞き、配達をしながら猫を探す。猫は見つからなかった。
配達終えて、今度は荷運び。ここにも猫はいなかった。
教会前の広場を清掃をこなしつつ猫を探し、飯屋に行って厨房の手伝いをしながらまだ見ぬ猫の情報を店の人間や客に聞く。
そして、煙突の掃除を三軒やり切ったところで猫を発見。激しい攻防の末、見事捕獲(思いっきり腕を引っかかれた)、おじいさんに届けてきたのがつい先ほど。
「―――――と、いう感じでした」
「あはは・・・・・・それは、ご苦労様です」
乾いた笑いがレミアさんから洩れる。
「ところで、ライラは?」
待っている事はないとは思っていたが、ちょっぴり期待してしまう。
「ライラちゃんならあの後、用事があるからって言って出て行きましたよ」
「そうですか・・・・・」
まあ、分かってたけどね。
レミアさんが席を立ち、しばらくして戻ってくると小さなトレイをもって戻ってきた。
「こちらが報酬になります」
「どうも」
トレイの上に乗せられていたのは銀貨一枚と銅貨が一枚。六件の依頼の合計金額だ。
受け取って財布代わりの革袋の中に仕舞う。まだまだ軽い財布だが、始まったばかりだ。少しずつでも貯めていこう。
「あれ、ソウジさん?」
「うん?」
呼ばれて振り返ると、そこにはファムがいた。
「やあ、ファム。こんな時間にどうしてんだ?」
「私は依頼の報告に。ソウジさんは?」
「俺も同じだよ。今報告を終わったところだ」
「そうですか・・・・・・って、ソウジさん腕っ!」
ファムが慌てた様子で俺の右腕を指す。
「ん?ああ、これか?」
そこには猫に引っかかれた傷がある。
「どうしたんですか!ああ、血がっ!」
ファムは駈け寄ると俺の腕を取る。
「ジッとして下さい」
言われた通りにジッとしていると、ファムは掌を傷の上にかざし、力ある言葉を紡ぐ。
「ヒール」
「おお・・・・」
かざした手から淡い光が漏れる。その光が傷口に注がれると徐々に傷口がふさがり、やがて綺麗に傷が消える。
「これで良し」
傷があった個所を見ると、痕もなく綺麗に治っている。触って確かめてみても、そこに傷があったとは思えない感触だ。
「ありがとな」
「いえ、大事にならなくてよかったです」
お礼を言うと、ファムははにかむように笑った。
「しかし、回復魔術ってのはやっぱ凄いな。こんなに簡単に怪我を直せるなんて」
「そんな簡単じゃないですよ?回復魔術は他の魔術に比べて扱いが難し魔術なんです」
レミアさんが横から説明を入れる。
「へぇ~」
「それに使い手の相性もあるので、回復魔術は使い手が限られてくるんです。だからファムちゃんは組合でも重宝されているんですよ?」
なるほど。思ってたよりもファムは凄い魔術師みたいだ。
「そ、そこまで大したことじゃないですよ」
「謙遜はよくないですよ?ファムちゃんの歳でこのレベルの回復魔術が使えるのは凄い事なんですから」
「う、うぅ~・・・・」
レミアさんの手放しの賛辞にファムは頬を赤く染めて俯いてしまう。
その姿を見ていると自然と手が動いて、ファムの頭を撫でる。
「え?」
サラサラの髪が撫でていると心地いい。
「ファムは凄いな。可愛いうえに魔術もこんなに上手に扱えて」
「か、かわっ・・・・・」
「改めてお礼を言うよ。ありがとう、ファム」
「あ、あの・・・・・・どう、いたしまして」
顔を赤くしながらたどたどしく答えるファムに、思わず笑みがこぼれる。
と、そのタイミングで―――――
グゥゥゥゥ~・・・・・
「あ」
盛大に腹の鳴く声が響く・・・・・・俺の腹から。
「ぷッ!あははは!」
「は、はは・・・・・」
ファムは間の抜けてた音を聞いて笑い、今度は俺が顔を赤くする。
「悪い、昼も食う暇もなく走り回ってたおかげで腹が・・・・」
「ふふっ、この時間ならまだお店はやっているので、そちらで食べていかれるといいですよ」
レミアさんにも笑われてしまった。クソッ、何てタイミングの悪い腹なんだ。
「・・・・・そうします」
報告も終えたし、報酬も手に入れた。このままここに残っていて意味はない。て言うか、この空気に耐えられない。
俺は組合の出入り口に向か、おうとして足を止める。
「なあ、ファム。飯がまだなら一緒にどうだ?」
「え?」
俺と交代でレミアさんに報告をしようとしていたファムがこちらに振り返る。
「いや、一人で食うのも味気ないし、飯がまだならどうかなって」
「あ、えっと、その・・・・・じゃあ、ご一緒させてもらいます!」
「そっか。じゃあ、外で待ってるよ」
「は、はい!直ぐに行きます!」
(そこまで慌てるようなことでもないのに)
俺はファムの慌てっぷりに苦笑を浮かべると、組合の外に出た。
♢ ♢ ♢
しばらくすると、ファムが組合での用事を終わらせて出てきた。そのまま二人並んで組合を後にする。
何処で飯にするか適当に歩きながら話していたが、歩いている方角が『バヤール亭』だったので、俺達はそのままバヤール亭に足を運んだ。
「いらっしゃいませ~!」
店に入ればミーシャの元気な声で出迎えられる。
「あら?ソウジさんとファムちゃんの組み合わせなんて珍しい」
「さっき組合で偶然会ってな。腹も減ったから一緒に飯でもどうかと思ってな」
「なるほど・・・・・・・・ファムちゃんファムちゃん」
「?」
ミーシャが呼ぶとファムはトコトコとミーシャに近づく。
傍に来たファムに顔を寄せて何やら小声で話し始めると、ファムが何やら慌てた様子で顔を赤くしながら手をパタパタ振っている。何だ?
「――――――そっか。まあ、そう言う事にしておきましょう」
「も、もう~ミーシャちゃんっ!」
まあ、気にすることでもないみたいだし、そっとしておこう。
話もひと段落したみたいだから、改めてミーシャに席は空いているか尋ねると、丁度席が空いたばかりだと言われ、ミーシャの案内で窓際の席に着く。適当にオススメと酒を注文してファムと談笑しながら料理が運ばれてくるのを待つ。
因みにファムは酒はそんなに強くないらしく、酒の代わりに果実水を頼んでいた。しばらくすると注文した料理が運ばれてきて、乾杯の音頭と共に食べ始める。
朝食を食べて以来の飯は、店の腕前も伴ってすこぶる美味かった。
食事の後はお互い飲み物を飲みながら取り留めのない話で盛り上がる。特に話が弾んだのはベヤルドとファムの冒険譚。
ハンターになってから受けた依頼の話が面白くてついつい色々な事を質問してしまう。それを丁寧にファムは語って聞かせてくれる。
「―――――と、言う事がありました」
「へぇ~それはまた凄い冒険をしたな」
ある村で盗賊と戦った話や、身の丈三、四メートルほどある魔物との戦闘。どれもこれも聞けば聞くほど胸躍る冒険譚だ。
「・・・・・俺もいつか、そんな冒険が出来るかな」
「できまよ。ソウジさんなきっと」
俺の小さく零した言葉に、ファムは迷いなく言いきる。
「ありがと、ファム」
「どういたしまして」
はにかむファムの顔はとても可愛らしく、思わず見惚れてしまう。
(こんな娘が、こんな冒険をするなんてな・・・・・)
見た目も性格もハンターのイメージとはかけ離れたファムを見てふと疑問が湧いてくる。
どうしてハンターになったのか?と。
俺はそれをそのままファムに聞くと、少し迷うようなそぶりを見せる。
「話しづらいことなら、無理に聞かないぞ?」
「いえ、あまり面白い話でもないので・・・・・・でも、聞いてもらえますか?」
俺が聞いたのに、ファムは上目遣いで窺うように聞いてくる。
「勿論」
俺は大きく頷いて答える。
ファムは俺の返事に安堵するように小さく笑みを浮かべ、語り始める。
「・・・・・私と兄さんはこの街から大分離れたところにある都市で暮らしていたんです」
「へぇ~都会育ちってやつか」
俺の何気ない言葉にファムは首を横に振る。
「確かに、都会と言えば都会なんですが・・・・・私たち兄妹が住んでいたのは華やかな場所じゃなくて、薄汚れた・・・・・・スラムで暮らしていたんです」
「あ・・・・・」
しまった。面白い話じゃないと言っていたのだから想定すべきだった。
「気にしないでください。スラム出身なのはそんなに珍しい事じゃないので」
俺に気を利かせてファローを入れながら話の続きを語る。
「その日の食べる物も困るくらい貧しくて、兄さんは、その、悪い事をしたりして手に入れた食べ物でその日を暮らしているような生活でした」
兄の粗暴な行動を知っていても止められなかったことを後悔しているのか、ファムは苦い顔になる。
「親はいましたけど、正直、あまり褒められるような親ではなかったです。兄さんはそんな親は頼りにならないって言って、『俺が何とかするから、お前は俺が守るから』って」
ベヤドルは妹のファムの事を溺愛している。まだ短い付き合いだが、会話の節々でそれは伝わっていた。
(そっか、ファムを溺愛しているのはこういった事情があったんだな・・・・・)
妹を守るために悪事に手を染める兄。まるでドラマか映画の様な話だが、自分がベヤドルと同じ立場だったら、きっと同じような事をしていたかもしれないな。
「そんなある日です・・・・・・・両親が殺されたのは」
「っ!」
「誰に殺されたのかも、どうして殺されたのかもわかりません・・・・・・・それから私達はスラムで二人だけで生きていくことになりました」
親を失い、二人でスラムで生活する。言葉にするのは簡単だが、それがどれだけ過酷な事なのかは想像に難くない。
「生活は両親がいた時よりも厳しくて、兄さんはまだ幼かった私を守るために必死で・・・・・・そんな時、兄さんがどこかに出かけて、戻ってきた時に言ったんです。『ハンターになる』って」
「・・・・・・どうしてベヤドルはハンターに?」
「私たちの様な人間は、そう簡単には職を探すことは出来ません。けれどハンターなら、いくつかの条件さえクリアできていればなる事が出来ます」
確かに規定では、いくつかの条件さえクリアできていればハンターになることが出来ると、レミアさんから貰った手帳に記載されていた。
しかし・・・・・・
「身元は?確か、身元の保証が無い者は初めから除外されていたはずだけど?」
ハンターは様々な人々から様々な依頼を受ける。時には近所の住人から、時にはその地を治める領主から、実に様々だ。
だからこそ信頼関係が大事になる。詳細も不明な人物に依頼など出せる訳がない。当たり前の事だ。
だからこそ組合は身元が判明している人間を採用することが基本になっている。
まあ、身元が確かでも実力が伴っていなければ意味がないのだが、それはまた別の話。
俺の場合はクロードの推薦のおかげでハンターの資格を貰っている。いわば裏技の様なものだ。
しかし、ファム達は両親を亡くしている。ありていに言えば孤児だ。当然身元の保証などない。
ならばどうやって?
「後見人になってくれる人が出来たんです」
「後見人に?」
「はい。その人のおかげで、私たちはちゃんとした身元の保証が出来て、ハンターになることが出来たんです。まあ、なるまでに色々と勉強とかしたんですけどね。読み書きとか」
読み書きも教えてくれたのか。
「いい人だな。どんな人なんだ?」
「先輩ハンターです。しかもBランクっ!」
「B?そりゃまた凄い人に後見人になってもらったんな」
「はい!ビジャルさんって言うハンターの人なんですけど知っていますか?この街でも結構知られた人なんですけど」
ビジャル?はて、どこかで・・・・・
「って、あの人かっ!?」
「知ってるんですか?」
「あ、ああ。一応な」
あのいけ好かない感じの人がまさかの後見人・・・・・意外過ぎる。
「ビジャルさんのおかげでハンターにもなれたし、その後もハンターの事を色々と教えてもらった恩人です」
あのビジャルが親切に物を教える姿を想像するが、最初にあった時の印象が強いせいで上手く想像できん。
「そして、ハンターになって色々な依頼をこなして、この街に来て共感できる仲間に出会い、クランを結成して今に至る、と言う感じですね」
「そっか、色々あったんだな」
「はい。色々ありました」
ここまで来るのに相当な苦労があっただろうに。けれども話を聞くまでファムはそれを少しも感じさせるようなことはなかった。
それどころか、ファムは何処か誇らしげだ。
きっと今まで自分がしてきたことに誇りを持っているのだろう。
「色々聞かせてくれて、ありがとう」
「いえ、これくらいならいつでも」
そう言って笑うファムを、少し羨ましいと感じた。
♢ ♢ ♢
バヤール亭で食事を済ませた総司達は、店の前で別れてそれぞれの帰路に着く。
人通りの疎らな道を、ファムは先程のバヤール亭での会話を思い出しながら歩いていた。
「ソウジさんも大変だな~」
食事の合間に総司の愚痴とも呼べる話を思い出して思わず苦笑いを浮かべる。
「ライラちゃんも、もっとソウジさんに優しくしてあげれが良いのに」
それは無理かな?と直ぐに思い直してしまう。
ライラとはこの街に来てからの仲で、年も近い事もあってか、友と呼べる間柄だ。
だからか、ライラの性格は把握している。だからこそ、ライラが総司に優しくする姿は想像することが難しい。
「私がペアだったら、色々フォローとかできるかな?」
ファムは支援魔術、特に回復魔術に自信がある。
前衛を総司に任せ、自分は後ろで総司を支える。総司が怪我をすれば回復魔術で癒し、総司が上手く立ち回れるように支援魔術を放つ。
時に総司に守られながら二人で依頼をこなしていくのは、中々悪くないのでは?と、取り留めのない事を考えてしまう。
(って、何考えてるんだか、私ったら)
総司のペアはライラで、総司には今やるべきことがある。
それを思い返して今考えた妄想とも呼べる考えを振り払う。
そうこうしていると気が付けば自分と兄が住む家の前まで辿り着いていた。
鍵を取り出し扉を開けて家の中へ。
「お、やっと帰ってきたかっ!」
「お帰り、ファム」
玄関を抜けてリビングに入ると、ソファーに腰掛けるベヤドルに声を掛けられる。その向かいのソファーにはミタリーが何かの羊皮紙を片手に座っていた。
「ただいま、兄さん。ミタリーも来てたんだね?」
「ああ、次の依頼の話をな」
「それより随分遅かったじゃないか?まさか、何かあったのか?」
ミタリ―との会話に割り込むベヤドルに、ファムは呆れた様なため息を漏らす。
「何もないよ」
「そうなのか?本当に何もなかったんだな?」
心配性だなぁ~・・・・・と苦笑いを浮かべる。
ミタリ―も同じ心境なのか、苦笑いを浮かべている。
兄のベヤドルは何時もこうだ。自分はもう子供ではないと何度も言っているのに、この兄は『なにかあったらどうするッ!?』といつも子ども扱いだ。
(・・・・・・まあ、兄さんも私を心配しての事だから、嬉しいと言えば嬉しいけど、いい加減子ども扱いは止めてほしいなぁ~)
「組合でソウジさんに偶然会って、バヤール亭でご飯を食べてきただけだよ」
「ソウジと?」
総司の名前を聞いてベヤドルの眉がピクリと動く。
「・・・・・・変な事されてないよな?」
「されてないよッ!もう、兄さん失礼だよ!!」
一体ナニをされると言うのか。
「す、すまん。ついな?」
憤慨するファムに、流石に空気を読んだのか謝るベヤルド。
「しかし、珍しいな。ファムが私やベヤルド意外と二人で食事に出かけるなんて」
「そう・・・・かな?」
言われて疑問に思う。確かに自分は親しい間柄の人間以外と食事などしない。ベヤドルにミタリー、年の近い友人のライラと同じく友人のミーシャぐらいだ。
(そう言えば、誘われた時、なんで簡単に行くって言ったんだろう?)
思い返すが、あの時は反射的に行くと答えてしまったとしか言えない。
しかし、何時ものファムなら「家で兄が待っているから」と言って断っていた。事実、これまでも声を掛けてきた男には似たような事を言って断ってきた。
ベヤドルの「男は狼だから信用するな」といつも言われているからと言う訳ではないが、ファムも男性恐怖症とまでは言わないが、男が苦手なのだ。
勿論例外はある。粗暴な男や軟派な男が苦手なだけで、世の全ての男が苦手と言う訳ではない。
それでも数回しか会話をしたことが無い相手なら、断っている。
けれど総司は違った。
何が違うかはファムにも分からないが、不思議と気を許してしまっていた。
(何でだろ?)
ふと思い出すのはバヤール亭でのミーシャとの会話。
あの時ミーシャはファムを手招きして言われたのは――――
『もしかして、惚れた?』
「~~~~~~ッ!!!」
途端に顔がカッと熱くなる。
あの時は突然の事で慌てて否定したが、惚れたか惚れてないかで言えば、ファム自身もよくわかっていない。本当にあの場では咄嗟に否定してしまったのだ。
(ち、違うからっ!そんなんじゃないからっ!確かにソウジさんは悪い人じゃないし、むしろ良い人だし、優しいし、魅力が無い訳じゃないけど・・・・・うぅ~!!)
一人で頭を抱えてウンウン唸るファムに、ベヤドルとミタリーは首を傾げる。
「?まあ、何もないならいいさ。それよりファム、次の依頼の事でファムにも意見を聞きたい。大丈夫か?」
「え?あ、うん、勿論!」
ミタリ―に声を掛けられて我に返る。そのままミタリーの横に座り、先程頭に浮かんだ考えを追い払うように今後の依頼の話に耳を傾ける。
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