第4話 出来ることは?

「んっ・・・・・・んん~・・・・・はっ!」


 目を開けると、そこには見慣れない天井が視界に映った。


「こ、ここは・・・・・・・」


「あ、起きられましたか?」


 直ぐ脇から声を掛けられる。その声は何処かで聞いたことがある様な・・・・・そう思って目を向ければ、そこには受付嬢のレミアさんが椅子に座ってこちらの様子を窺っていた。


「レミアさん?」


「はい。気分は如何ですか?」


 そう言われて改めて自身の状態を確認する。ベッドに寝かされ、体に包帯を巻かれた状態で眠っていたようだ。


「ツっ!」


 上体を起こそうと身体を動かすが、鈍い痛みが走って断念。


「あ、無理はしない方が良いですよ?一応、回復魔術を掛けて、治療も済ませてますが、完全に傷が癒えてるわけじゃないので、今日一日は安静にしていた方が良いですよ」


「あの、俺はどうして?」


「覚えていませんか?ライラちゃんと勝負をして、その後組合長が怪我をしたソウジさんをここまで運んでくださったんですよ?」


「あ」


 思い出した。そう言えば、ライラと勝負をすることになって、防戦一方になって、反撃に転じたと思ったら逆にライラから手痛い反撃を貰い、ライラの放った闘気術、裂空斬を受け止めて・・・・・ダメだ、そこから先は記憶が曖昧だ。

 ・・・・・・・・もう少し頑張れると思ったのに、結局この体たらくだ。

 てか、最近の俺ってば、気絶して運ばれること多すぎだろ。何か悲しくなってきた。


「少し待っていて下さい。今、組合長を呼んで・・・・・」


 と、レミアさんが席を立とうとしたそのタイミングで、コンコンッと部屋の扉がノックされた。


「失礼するよ」


 扉を開けて姿を現したのは、今まさにレミアさんが呼びに行こうとしたオベールさん本人だった。

 その後ろにはライラの姿も窺える。


「目が覚めたようだね」


「ふんッ、ようやくかよ」


 オベールさんは部屋に入り、俺が横になるベッド脇まで来て、俺の様子を窺う。


「ふむ・・・・・・この様子だと、もう大丈夫そうだね。今日はこのままここで泊っていくといい」


「ありがとうございます・・・・・・・・あの、勝負の方は?」


「覚えてないのかい?」


「裂空斬を受け止めたところまで覚えているんですけど、その先が曖昧で・・・・・・」


「ハッ!情けねぇ。あの程度の事でそんな体たらくかよ」


 部屋の入り口付近の壁に寄りかかりながら、大仰にも腕を組んだりしているライラから嫌みが飛んできた。


「・・・・・・・悪かったな」


 事実だから強きに言い返せないのが悲しい。


「と、ライラは言っているが、勝負はソウジ君の勝ちだ」


「え?」


「なっ!?」


 今、オベールさんは何て言った?俺の勝ち?嘘だろ?


「ちょ、ちょっと待てよオッサン!こいつの勝ちってどういう事だよッ!」


 俺の勝ち宣言に慌てて待ったをかけるライラ。これに対して涼し気な顔をしてオベールさんが応える。


「どうもこうも、そのままの意味だ」


「だから、どうしてそうなるんだよッ!」


「一撃でも当てればソウジ君の勝ち。それがソウジ君の勝利条件だ。そして、ソウジ君は見事、一撃を決めていた。違うかね?」


 え?俺、そんなことしたっけ?

 いや、待て・・・・・・・・思い出した。

 確かあの時、倒れた後にライラの勝利宣言が聞こえて、俺はそれが認められなくて、無理やり身体を起こして殴りかかったんだた。


「ふざけんな!オッサンだって『この勝負は終わりだって』って言ったじゃねぇか!その後の事なんて無効だ無効ッ!!」


 おぅ・・・・・・もう、終わった後に殴りかかったのか俺。意識が飛び飛びだったから、そこまでは分からんかったぞ。


「確かに『勝負は終わりだ』と言った。だが、あれは私の誤りだ」


「は?誤り?」


「私が終わりと判断したのは、ソウジ君が戦闘を継続することが出来ないと思ったからだ。が、ソウジ君は立ち上がってみせた。つまり、戦闘の継続が可能だったことを意味している。それが私の判断ミスだ。よって、試合終了の宣言は撤回。勝利条件を満たしたソウジ君の勝利とする。以上」


 またなんとも、強引な結論だ。


「いやいやいやいや、そうはならないだろうッ!」


 流石のライラもこれにはツッコミを入れる。すると、オベールさんは何やら疲れたような顔と共に大きなため息を吐いた。


「・・・・・・ライラ、こんな言い方をするのもどうかと思うが、あえて言おう。いい加減、子供の様な事を言うのは止めたまえ」


 物腰の柔らかそうなオベールさんが一変、まるで、子を叱る親の様な厳しい目をライラに向ける。

 これを受けてライラはうっ!とたじろぐ。


「な、何だよそれ・・・・・」


 滅茶苦茶動揺している。


「お前はクロードの弟子と言う意味でも、ハンターと言う意味でも、お前はソウジ君よりも上の立場だ。そんなお前が何時まで子供の様な言い訳をしている?」


「い、言い訳なんて・・・・・アタシは、本当の事を言ってるだけで・・・・・・」


 先程までの勢いを無くし、まるで叱られた子供の様に委縮するライラ。まあ、はた目から見たらまさにそうとしか言えないのだが、見ていてちょっと可哀想な気分になる。

 黙って事の成り行きを見守っていたレイラさんも、場の雰囲気が悪くなってきたのを察して、オロオロとし始める。が、そんな事はお構いなさしにオベールさんは続ける。


「ソウジ君は立ち上がり、あまつさえお前に一撃を入れてみせた。試合の終了以前に、私はそれを称賛に価すると考えている。ライラ、お前もそうじゃないのか?」


「それは・・・・・・く、クロードの弟子なら、それくらい、出来て当然って言うか・・・・・・」


「それだ」


「え?」


 オベールさんの言葉に疑問の声を上げるライラに、オベールさんは決定的な言葉を放った。


「お前は、クロードの死に囚われ過ぎている」


「ッ!!」


「く、組合長、それは・・・・・・」


 流石にこの流れは良くないと判断したのか、レイラさんがオベールさんを止めにかかろうとするが、オベールさんは片手でそれを制して言葉を続ける。


「お前はクロードを通してしかソウジ君を見ていない。それでは正当な判断とは言えない」


「クロードの事は関係ないだろうッ!」


 先程までの委縮した姿とは一変、ライラは眦も鋭く吠える。


「いや、大ありだ。クロードの死を悲しむなとは言わない。忘れろともな。だが、お前はクロードにこだわり過ぎて、まるで周りが見えていない。それでは正常な判断など到底できない。違うか?」


 確かに、それは俺も思った。クロードにこだわり過ぎなのではないかと。

 けれど、ライラの気持ちも分かる。

 突然親しい人間が死んだ、などと聞かされて冷静でいられる人間など滅多に居ない。

 しかも、それを聞かされたのも三日前の事。たった三日で冷静になれと言われても無理な話だろう。

 それでも、オベールさんはあえてこのことを指摘した。それはつまり、ライラはクロードが死ぬ以前から、クロードに固執していたのではないのか?と言う事になる。


「・・・・・・・・・・てんだよ」


 俯いたライラがボソっと呟く。


「ん?」


「オッサンに何が分かるってんだよッ!!」


「待て、ライラ!」


 叫ぶに応じて、ライラは部屋を駆け出して行ってしまった。

 後に残されたのは、何とも言い難い空気が部屋の中に残された。


「組合長、あれは流石に・・・・・・」


「フゥ・・・・・・・分かっている。私も大人げない事をしてしまった」


「自覚があるのなら、もう少しライラちゃんに優しく言ってあがても」


「・・・・・・・・・分かってはいるのだがな。あの子の保証人としての責として焦ってしまった・・・・・・いや、私もクロードの死に少なからず引きずられているのだろう。はは、ライラに偉そうなことを言える立場ではないな」


 オベールさんの乾いた笑いが、妙に部屋に響く。


「組合長・・・・・・」


 レイラさんも続く言葉を失って、それ以上の事は言えなかった。




         ♢       ♢       ♢     




 陽は沈み、辺りは等間隔に並んだ街灯が照らす街をライラは当てもなく歩いていた。


「・・・・・・・・・・・・・」


 辺りからは仕事終わりに一杯やりにきたのだろう、酒場や飲食店から賑やかな声が聞こえてくる。

 そんな楽し気な声とは対照的に、ライラの表情は暗い。

 酒場に寄るわけでもなく、家に帰るでもなく、ライラはただ歩き続けた。

 先程の組合でのやり取りを考えながら。


「・・・・・・・・・・・くそ」


 しかし、いくら考えて整理しようとしても、オベールに言われたことが胸に刺さり、思考が乱れる。


「・・・・・・・簡単に言いやがって」


 それが出来たら苦労しない、と小さく呟きながら裏路地に続く角を曲がる。

 ドンッ


「わっ!」


 角を曲がった瞬間、角から出てきた人間とぶつかってしまった。

 気が削がれていたライラは、思わずよろめいて尻餅を付く。


「いってて、何処見て・・・・・ってガヤル爺さん?」


「ライラか?」


 ぶつかった相手に怒鳴りかけるが、そのぶつかった相手がガヤルであると知り、勢いが削がれる。


「どうした?こんなところで」


「それはアタシのセリフだよ。爺さんこそどうしたんだ?」


 差し伸べられたガヤルの手を握り立ち上がると、ライラは改めてガヤルに尋ねる。


「何、ワシは仕入れをしに、古い知り合いのとこに顔を出してただけだ」


 見ればガヤルの背には何やら重そうな荷物が詰められた大きな革袋を背負っている。


「お前さんこそどうした?確か今日はソウジの奴と試合だとか言っていただろ?もう、終わったのか?」


「そ、それは・・・・・・・」


「まさか、負けたのか?」


「んな訳ねぇだろうがッ!」


 もしやと思い尋ねるが、ライラに勢いよく否定される。


「なら、どうしてそんな浮かない顔をしとる」


「・・・・・・・なんでもねぇよ」


 先程とは一変、急に歯切れが悪くなる。

 その様子をみて、ガヤルは考え込む。


「・・・・・・・よし」


 ライラの脇を通り、先程ライラが来た通りに歩みを向ける。


「爺さん?」


 ガヤルは歩みを止めてライラに振り返る。


「ワシは今から飯にしようと思っとってな、お前さんも一緒にどうだ?」


「え?」


 急な誘いにライラは戸惑うが、ガヤルは構うことなくライラの腕を取る。


「ちょ、ちょと爺さん!」


「たまには年寄りに付き合え。何、心配せんでもワシの奢りだ」


「いや、アタシはまだ行くなんて・・・・・」


「良いから付き合え」


 グイッと強引にライラの腕を引く。それに釣られてライラは強制的に足を動かす羽目になる。


「わっ!じ、爺さん!」


 ライラにしたら捕まれた腕を振り払うのは簡単だが、それで怪我などされては堪らない。しょうがないと諦めて腕を引かれるままガヤルの後についていく。


「ここは・・・・・・・」


 やがて連れてこられた店は、以前ガヤルが総司と訪れたバヤール亭だった。


「行くぞ」


 店の扉を開けてガヤルは中に入る。


「はあ・・・・・・」


 溜息を一つ吐いてライラもその後に続いて店の中に入る。

 扉を開けて中に入ると、途端に賑やかな声がそこかしろから耳に届いた。

 店内をぐるりと見渡すと、仕事上がりの男達や、同じ組合所属のハンターもチラホラと目に入る。


「・・・・・・・相変わらず繁盛してんな」


「そう言えば、お前さんもここには来ることがあるんだったか」


「まあ、な。最近は来てなかったけど」


 クロードもいなかったからなと、小さく呟かれたが、店の喧騒でガヤルの耳には届かない。代わりに届いたのは元気のいい娘の声。


「いらっしゃいませ!何名・・・・・ってガヤルさん!」


「おう、ミーシャ。また飯を食いに来た。二人なんだが、席は空いてるか?」


「勿論!・・・・・・・あっ、ライラちゃん?」


「よう、久しぶりだな」


 ガヤルの後ろにいたライラがどこかばつが悪そうな顔をして前に出る。


「ライラちゃん久しぶりだね。元気にしてた?・・・・・・・その、クロードさんの事・・・・・残念だったね」


 先程とは打って変わり、ミーシャの顔に陰りが生まれる。


「・・・・・・・ああ」


「余計なお世話かもしれないけど、元気、出してね?」


「ああ、悪いな、気を使わせて・・・・・・その、サンキュな、ミーシャ」


「どういたしまして。何かあったら何時でも言って。頼りないかもしれないけど、力になるから」


「ああ、そん時は頼む」


 クロードとライラはよくこの店に足を運んでいた。クロードがこのバヤール亭を気に入り、良く足を運んでいたためだ。今ではクロードはこの店の常連として、この界隈では知られている話だ。

 勿論、そんなクロードに連れられてライラもこの店に通っていた。そのおかげでライラとミーシャは友人と呼べる間柄にもなった。

 それがつい先日、ミーシャの耳にクロードの話が届いた。

 色々と良くしてもらったクロードが死んだことを聞き、ミーシャも他の者達同様、その死に悲しんでいた。

 しかし、店は常に営業しているため、そんな時間はなかった。それに、自分よりももっと悲しんでいる人間がいると理解もしていた。

 それが目の前にいる自分よりも年下の少女だ。


「さ、席に案内します。ライラちゃん、ウチの自慢の料理を食べれば元気百倍だよ!たくさん食べて、たくさん元気になってね!」


 常連でもあり、良き友人でもあるこの少女に元気になってもらいたいと、殊更に元気な声を出す。


「ははっ・・・・・・ああ、そうさせてもらうよ」


「うん!それじゃ、こちらへどうぞ!」


 まだ、何処か無理をしているように見えるが、それでも笑ってくれたことに満足し、ミーシャは二人を店の奥にあるテーブルへと案内した。

 席に付いて早々、ガヤルがあれこれと注文、しばらくするとミーシャが料理を持ってきてテーブルに並べていく。

 一通り料理を運ぶと、ミーシャは別の客に呼ばれて二人の元を離れる。その背を見送りながら二人は料理に手を付けていく。

 粗方出された料理を片付けて、ガヤルとライラは木製のジョッキに注がれた酒を、チビリチビリと飲んでいた。因みに、この国では飲酒に年齢制限はない。


「それで?何かあったのか?」


「・・・・・・なんだよ、急に」


 ジョッキの半分を飲んだところでガヤルから問いかけられる。


「別に、何もねぇよ」


 そう言ってライラはグビッと酒を一口煽る。


「・・・・・・・何もない奴がそんな顔せんだろ?」


「アタシの顔が何だってんだよ」


「・・・・・・・・クロードの事だろ?」


 ピクリとライラの小さな肩が震える。


「・・・・・・・・・」


「図星か」


「・・・・・・うるせぇ」


 再びゴクリと酒を煽る。しばらくそうしてガヤルとライラは無言で酒を飲んでいると、不意にライラがポツリと話始めた。


「・・・・・・・組合で―――――――」


 ライラは話した。酒の影響か、たどたどしくはあるが、総司との試合から始まり、組合を飛び出すまでをガヤルに話した。

 話を聞き終えたガヤルはため息とともに酒を一口煽る。


「オベールの奴も、また厳しい事を言ったもんだな」


「・・・・・・・・爺さんも、オッサンと同じ考えか?」


「ふむ・・・・・・・・」


 少しだけガヤルは考える。

 オベールとはそれなりに古い付き合いだ。オベールの言わんとすることもガヤルには理解できる。

 ただ・・・・・・・・


「ワシは、そうは思わんな」


「どうして?」


 ゴクリとまた酒を一口煽る。


「ぷはっ・・・・・・・誰だって、大切な人間を失えば、心は傷つく・・・・・・・ワシもそうだったからな」


「それは・・・・・・」


 ライラもガヤルが過去、大切な家族を失ったことは知っている。それを知っているからこそ、ライラは続く言葉が出ない。


「大切にすればするほど、傷は大きく、深くなる。頭を切り替えることなどそうそう出来ず、かといって忘れることなど到底不可能だ」


 だが、と。


「それでも、ケリをつけなきゃならん」


「ケリを、つける?」


 そうだ、と言ってまた酒を煽る。


「死んだ人間に明日はない。だが、生きているワシらには明日がある。その明日を生きるためには、心にケリをつけるしかない。でなければ、心が死んでしまうからな」


「・・・・・・・・・・爺さんは、どうやってケリをつけたんだ?」


「ワシは・・・・・考えた」


「考えた?」


「ああ、考えて考えて、考え抜いて、決めた」


「決めた?何を?」


 ゴクリとまた酒を煽る。中身を飲み干してドンッとテーブルに置く。


「胸を張って生きよう、とな」


「生きる・・・・・」


「幼稚な考えだと笑われるかもしれんがな。それでも、明日を生きるために、ワシは答えを出した。そうでなかったら・・・・・・・」


「・・・・・・なかったら?」


 ガヤルは豪快な笑みを浮かべて応えた。


「あいつらに、笑われちまう」


「あ」


 ガヤルは再びジョッキを傾けようとするが、中身が既に自分の腹に納まっていることを思い出し、ジョッキをテーブルに戻し、店内に顔を向けて目当ての人物を大声で呼ぶ。


「お~い、ミーシャ!酒を一つ追加だ!」


 すると、他の客の相手をしていたミーシャは「は~い!」と元気に答える。


「・・・・・・なあ、爺さん」


 ポツリとライラの口から声が漏れた。


「ん?なんじゃ?」


「アタシにも、出来るかな・・・・・・」


 不安なのか、小さい声での問いかけ。

 それをガヤルは悩むことなく答える。


「そいつは、お前さんしだいだ」


「そっか・・・・・・・」


 小さく呟いた言葉に、ライラがどういった感情を持って言ったかはガヤルには分からない。

 分からないが、いい方向に向かってくれることだけを願った。

 と、そんなガヤルをしり目に、何を思ってか、ライラはジョッキを口に持って運ぶと、豪快に傾ける。


「お、おい、ライラ?」


 突然のライラの行動に目を白黒させるガヤルを他所に、ライラは残った酒を胃の中に収めていく。


「ごくっごくっ、ぷはぁ~・・・・・・・・ミーシャ!!」


「はいは~い!」


 空にしたジョッキを高々と掲げて、今まさに厨房に入ろうとしたミーシャに、声も高らかに言う。


「アタシにも酒の追加だッ!!」


 その声は、店に入ってきた時よりも、覇気がある声だった。


「あっ・・・・・・くすっ、は~い!ただいまお持ちしま~す!!」


 ライラからの注文を受けたミーシャは、嬉しそうに微笑みながら厨房へと駆け足で消えていった。

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