番外編:武術大会 ソフィアの試合
ソフィアが武術大会に参加するバージョンです。
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「エリク殿下の婚約者の貴方が、武術大会なんかに出て良いんですか? 私は相手が誰だろうとを手を抜きませんよ」
ソフィアの相手は二年生のセシル・クロミア。中立派のクロミア伯爵家の令嬢で、ポニーテールの勝気な感じの女子だ。
装備はスケイルアーマーにサーベル。 『
「ええ、セシル先輩。私は先輩の胸を借りるつもりですので、是非全力で戦って下さい」
ソフィアの装備は
「良い心掛けですね。じゃあ、遠慮なく戦わせて貰いますよ」
試合開始と同時に、セシルが支援魔法を発動して突っ込んで来る。姿勢を低くして、魔法を撃たれて直ぐに反応できるように構えながら。
「『
『
「『
ソフィアが攻撃魔法を連発する。セシルは反応するけど、躱し切れずに『
「『
そこにソフィアは再び『
「チッ……『
『
「『
ソフィアが再び攻撃魔法を連発するけど。
「『
セシルはデバフを打ち消す魔法で身体能力を取り戻すと、ソフィアの魔法を躱して。躱し切れないモノは『
高速で飛んでくる魔法を切るのは難しいけど、セシルの身体能力と読みが可能にした。
セシルはすでにソフィアの近くに迫っていて、このまま接近戦になればソフィアが不利なのは明白だな。
「『
ソフィアは防御魔法を発動する。
「悪足掻きをしても無駄ですよ!」
セシルは。『
「『
闇属性第三界層魔法『
黒い焔がセシルに襲い掛かり、セシルのダメージポイントが蓄積される。闇属性魔法の追加効果でセシルのステータスも低下する。だけど、ここまでだった。
「『
物理系アタッカーのセシルの近接戦闘能力は、ステータスが低下してもソフィアを明らかに上回る。
ソフィアのダメージポイントは瞬く間に蓄積されて、『
「ソフィア、残念だったわね」
控え席に戻って来たソフィアをミリアが迎える。
「私は全力で戦ったから満足だわ。今の私の実力も解ったから」
ソフィアは笑みを浮かべるけど、どこかいつもと違う。
「ソフィア、無理して笑わなくて良いって言ったのはおまえだろう。悔しいときは悔しいって言えよ」
「アリウス……ええ、悔しいわよ」
ソフィアは奥歯を噛みしめる。
「だけど、これが私の実力だから。負けたことを素直に受け止めないと」
「そうだな。ソフィアが求める強さは俺とは違うと思うけど。ソフィアが強くなりたいなら、俺は協力するからな」
「アリウス、ありがとう。私ももっと頑張らないと」
ソフィアを抱き締めて慰めるとか、そういうのは友だちの俺の役目じゃないけど。ソフィアが頑張るなら、俺はできる限りのことをしたいと思う。
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