第6話 王子は姫の手を取って、沼への入り口へとエスコート

子供の頃の夢は「お姫様」とか「可愛いお嫁さん」だった。

童話みたいにいつか自分にも王子様が迎えに来るものだと思っていた。

王子は姫の手を取って・・・という文章を何度読んだ事だろう。


実際に自分の周りには王子どころか使えない坊ちゃん育ちのガキとか扱いにくい年上の部下、それにいつまでも施設に居座る前理事長。

青春時代と呼ばれる時期から恵はこの環境に囚われていた。


「あの、大丈夫ですか?立てます?」

恵は背の高い男性の声ではっとした。

「ぼーっとしちゃって気分悪いみたいですけど、どこか入って冷たいものでも飲みませんか?」

「え?大丈夫ですよ!!ごめんなさい!気を遣わせてしまって・・。」

恵は男性に心配かけまいと本当にぼーっとしてただけだと言った。

「てゆーか・・・お姉さんすごく好みなんで、嫌じゃなければお茶でもしませんか?」

男性は照れたように少し目を反らした。

「は?」

これはもしかしてナンパというやつか?

人生で初めてされた。

そして「すごく好み」なんて言われたのも人生で初めてだ。


その時は舞い上がっていたのかもしれない。


「わ・・私で良ければぜひ!!!」

「わー!やったぁ!ちょっと行ってみたいカフェがあって!」

若い男性は歯を見せて笑うと、恵の手を取ってぐいぐいと進んで行った。


(王子は姫の手を取って・・・)


男性と手を繋いだのは大熊以外初めてだ。

しかもこんな・・・・


よく見ると男性は自分よりもひと周り以上年下に見える。

だいたい大学生くらいの年の・・こんな若い男の子・・・。


今どきの若い女性が好きそうな可愛らしい見た目のカフェに着くと男性が振り返って恥ずかしそうに言った。

「自己紹介まだでしたよね。オレは隼人って言います。お姉さんは?」

「あ・・・恵です。」

「じゃぁめぐさん!何か悩んでる感じですか?」

「え・・?」

「あ・・何か余計な事言っちゃいました?めぐさん会った時少しぼーっとしてたから。」

「いえ!!・・・ただ・・・何でそんなに私の事分かるのかなって。」

「そんなの、好きな女性にはいつも笑っててほしいじゃないですか!だからですよ!」

好きな女性・・・。

隼人は饒舌に恵について語るが「好きな女性」というパワーワードの一言で恵はすでに満足していた。


恵は今まであった事を話した。

おひさまの施設長をしている事、大熊と婚約したが彩に裏切られた事、今は有給休暇だという事なあった事全てを話した。


隼人は「うんうん。」とうなづくだけだが恵の目をじっと見つめて話を聴いてくれた。

「あ・・ごめんなさい。私ったら長々と。こんな話されてもつまらないですよね。」

「ううん。逆にオレはすごくラッキーだと思いました!!」

隼人は笑顔でテーブルの上で組んでいた恵の手を取った。

「だって恵さん今はフリーって事ですよね!?こんな事不謹慎ですけど、オレにとってはめっちゃいいタイミングだったんで!!オレにも・・・チャンスありますよね?」

「え・・・。」

恵は隼人に握られた自分の手を見つめた。

「あ、そーだ!めぐさんLINE教えてくださいよ!」

「あ・・はい。」

思えば仕事以外で男性から連絡先を聞かれたのは初めてかもしれない。

大熊とも結局なぁなぁになって彩から連絡先を聞いたのだった。


隼人は慣れた手つきで自分のスマートフォンを動かし、恵にスタンプを送った。

「それ!オレのアカウントなんで登録しといてくださいね!」

隼人の写真がプロフィール画像になっているアカウントからスタンプが送られてきた。


その日の夜は隼人とのLINEのやり取りで時間が過ぎて行った。

先ほどのお礼とか、自分が飼っている猫の写真を送ってきたり、休日は何しているとかそんな話だ。

ものすごく当り障りない内容だけど、学生時代にはこんな話をする相手も居なかった。

少女漫画の3話目位のドキドキした気持ち。

正確にいうと、ヒロインが相手役と初めて急接近する場面だ。

『めぐさん、明日も会えますか?』

「明日・・・。」

これはデートのお誘いなのか。

今日出会ったばかりの男性とそんなことしていいのか。

いつもだったらここで彩に相談するのに、今はそれが出来ない。


会いたくないもの・・・。


そんな時今日のスタイリストの言葉を思い出した。

【目元ハッキリしてますし、こういうメイクとかお似合いになるかと思いますよ~】

自分に自信を持たせてくれた言葉を思い出して、恵はスマートフォンを開きメイクの事を調べた。


生まれ変わって青春を取り戻す。


そう誓った恵は今一番・・・生き生きしていると自ら感じていた。


大将が居なければ兵はどう動けばいいのか分からない。

だから代わりの大将を立てるも、今まで築き上げてきた信頼関係がモノを言うのか、「今日から自分が大将だから従え」と言われて「はい、分かりました。」とすぐに納得できるほど人間は単純なものではない。


今の「おひさま」がまさにそうだ。

恵が有給休暇中の今、とりあえず直美が名目上の総取締という事にはなっているが、ほとんど他の部署に居るため、彩か理沙がリーダーとして1日の活動の指示を回す事になっている。

理沙の時はともかく、彩がリーダーの時は皆どこかしらけた様子だ。

彩が指示や担当の発表をしても無視したり、活動目標に対してわざと変な質問をしたり、職員達は露骨に態度を変えていた。

それには本人も気付いていた。

彩も何度か抗議をしたのだが、職員達の言い分もなかなか痛い所を付いてくるのだ。

「そういいますけど彩さんも無視する事ありましたよね?何回も!」

「私はレクリエーションの最中にいちゃもんを付けられてとても嫌な気分になりました。」

「相沢さんがリーダーの時はめぐさんと2人でモラハラっていうかフルボッコにしてる事ありましたよね?」

そうだ。

今まで全部自分がしてきた事。

「それに・・・前も言いましたが、私達不倫なんかする人と一緒に仕事したくありません。」

パート職員の1人が決定的な一言を放った直後にもう一つ爆弾を落としたのは羽生だった。

「大熊さんと彩さんの処分はどうなったんですか~?」

いつか誰かに言われるだろうと思っていた言葉が、彩の中に色んな感情が込み上げてきてとてもその場に立っていられなかった。

「ごめん理沙さん・・・今日は帰るわ。」

「え・・・ちょっと・・・!」

彩は職員と子供達の間を身を隠すようにしてすり抜け、おひさまの玄関を後にした。


今のところ大熊と彩は同じ所で仕事しないというだけで今のところ実質お咎めなしだ。


「でもこのままじゃいけませんよね・・。」

終業後に理沙と直美が話し合っていた。

「そうなんですよ・・・今日も彩さんがリーダーだったんですけど、皆さん今までの不満が爆発したみたいで・・。」

「まぁそうですよね。こうなる前から結構色んな人に苦情を頂いてます。・・・こうなったら仕方ありません。あの人に戻ってきてもらいましょう。」

直美は思いついたようにある人物の名前を出した。

「あの人って・・・。」

「相沢さんです!」

「えぇ!?」

「彩さんと恵さんは居ないし、彼も自分らしく仕事が出来ると思うのです。相沢さんが成長するチャンスでもあります。」

「確かに・・・。」

「理沙さんがしっかりサポートしてあげれば大丈夫です。お願いしますね。」

「分かりました・・・。」


移動支援と兼務になっていた相沢が「おひさま」に戻ってくる事になり、彩は自宅謹慎の後、自ら退職の道を選んだ。

大熊はおひさまへの勤務はなくなり、完全に移動支援になり事は解決した。


家に居る事が多くなった彩は夜更けにビールをグラスに注いで、スマートフォンの画面をスクロールする。

大熊の名前を見つけると、タップして電話を掛ける。

「大熊さん?・・・私もうダメかも。」

『ん?何が?』

「私・・・居場所なくなっちゃった。」

『自分がした事でしょ?彩には旦那さんも子供も居るじゃない。』

「でも・・・もうおひさまには戻れない・・・。」

『はぁ・・戻ってどうするの?君の評判は元々悪いのに今回の事で余計に拍車がかかっちゃってる訳だし。』

「あたしだけが悪いって言うの!?あの会議の時だってそうよ!!2人の問題なのにまるであたしが悪者・・・」

『少し落ち着いて・・・そうは言ってないよ。とりあえず僕はめぐさんに謝りに行こうと思うけど、君はどうするの?』


次の日、秋晴れの心地よい風が吹く中、2人が立っているのは恵の実家の前だった。

埼玉の郊外にある一軒家。

車2台分の車庫の横のインターホンに手を伸ばした大熊。

『はーい?』

恵の母親らしき女性の声が返ってきた。

「あ、お母さんすみません。大熊です!以前恵さんとお付き合いさせていただいていた・・・。」

大熊がインターホンのカメラを食い入るように覗き込む。

自分の名前を言った瞬間、玄関の向こうの空気がなんとなく変わった気がした。

『お引き取り下さい。』

「あの!!待って下さい!!僕達がした事は本当に許されない事だと思っています!!恵さんに謝りたくて・・・話をさせて下さい!!!」

『まぁ!!!“僕達”だなんてはしたない!!謝っていただかなくて結構です!!娘はもう新しい道に進んでいます!!今日はデートで留守にしておりますのでお引き取り下さい!!』

ブチっと通話を切られたのが聞こえた。


「ん?デートって・・」

「言ってたわね。」

早口でまくし立てるようだったが、2人はその単語だけは聞き逃さなかった。


「そういえば隼人さん、お仕事は何されてるんですか?」

表参道ヒルズの中のHugo&Victorというカフェでマカロンの入ったパフェをつつきながら恵は訊いた。

「ん~飲食店!」

隼人はお店のロゴが入ったタルトをナイフで切りながら答える。

「へぇ~色んなお店に詳しいですもんね!そこはどんなお店なんですか?」

「キラキラしててみんなが輝ける所だよ!」

「何ですかそれは~!隼人さんて面白いですね!」

「まぁ良かったら今度遊びにおいでよ!」

「は~い。ぜひ!」

これでまた隼人と会う事が出来る、そう思った。

だがここからが本当の沼だという事を恵はまだ知らない。


恋をしてると毎日が楽しい。

空の青さも太陽の光も、鳥の声も花の香りも全てが愛おしい。

いつもと同じ景色も違って見える。

だけど・・・

『めぐさん、お願い、返事して!黙ってて悪かったわ・・。』

あの騒ぎから大熊からのLINEをずっと無視していたが、今は彩からも同時に来るようになった。

『めぐさん!!話し合いましょう!話し合うんです!!』

前までは大好きだった2人がとても憎らしい存在になっていたが、今となってはもうどうでもよかった。

恵は通知が鳴り響くスマートフォンの音を消した。


自分にはもう隼人が居る。


今日は隼人が働いているという飲食店に遊びに行く約束をしていた。

仕事まで時間があるからと隼人と一緒に夕飯を食べる事になっている。

この日のために恵は新しいワンピースを新調していた。

「いつもはシマムラで適当に買ってたけど、丸井で買ってみました。」

姿見で自分のコーディネートを確認する恵。

おひさまに居た時の自分がもう思い出せない。

隼人に会ってからどんどん自分が変わっていってる気がした。


少し痩せた自分。

メイクを頑張る自分。

綺麗になろうとしている自分。


以前の仕事ばかりでおしゃれとは程遠い自分よりも、恵は今の自分を好きになれる気がした。

隼人の存在が恵をそうさせたのかもしれない。


「めぐさん!!ごめん!待った?」

このやり取りはデートの王道?

新宿のゴジラの前で待ち合わせしていたが、恵は待ち合わせよりも早く着きすぎてしまったため、その辺をうろうろいていたのだった。

「いえ!新宿なんてあまり来た事がなくて・・・。珍しいものばかりで色々回っていました。」

「ほんと?それならよかった!それじゃぁいこっか。おすすめのお寿司屋さんがあるんで!」

隼人はシュプリームの派手な大きめの柄のパーカーに黒いスキニーを合わせた20代前半らしい恰好だ。

恵の手を取ってゴジラからさらに道沿いに進んで行った所にある魚心に入って行く。

「あの・・・ここ少し高くないですか?」

「あ!デートだしオレが出すし気にしないでよ!」

いつの間にかため口になっている隼人との距離感に恵の鼓動が跳ねた。

自分と一回り以上年齢が違う彼に負い目を感じていたからだ。


(でも隼人さんはそんなの気にしないで付き合ってくれてる!)


「あ・・すごい美味しい!」

魚心でよく油の乗った穴子を頬張る恵。

「でしょ?ここ結構お気に入りなんだ。駅からも近いし場所も分かりやすいし!」

カウンター席の左隣に座っている隼人が中トロに夢中になりながら答えた。

「あ・・味じゃないんですね。」

「まーそれもあるけどさ~」

こんな調子で他人ひとと自然に会話を楽しんだのも恵は久しぶりだった。

誰の評価を気にする事もなく、純粋に「今」を楽しむ。

(本当にこんな事久しぶり・・・)

「そういえば隼人さんのお家はこの辺なんですか?初めてお会いしたのは埼玉でしたよね?」

「あーあの時は実家に帰ってた!今はこの辺に住んでる!」

「すごい都会ですね~!私ずっと埼玉だから・・。」

「それよりさ、めぐさん。」

「何でしょう?」

隼人は恵の箸を持っていない方の左手の人差し指をつまんだ。

「!?」

「今日の服めっちゃかわいー!!」

「えっ・・。」

かわいい・・・・

「それとさ・・。」

恵の目をじっと見つめる。

「え・・あの・・・。」

(もしかして・・・)

「敬語やめて?なんかオレばっかり盛り上がってるみたい。」

隼人は恥ずかしそうに笑って恵の指をすっと離した。

「そ!!そんなこと!!私・・・その、この前お話した通り仕事ばかりであまり男性経験がなくて・・・つい緊張してしまって・・。」

「まぁ徐々に慣れてくれればいいからさ!そろそろ行こうか!」

(キスされるかと思った・・・。)

隼人はニっと笑って恵の手を取った。

「あ・・・お会計は・・。」

「はは・・めぐさんてば!もう済ませてあるよ!」

なんてスマートなんだろう・・。

自分より遥かに年下なのにこんなにエスコートしてくれた隼人に対して恵は今までにない興奮を覚えた。


眠らぬ街、歌舞伎町。

ここに足を踏み入れたのは生まれて初めてだ。

きらびやかなネオンの光が歩いている人々を照らす。

飲み屋街とは聞いていたがまだ19時半だというのにすでに酔いつぶれている若者が沢山歩いている。


周りをきょろきょろしながら女の子同士でワクワクしている2人組。

予定はないけど何となくまだ帰りたくないツインテールの女の子。

誰か声掛けてくれないかな~って待っている女の子。

急ぎ足でまだまだ働く女の子。

好きな人に会いに行く女の子。

とにかく刺激を求めている女の子。


この時の恵にはまだ分からなかった。


「隼人さんの職場はどこなんですか??」

「もうすぐそこ!角にあるビルの地下だよ!」

そう言って隼人は「BLACK JACK」と書かれた看板のある入り口の階段を先に降り、またもや恵の手が被せられるのを待っていた。

「ありがとうございます。」

「また敬語~。」

「あ・・・気をつけ・・る。」

飲食店にしては騒がしく、扉を開けるとそこには街中よりもきらびやかな装飾にシャンデリア。

着飾った若い男性達がずらーっと入口に並び、声を揃えて出迎えた。

「いーらっしゃいませーーーー!!!」

と挨拶した。

「はぁ・・・随分なおもてなしですね~・・。」

「じゃぁオレは着替えてくるから、めぐさんは案内された席に座って待ってて!」

隼人はそそくさとカウンターの奥の更衣室と思われる部屋に入って行ってしまった。

「え・・。」

「お客様初めてでいらっしゃいますね?年齢を確認できるもの何かお持ちでしょうか?」

ギラギラとした光沢のある銀のスーツをまとった色黒の男が身分証の提示を求めてきた。

(この人は私と同世代かな・・・)

恵は言われた通り運転免許証を見せると丸いカーブの白いソファとガラステーブルの席に案内された。

(随分と広い席だけど一体何のお店なんだろう・・・店員さんみんな隼人さんみたいに素敵な人ばかりだし。)

恵はきらびやかな店内や着飾った若い美丈夫達に心を奪われていた。

「どうも初めまして楓です。お席ご一緒してよろしいですか?」

楓と名乗った男性は白いスーツを着こなして恵の座っている席の前で右手を差し出した。

恵は思わずその手を取り、楓に見とれてしまった。

「ブラックジャックの代表を務めさせていただいてます。姫のお名前をお伺いしても?」

(ひめ・・・・姫って私の事?)

「あ・・・めぐって呼んでください。」

「めぐさんとお会いするの初めてですね。隼人とは長いんですか?」

「長いって?えーっと・・」

恵がその問に恥じらいながら迷っていると、聴きなれた声がした。

「あー!!!楓さん!めぐさんはオレのだから手を出しちゃだめですよ~!」

声の方を向くと、先ほどの派手でラフなファッションとはガラッと雰囲気を変え、黒のナポレオンジャケットにシャネルのモチーフのブローチ、脚の長さを強調させる黒いボトムに身を包んだ隼人が立っていた。

「はいはい、分かったよ。じゃぁめぐさん、またね!今夜は楽しんでいって!」

楓は流し目で恵に微笑むとその白いスーツをひるがえした。

「隼人さん・・・ここは一体・・・?」

恵は未だに状況が把握できていなかった。

「オレ、ここでホストやってんだ。ブラックジャックの隼人です。」

隼人は改めて自己紹介も兼ね、自分の名前と顔写真の入った名刺を両手で恵に差し出した。

それには店の名前、隼人の名前、LINEのIDや電話暗号が記されていた。

「めぐさんオレの職場見てみたいって言ってたでしょ?今日は奢るから、もっと一緒に居たいな。」

隼人のそのまっすぐな瞳とピンクゴールドのシュワシュワした泡の入ったグラスに、恵は恋をした。







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