別にいいんだが
夏に鳴く頭痛が余計に俺の体温を上げてくる
命をかけてセックスを乞う奴らと
金をかけておなさけを乞う俺
人間様の方がよっぽどうるさく疎ましい。
子を成す為に命を掛けてる。そんな人生、
Cタイプの209号室でそんな事をふと考える
援交なんてするもんじゃない
たかが夏の頭のバグに
たかが夏の羨ましさに、しれっと
コンドームを少し浮かせる輩が居るのに
長い黒髪の隙から見える物は増え続けるのに
その線が太かろうが細かろうが
新しいかろうが古かろうが
お前の価値は諭吉2匹、 どんどんどんどん
女の中の金の価値と女の価値は下がるだろう
こいつの将来も黒いだろうか、
腰を振る度に聞こえるリピート再生のような
この甲高い頭痛には この夏が終えたって
どうせずっと頭は痛むだろう。ゾッとするが
痛む頭痛と痛々しい頭とその腕を
いつか誰かが撫でてくれるといいな
おれは1ミリも思っていないが
今日もまた息を切らして終電の、
今に締まるドアを掴んだ。
惰性 指 @jyoutyo_9643
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。惰性の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます