サンタと秘密のおもちゃ工場〔director's cut〕 作者 津多 時ロウ様
サンタと秘密のおもちゃ工場〔director's cut〕
作者 津多 時ロウ 様
https://kakuyomu.jp/works/16817330652000797457
ストーリー[ 4A]
登場人物[ 4A ]
文章[ 4A ]
何か一言
評価基準
ストーリーに関する事
A 下記項目のうち二つ以上に該当したものがあったとき。
引き込まれた。ワクワクした。面白かった。起承転結がはっきりしており、物語にメリハリがあった。好き。引き込まれる冒頭だった。
B下記項目の内一つに該当したとき
最後まで読めた。ストーリーの方向性がはっきりしていた。題材、キャラクター、設定が物語に生きていた。
キャラクターに関する事
A
魅力的なキャラクターだった。掛け合いが魅力的だった。キャラクターの行動に強い共感や憧れを持った。魅力的なセリフがあった。セリフ回しがカッコイイ。このキャラクター好き。推せる。キャラクター同士の関係性
B
誰が何を言っているのかが分かった。キャラクターの容姿や動きをイメージできた。
文章
A
読みやすい。個性が感じられる。過不足なく描写ができている。風景・情景・心理の三つの描写を的確に使い分けている。世界観に浸れる地の文である。
B
ストーリーと文体が一致している。誰が何をしたかが分かる。主人公の目標、目的が分かる。
ストーリーに関する事
まずは、野生のサンタクロースの絶滅という面白パワーワードでしょう。そして子供たちに危害を加えるおもちゃメーカー。B級映画風の世界観への導入として、かなりの力を持ったワードだと思います。
ストーリーの骨子はシンプル。マッチョが悪い奴らと肉体言語を用いて説教する話。勧善懲悪な王道として筋(肉)を通しながらも、武器の代わりにあくまでおもちゃを使うなどの独自色も見られました。ソリ、いいなぁ。あれ欲しいな……。変形する車は男の子の夢が詰まってますね。
被り物とかのネーミングも好きです。
さて、引っかかっている所へ。
やはり、ラストシーンの引っ掛かりです。
ロクよ、何故……
となっています。作中では反抗期となっていましたが、離反の理由には弱いかと。反抗するには、考え方の対立などが必要だと思います。サンタ側としては、うるせぇ! ただの反抗期だ! バチコーン。のパワーと勢いで押し切れますが、ロク側としてはもっと思いの丈を吐き出した方が、読者の納得を得られると思います。作戦の方針に対する対立でも何でもいいので、何か離反する伏線と心情が分かるシーンが欲しいです。それにより、ラストの殴り合いがより意味を持つものになるかと。
台詞回しについて
濃ゆい面子が多いので、印象に残るセリフが少ないように思いました。サンタの赤は返り血の赤だ。は、印象に残りました。そんな感じでサンタだから言えるセリフがもっとあると作品全体がぐっと魅力的になると思います。
ハードボイルド✖︎サンタなセリフ……何だろう。
「悪い子におもちゃはやれねぇな。代わりに拳で我慢しな」
いまいちですね。難しい。
物語がさらに面白くなる事を願って、つらつら書かせていただきました。私が上で書いたことは書きたい物語にそぐわない可能性があります。その時はバッサリ要らない意見は切り捨ててください。意見の取捨選択の権利は作者様にしかありませんので。
これからもお互いに切磋琢磨していきましょう。
企画への参加ありがとうございました。
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