創作論の真似事。2回目と3回目(中盤)の振り返り
3回目の日数もまだまだありますが、参加者の皆様へのフォーマットでの評価も落ち着いてきたので、ここらで振り返りを。読んでいて私が個人的に感じたこと、考えたことをピックアップしてまとめました。基本的に私が分かればいいやの精神で書かれたページになります。
キャラクターに関すること
・キャラクターは動かすべき。
動かすために主人公の目標の妨げになる試練を逐次与えるべき。試練は困難であればあるほどいい。
ストーリーに関する事
・緊張感を出すために、主人公には大なり小なり試練を与え続ける。
・情報を出すバランスを考える。
情報は小出しにするが、掌編の場合はオチにたどり着けそうでたどり着けないギリギリを見極める。この時にミスリードさせるためにブラフを混ぜるのもあり。事前にオチがわかってしまうと消化試合感がでてしまう。逆に情報が足りなすぎると「は?」となってしまう。
・文字の配分のバランスを考える。
掌編ではキャラクターの魅力、オチ、ストーリーなどなど書かなければいけないことが盛りだくさん。でも文字数は制限されている。どこを凝縮して何を削るかが作者の腕の見せ所。
・ギャグなら、ギャグのサンプルをお出ししろ。
笑いのツボは人それぞれ。合う合わないが顕著に現れます。ですので、ギャグならばプロローグや第一話で笑いの方向性を示しておいた方がいいでしょう。はい。読者を選別してしまうわけです。笑いのツボが同じならきっとそのまま継続して読んでもらえるはず。
・竜頭蛇尾は嘘だった?!
掌編を読んでいて気づいたのが、中盤が盛り上がり、すごくいい作品だと思った瞬間、オチへの期待度が爆あがりしていました。そうなんです。勝手に期待して勝手に裏切られた気分になっているのです。なんて厄介な読者なのでしょう。私みたいな厄介な読者に対抗するためにも中盤が盛り上がったら盛り上がった分だけ、オチも派手にしておいた方が読後に得られる快感も大きくなりイイ作品だった。となると思います。
文章に関すること
・不足しがちな描写
一人称では風景描写が不足しがちになるため、適宜入れていく。風景描写を利用した情景描写をできるようになりたい。
・一文が長いとごちゃつく時がある。
一文が長いときは、情報がごちゃついていないか確認しましょう。
文章とストーリーに関する事
・世界観、固有名詞を説明するときは人物を絞る
読者の負担を減らすために、新しい固有名詞などの説明回にする時は登場人物を絞ると世界観などの説明に集中できる。
ただし、ただの説明にならないようにすること。「Aとは〜という事。」のように口頭説明で済ませてしまうと、学校の授業と同じで記憶に残らないつまらないものになってしまう。そうならないようにするために、修行として実際にキャラクターが行い、読者とキャラクターの感情を一致させるのがいいかもしれない。長々と説明した後は、つまり、こういうこと。と一言でまとめたものがあると理解の手助けとなる。
講義形式の修行が続いてしまうと物語に緊迫感が薄れてしまうので、途中で課題形式の修行を入れて、キャラクターに考えさせるのもあり。そうすると 読者も自然に考え出す(はず)考えれば、当然答え合わせをしたくなるのが、人間というもの。次の話への引きもバッチリ。
注意点
読者に考えさえるストーリー構成にするときは、しっかりと課題を解決できるためのヒント、情報、伏線を用意して後出しじゃんけんにならないようにする必要がある。後出しジャンケンすると次回以降、考えてくれなくなります。私は考えなくなります。
文章・キャラクターに関する事
・風景描写を自然に入れる方法/キャラクターの個性を出すために舞台装置として背景を利用する。
海に着いたらそのキャラクターは真っ先に何をするのかを考える。その行動によってキャラクターの性格や特徴を表現できる。逆にその時の行動と矛盾するような行動を他の場所でさせてはならない。
・さりげなく、終点へ目を向けさせる。
読者に気づかれないように伏線を貼っていくと、読者の無意識下でオチへと意識を向けさせることができる。死亡フラグのように露骨なものではなく、会話の節々に仄かに現れる些細な情報が積み重なり、急展開のオチを受け入れる準備がいつのまにかできている。
この手法の何がすごいって唐突な話に違和感を持たせないんです。起承転結の転でどんなに大きく転じようと結を受け入れられる。
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