第7話...忘れた日々は

「だ、大丈夫なのかい?」

「あっ......クソッ!」

「私の、私の所為なのか!?金ならあるんだ!はやく」

「五月蝿い......うるせぇ.....!」


あと四回、四回なんだよ。俺の予想が、正しければ一回。

もしも、起きた未来に願って貰ったら、俺は俺じゃなくなる......だって、殺す事にならないか? 待ってる はぁ 何時?

待ってるよ 成績 頼んでない

羽根がない 飛べない

殆ど、忘れてしまった人生。親の顔も妹の顔さへ、覚えちゃいない。帰ろうとも思わな位、最悪な人生なんだ。 ハハッ

こんな、生と死の狭間でいたくないんだよ。早く、速く出ていきんだよ。 待ってる

他者だけは殺す事が出来ない、自分は何度も殺せたのに。

何時? 五月蝿い まだ? 知らねぇよ!

言った? はぁ

「病院に!行き付けの病院があるんだよ!!」

記憶にないんだけど? 知らね

「近寄るな!!!」 産めって

磊落な はぁ 最低最悪なのはお前らだろ?

楽?

未来を抱えて体力何て考えずに全力で走る、命の炎を散らして、駆る。

気付けば脱水症状を起こし、街中で嘔吐する。

いっそ、死んだ方が楽かもしれないし、死んだら日向ごっこで永遠で過ごすかも、死んだ瞬間で、時が止まるんじゃないのかな?

待ってるから 言っそ、消えれば

起こさなくていいから

何度も

あ、ぁぁ。いま、絵を描きたい。恋愛感情や感動何て分からないのに書いてた小説だって、悠花が居れば彩った。 今更

吐き気がする物語が売れ、常識は売れない。

レベルMAX、チート、全て頭を捻りってアイデアを考えても、伝わらない。

眼を合わせてくれ 認めなくて良い

楽しめない 憂鬱 慰め何て

「はぁ......はぁ!」 分からない 良いから 吐き気がする

空白 そういうの 求めて

何人いる? 待ってるよ

クソっ 頭は狙うな! 死ぬ ずっと待っている。 分かってる

殺せよ 何で? 知らね オレが? 分かってないなら

嘘でも良いから、もう一度会いたい! 狂ってる? 皆に

はぁ 狷介さ

飛ぶ返り血が、宙に舞う。バットの一振を紙一重で躱し、左ストレートを腹に入れる。

右手で金属バットの軌道をずらして、拳を振るう。直後に背後に跳躍、反転して目のにいる男を殴り付ける。 稼がなきゃ

俺の体から体力を奪うバットの一撃に、何も感じない。 痛みって

俺って いつまで

「何だっけ?」

「大丈夫?」


未来の手が、俺の額に触れる。血で汚れる手で正気を取り戻して、ポケットにあるティッシュで未来の左手に付いた血を拭う。



そうだった。未来を......庇って、殴り合いに。


「ようやく......」



生まれ時から、オレは不幸だった。家族はいない、友達さへ一人もいない。

こんなオレに残ったのは、親が遺した財産だけ。頭も悪く、要領が悪い。手持ちのカードは、歌の才能。



でも、身体が悪かった。ベットで過ごす日々が鬱陶しくて、何時も好きなバンドの歌詞に、縋った。

才能を削り切った後で、幸福は迎える。少し、現実は違った。削る前に幸せは来た。

仲間に囲まれ、好きなバンドのボーカル、ライと対等に慣れたと思ったのに、彼は__した。俺の支えだったのに、アンタはオレを裏切った。



「だから、オレの為に」


背負ったいたギターケースを下ろし、高かったショットガンを取り出す。

慣れた手つきで銃口を目の前の男に向け、一呼吸。



焦りはない。ただ、もうすぐ願いを叶えたいと言う気持ちが、爆発しそうだ!

全ての苦悩、願いを噛み締め、引き金に手を掛ける。



「未来!大丈夫なのか?!」

「そっちこそ、大丈夫?」

「俺はこの通り、ピンピンしてる」


未来を下ろし、公園の湖を見た、瞬間だった。

______あ"?

自信の眼の前が赤黒く染まり、臓器が飛び出した。口からの流血も止まらず、俺の頭は理解が遅れた。


「やった.....!!!」

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