第484話
ミルクの頭突きの一撃で倒され墜落するスノーワイバーンの墜落を阻止するために、ミルクはすぐにスノーワイバーンの墜落する方向に弾力のある柔らかな結界を張って、スノーワイバーンを受け止める。
「落下しなかったな。」
「スノーワイバーンほどの大きなモンスターが落下すると辺りに影響を与えますからね。ミルクが結界を張ってくれてよかったです。」
結界で受け止めたスノーワイバーンをミルクはアイテムボックスに収納すると、ミルクは結界を足場にして戻ってくる。
ハルトはミルクを労って一度撫でると、ハルトたちはラマーリャ山脈の雪山を移動していく。
そうして移動を再開して三時間ほど時間が経った頃、またハルトたちは遭遇した事のない初遭遇のモンスターを発見する。
「スノーマンジェネラルとスノーマンの群れですね。スノーマンジェネラルがスノーマンを率いると強さが二倍ほど上昇するので、一般的な冒険者には危険なAランクモンスターです。」
「とうとうAランクモンスターの登場か。今度は俺の番だしな。ナビィ、行くぞ!」
「はい、先手は私が取ります!!」
ハルトとナビィはそれぞれの武器を構えると、スノーマンジェネラルが率いるスノーマンの群れへと向かって移動を開始する。
大きく跳躍して空中に飛び上がり結界の足場を作って接近するナビィに対して、ハルトは積もった雪の上に飛び乗ると、自身の重みで沈む前に足を出して雪の上を沈む前に駆け出して行った。
「ウゴォオオオオオ!!!!!!!」
常に足を動かして駆け出していくハルトに向かって、スノーマンジェネラルが叫び出すと、それが合図だったかの様にスノーマンジェネラルの周囲に居るスノーマンたちが氷魔法で作り出した氷柱を放ってきた。
鋭く細長い氷柱を放つのがスノーマンなら大きな氷柱を放ってきたのがスノーマンジェネラルだ。
そんな真っ直ぐに自身へと向かって来る大量の氷柱に対して、ハルトは世界樹の棒を前面に突き出して回転させる事で細長い氷柱を弾き飛ばしていく。
だが、この世界樹の棒の回転では流石に大きな氷柱を弾くのは一苦労する為、ハルトはその時だけは世界樹の棒の回転を止めると、世界樹の棒を雪に突き刺して、その下の地面まで突き刺すと、世界樹の棒を軸にしてスノーマンジェネラルの放った大きな氷柱を蹴り壊す。
蹴り砕いた大きな氷柱の破片が辺りに飛び散るなか、ハルトはすぐに雪の上に着地すると、再び世界樹の棒を回転させて、まだ放たれるスノーマンの氷柱を破壊しながら接近して行く。
スノーマンジェネラルが再度、ハルトに大きな氷柱を放とうとする前に、空中を結界の足場で駆けていたナビィが大斧でスノーマンジェネラルの氷柱を破壊して、そのままスノーマンジェネラルにナビィは襲い掛かった。
「ナビィに先を越されたか!!仕方ない。スノーマンジェネラルはナビィに任せて、俺はスノーマンを狙うか。」
スノーマンジェネラルと戦うナビィの姿を視界に映しながら、ハルトはスノーマンを狙って攻撃を開始した。
世界樹の棒に火魔法で炎を纏わせる事でスノーマンに対して、威力の増した世界樹の棒が振るわれる。
「これなら火魔法の付与は要らなかったな。普通に世界樹の棒で叩くだけでも倒せそうだ。」
さっくりと倒せるスノーマンの様子を見て、俺はスノーマンジェネラルに強化されても、ハルトに取っては些細な強化にすらなっていなくて、世界樹の棒に纏わせていた炎を消して世界樹の棒を振り回してスノーマンを倒していく。
ナビィの方もスノーマンジェネラルに振るった大きな斧の一撃で、スノーマンジェネラルの身体の三分の一ほどを破壊して、スノーマンジェネラルはボロボロでまともに戦える状態ではなくなった。
そんなスノーマンジェネラルを再び大斧を振るって倒すと、ナビィは数だけは多いスノーマンを倒しに動いた。
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