第454話
『ふむ、世界樹の棒が強化されましたね。全体的な強化、土属性魔法が大幅に強化されてます。これまで以上に土属性魔法を効率的に使いやすくなりましたよ。』
「そうなんだ。」
見た目的には変化はないが、装備スキル的には大きく強化されたみたいだ。
『それではリフラス様から頼まれた通りに神珠の使い方を教えますね。』
「頼む、ナビィ。」
それからナビィから神珠の使い方を教えて貰う。まず神珠とはなんなのか、それは神々が世界樹の木の余剰魔力を溜める為の物らしい。
そんな物を勝手に使って良いのかと思うが、これは世界樹の迷宮を攻略した者への贈り物の様だ。
一定以上のスキルを変化スキルへと変え、変化スキルも一定以上のレベルに達しているとレベルアップが出来る。
上記のこれは人類と従魔でも起こる効果だが、他にも効果はある。それは進化だ。
本来なら従魔化したモンスターは進化しない。だけど、神珠を使う事に依って進化させる事が可能になる。
もちろん進化するのにも一定のレベルにならないと進化は出来ない。ちなみに人類も上位種に進化が可能だ。
スキルと進化の二つ以外にも神珠には効果がある。それは【土の世界樹の加護】と言う恩恵スキルの取得を可能にする効果だ。
そして最後に使い方だが神珠に触れるだけで神珠の効果が発動する。
ハルトが最初に触れた時にはリフラス様が干渉したのが原因で種族進化やスキルの変化は起こらなかったそうだ。
『では最初に誰からやりますか?』
ジッと一斉にハルトをヒスイたちは見つめて来る。一番最初の進化を譲ってくれる様だ。
「じゃあ俺からやるよ。」
ハルトは先ほどと同じ様に神珠に手を伸ばして触れた。すると、先ほどとは違って神珠から膨大なエネルギーがハルトに流れ出す。
「うぁ、あぁっぁぁあ!!!」
流し込まれるエネルギーに身体が破裂しそうになりながらも、ハルトは体内から自身の全てが変わるのを感じた。
「はぁはぁはぁ……終わった、のか?」
『おめでとう、ハルト!初進化とスキル変化です!!』
「ありがとう。」
神珠を使っての初進化にハルトは肉体的には進化した事で強くなった身体は元気だが、それ以上に精神的に疲労していた。
「みんな、進化すると全能感が凄いけど、精神的に凄い疲れるから注意しろよ。次はヒスイからだ。」
ハルトはヒスイたち従魔に忠告すると神珠の前から離れた。ヒスイが先ほどまでハルトの居た場所に移動する。
『ヒスイ!しんかするね!!』
ヒスイは身体からうにょーんと触手を伸ばすと、伸ばした触手が神珠に触れた。すると、神珠からエネルギーがヒスイに流れるのが視覚で見える。
「こんな風になってたんだな。」
『ハルトの時もそうでしたよ。』
「それにしても長いな。」
進化は長いのかと呟くと、どうやら自分の時も長かったそうだ。どうやら進化している側は短く感じても実際の経過時間はそれなりにあるみたいだ。
『ふぅ、終わった。みんな!ヒスイ、進化したよ!!』
「おめでとう、ヒスイ。」
ハルトが言うのを皮切りにプルンたちもヒスイの進化を喜んだ。
それにしてもヒスイの辿々しかった口調が変わっている進化したからなのだろうか。
「次はプルンだぞ。」
『うん!いってくるねー!!』
ヒスイと交代でプルンが進化する為に神珠へと向かった。
『ヒスイが何に進化したのか教えますね。』
「いや、いいよ。全員が進化したら、その時に全員分の進化先を教えてくれ、ナビィ。」
『分かりました、ハルト。』
それからプルンが進化すると、コッコロが神珠の前へと移動して進化を始めて行き、その次はミルクが進化する為に神珠の前に移動して進化した。
これで全員が進化を終えて祭壇を降りると、ナビィから全員の進化先の説明を聞いていくのだった。
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新しく作り直した作品があります
・怪異溢れる世界
以上の一作です
時間がある方は読んでくれると嬉しいです
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