第449話
ガイアドラゴンは翼を羽ばたかせて空を飛ぼうとしている姿がモニターに映し出される。
「ナビィ!」
『分かっています。飛んだ瞬間に撃ち落とします!!魔力充填開始!!』
ゴーレム八号機の甲羅の二つの主砲に魔力を溜めている間、甲羅のゴーレムたちはガイアドラゴンの翼を狙って砲撃し続ける。
それでもガイアドラゴンが空を飛までのほんの少しだけ時間を稼ぐ事に成功し、甲羅の主砲二つに溜める為の魔力を集まる事に成功した。
そして角度を調整し、ガイアドラゴンが飛び立った瞬間を狙って主砲から特大威力の魔力光線が二つ放たれる。
放たれた魔力光線はガイアドラゴンの翼の片翼の一ヶ所に集中して放たれ続けて行き、ガイアドラゴンはほんの少しだけ空中に飛んでいたが、すぐに墜落する事になった。
それをモニター越しに見ていたハルトは安堵して息を吐く。
「ふぅ、良かった。あれで飛ばれていたら、大変な事だったぞ。八号機の後方に待機させた大型ゴーレム舞台で墜落したガイアドラゴンに追撃を行なってくれ。今がチャンスだろ?」
『そうですね。頭を打ち付けた様ですから、今の内に距離を縮めて攻撃しましょう。』
行なっていた甲羅の遠距離用ゴーレムたちに砲撃を止めさせると、全てのゴーレムたちはガイアドラゴンとの距離を詰めて行った。
ハルトたちもこのタイミングで各種能力向上系ポーションを飲み直し、簡単に食べれる軽食を食べていく。
そして、ガイアドラゴンが気絶から目覚める前に、近接用大型ゴーレム部隊はガイアドラゴンに攻撃可能な範囲まで近付いた。
『攻撃開始します!!』
ナビィのその言葉を合図にして、大型ゴーレム部隊はガイアドラゴンへと攻撃を仕掛けた。
どの大型ゴーレムも質量を武器とした得物を用いてガイアドラゴンに攻撃を加えていく。
そうしているとガイアドラゴンが痛みで気絶から覚醒するが、ガイアドラゴンが何かしらの行動を起こすその前にゴーレム六号機が振り抜いた三十メートルはある総アダマンタイト製の大剣がガイアドラゴンの尻尾を根本から切り飛ばす。
「グキャアアアアアアアアァァァアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!」
ボス部屋中に響く悲鳴は、ゴーレム八号機の艦橋に居るハルトたちの元にも届くほどだった。
絶叫を上げていたガイアドラゴンだったが、尻尾を切断された怨みの籠った眼差しを、尻尾を切り落としたゴーレム六号機へと向けた。
そして溜めもそこそこにゴーレム六号機の方へと向けた顔の口を開いてブレス攻撃をゴーレム六号機へとガイアドラゴンは放つ。
それをゴーレム六号機はアダマンタイトの大剣を盾にする事で防ぐが、ゴーレム六号機は吹き飛ばされてしまう。
「六号機はどうなった!」
『損傷はありますが動けます。ガイアドラゴンが溜めずに放ったブレス攻撃でしたから、そこまでのダメージはありませんでした。』
大きなダメージをガイアドラゴンに与えられる切り札の一つであるゴーレム六号機が戦闘可能だと分かり安心するが、ガイアドラゴンは未だにゴーレム六号機へと怒りを見せている。
だがそれでもガイアドラゴンは冷静だったのか、目覚めたガイアドラゴンを攻撃している大型ゴーレム部隊を、腕で薙ぎ払い、翼を使って弾き飛ばしたりしていた。
吹き飛ばしたゴーレム六号機の接近とゴーレム八号機の砲撃に警戒を行ないながら、ガイアドラゴンは少しずつ距離を取ろうとしている。
そんなガイアドラゴンへと、冷却と修理が終わった口内の主砲と甲羅の二つの主砲が放たれる。
三つの主砲はガイアドラゴンへと向かって進む。だが、ガイアドラゴンは魔法とブレス攻撃で魔力光線を防ぎ相殺を目論んだ。
根っこがびっしりと生えた土壁とブレス攻撃が魔力砲から放たれた魔力光線とぶつかり合う。
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新しく作り直した作品があります
・怪異溢れる世界
以上の一作です
時間がある方は読んでくれると嬉しいです
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