第447話
ゴーレムたちから放たれた全ての魔力光線はガイアドラゴンに命中した。すると、魔力光線を受けて苦痛を感じる鳴き声がガイアドラゴンの方から聞こえて来た。
『着弾確認!ガイアドラゴンにダメージを与えられています!今のうちに遠距離攻撃用ゴーレムの準備をしてください!』
「みんな、すぐに取り出すぞ!!」
それからすぐにハルトたちはアイテムボックスから遠距離攻撃用のゴーレムを取り出して行った。
そして、取り出されたゴーレムはすぐに起動して、ゴーレム八号機の甲羅にあるゴーレムが吹き飛ばされたりしない様に装着する装置に身体を預けていく。
これで衝撃などが来て揺れてもゴーレム八号機の甲羅の上から落下する事はないだろう。
そうしてハルトたちはアイテムボックスから今回使用するゴーレムを全て出し終わると、ゴーレム八号機の内部へと移動して行き、移動先の艦橋と呼べる場所にたどり着く。
『モニター映します。』
真っ暗だったモニターが外の様子を映し出すと、ガイアドラゴンが口を大きく開けて咆哮を行なっているところだった。
「ヒスイ、プルン、コッコロ、ミルク。いつでもガイアドラゴンからブレス攻撃が来ても良い様に準備をしながら、ここから地面に向けて魔力を流して周囲一帯の土地の魔力を支配する!出来るな!!」
『『『『はい!』』』』
「じゃあやるぞ!!」
ハルトは世界樹の棒に魔力を込めながら、ガイアドラゴンが行なうブレス攻撃と魔法に対処する為に準備を行なっていく。
そしてその準備の出番はすぐに来ることになった。
咆哮後、ガイアドラゴンが地面を前足で叩き付けると地面が振動し裂け目が出来ると、その裂け目は真っ直ぐにゴーレム八号機に向かって行く。
「ヒスイ、ミルク!」
『うん!!』
『防ぎますモー!!』
ヒスイとミルクが土属性魔法で地面に干渉し、迫る地割れを防ぐ魔法を発動する。
ゴーレム八号機の足元まで広がろうとする裂け目を二匹の魔法で引き裂けない様に防いで、この深い裂け目を閉じていく。
「ナビィ、再度の砲撃だ!今度は魔力光線だけじゃなくてアダマンタイト弾頭を撃ち込め!!」
『はい。準備は終わっています。いつでもどうぞ。』
「そうか。なら、今すぐやるぞ!放てぇ!!!」
ゴーレム八号機の口が開き、その中に納められた超大型収束魔力砲と甲羅に備え付けられた二つの超大型収束魔力砲に魔力が急速に集まり魔力光線が放たれる。
更にゴーレム八号機の甲羅の上に乗っているゴーレム七号機も砲身をガイアドラゴンに向けて魔力光線を放った。
ゴーレム八号機が三つの極太の魔力光線を発射したタイミングで、ゴーレム八号機の甲羅に乗っているゴーレムたちが一斉にアダマンタイト弾頭がガイアドラゴンへと放たれた。
モニターにはガイアドラゴンの巨大な身体に極太の魔力光線や幾つものアダマンタイト砲弾や魔力光線が命中する映像が映し出されていた。
「あれでどれくらいのダメージが与えられたと思う?」
『それなりに与えられたでしょうが、ガイアドラゴンは再生能力があります。ですから、時間があれば回復される程度のダメージでしょう。』
「なら、そのまま砲撃を続けながら前進するぞ!」
『分かりました。多少の揺れが起こるので注意してください。』
ゴーレム八号機がガイアドラゴンへと向かって前進し始める。一歩一歩ゴーレム八号機が歩く旅にハルトたちの居る場所も多少揺れる。
そんな中でゴーレム八号機や甲羅の上のゴーレムたちからの砲撃や魔力光線を受けていたガイアドラゴンは、ダメージを受けながらも魔力を高めてブレス攻撃を行なって来た。
魔力光線やアダマンタイト砲弾を消し飛ばしながら、ガイアドラゴンのブレス攻撃がゴーレム八号機に向かってくる。
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三つの新作があります
・そうだ、異世界に行こう
・ひきこもりのゴーレムマスター
・異世界大戦
以上の三作です
時間がある方は読んでくれると嬉しいです
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