第446話
翌日、ガイアドラゴンと戦うからと、ハルトたちは英気を養う為に朝から大量の食事を食べていた。
アースドラゴン、プラントドラゴン、陸王樹木亀の肉を、希少な食用薬草や霊草に魔力が豊富な百階層の土地で育てた野菜や果物を、主食に使われる物も百階層で育てた物を使って作り、そんな豪華な食事を終えると、ハルトたちは食休みを始める。
食休み中にテーブルに並べた数多くの能力向上系ポーションを眺める。
「食事で効果の高いバフが掛かる様になったよな。それでも、これを飲まないといけないんだろ?」
『ええ、万全の対策を取らないと勝てない化け物ですからね。ガイアドラゴンは……。これでも足らないくらいですよ。』
「はぁ、どれも美味しくないからなあ。飲みやすい味にすると効能が下がるし。」
折角の美味しく食べた余韻が、これを飲めばそれだけで消えてしまう。そんなポーションを全員分テーブルに並べ終えると、早速飲んでいく。
そうして全部の能力向上系ポーションを飲み干すと、浄化魔法を含めた幾つかの魔法を使って口の中を綺麗にすると、今度は魔法での能力強化と耐性強化を施して行った。
そしてハルトたちはいよいよガイアドラゴンとの戦いに挑む為に、土属性世界樹の迷宮の最後のボス部屋の中へと向かって行く。
「ガイアドラゴンが現れる前に準備をするぞ!急げ!!」
ハルトは急いで今回の為に製造した新型ゴーレム。ゴーレム八号機をアイテムボックスから取り出した。
取り出されたゴーレム八号機は巨大な亀型のゴーレムだ。陸王樹木亀の甲羅を利用して作られた八号機はかなりの強度を持っている。
陸王樹木亀の甲羅を覆う装甲はアダマンタイトをメインに土属性、木属性に関する鉱石を使った合金がしようされ、この土属性と木属性にかなりの耐性を獲得しており、ガイアドラゴンの使う魔法にも物理攻撃に耐えられる使用になっている。
更に内部には神鉄製の結界を張る亀の置き物を魔力炉に繋いで強度のかなり高い結界がゴーレム八号機の体表に展開されて防御力の底上げを行なった。
このゴーレム八号機がガイアドラゴン戦で使う防衛拠点であり、攻撃手段は超大型収束魔力砲が口内に一つと甲羅に二つあり、そこから強力な土属性・木属性・純魔力の魔力光線が放てる切り札の一つだ。
陸王樹木亀と同サイズの巨体に魔力を大量に使う武装が備え付けられたゴーレム八号機の魔力炉は、ここまでの間に倒したモンスターの魔石をほぼ全て使って作られた代物で、最大稼働時間は一日は動かせる。
そんなゴーレム八号機を取り出したハルトはナビィと一緒に八号機の起動を行なってきく。
そうこうしているとゴーレム八号機の周りに、今回のガイアドラゴン戦で使用するゴーレム部隊の一部の起動が終わったタイミングで巨大な魔法陣が現れた。
「準備が終わったタイミングか……都合が良い気がするな。」
『ハルト、そんな事は気にしないで早く八号機に乗り込んでください!』
「分かってる!みんな、急ぐぞ!!」
ミルクに騎乗したハルトと従魔たちは結界の足場を使ってゴーレム八号機の甲羅の上まで移動する。
そうしてハルトたちがゴーレム八号機の甲羅の上にたどり着いた時に、魔法陣から巨大なドラゴンが現れた。
「グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「あれが、ガイアドラゴン……!!」
『皆さん!魔力砲を放ちます!気を付けてください!魔力砲発射用意……放てぇ!!』
ゴーレム八号機と、そのゴーレム八号機の周りに居るゴーレム部隊の一部が召喚されたガイアドラゴンに向かって魔力光線を発射した。
ゴーレム八号機から放たれる三つの特大の純魔力の魔力光線と、そのゴーレム八号機の周りから放たれる魔力光線がガイアドラゴンに命中した。
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三つの新作があります
・そうだ、異世界に行こう
・ひきこもりのゴーレムマスター
・異世界大戦
以上の三作です
時間がある方は読んでくれると嬉しいです
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