第369話
ハルトたちがアースドラゴンへ攻撃する用意をしているその間、ナビィが操作するゴーレム六号機とアースドラゴンは戦っていた。
「実際にこうして見ると凄いな。映画か、なんかみたいだ。」
『ハルト、集中してください!』
「悪い。」
アースドラゴンが繰り出す爪での斬撃や頭突きに体当たりをミスリルコーティングがされた大盾で防御し、同じく刃をミスリルコーティングした大剣をアースドラゴンに振るい攻撃していく。
ミスリルコーティングの大剣によりアースドラゴンは傷付く。だが、それでもアースドラゴンの防御力は高く、アースドラゴンに付く傷は浅い傷しか付いていない。
『ハルト!これからアースドラゴンを抑え込みます!!いつでも攻撃を放てるようにしてください!!』
「こっちは出来てる!ナビィ、アースドラゴンを抑えてくれ!」
『はい!!』
アースドラゴンの動きをゴーレム六号機が止めに入った。
「ミルク、砲台を固定!コッコロ、ミスリル弾頭の空気抵抗を風属性魔法で減らせ!俺は砲台を強化する!ヒスイ、プルン魔法を維持しながら、ナビィがアースドラゴンを止めたら砲撃だ!!!」
ヒスイたち従魔四匹は、このハルトからの指示を聞いて動き出していく。
それから五分もせずにアースドラゴンを大剣をアイテムボックスに仕舞ったゴーレム六号機がアースドラゴンの首を大盾と腕で抑え込む。
『六号機がアースドラゴンの動きを止めました攻撃です!!』
「全員、砲撃の衝撃に備えろよ!!!ヒスイ、プルン!砲撃を撃て!!!!」
『プルン、うつよ!!』
『うん、えーい!!』
ヒスイとプルンは砲台にある二つある発射装置を同時に叩く。
すると、ズゴーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!と凄まじい音と衝撃がボス部屋中に響き渡る。
もちろん砲台のすぐ近くに居たハルトたちは、この音と衝撃が直撃しているが、それでも被害を受けているのは、ヒスイとプルンが砲台の発射装置を押した触手は吹き飛ぶだけだった。
何故ならヒスイとプルンが展開した水属性魔法の分厚い水のベールにより守られたからだ。
そして、ハルトたちが撃ち出したミスリル弾頭はと言うと、真っ直ぐにゴーレム六号機に拘束されているアースドラゴンへと向かいアースドラゴンの胸部に深々と突き刺さり、アースドラゴンの体内へとミスリル弾頭は消えていく。
「ギァオオオオオオオ!!!!!!!!」
痛みで鳴くアースドラゴンはすぐに自身を大きく傷付けた相手に意識を向けて睨み付ける。
「うぉ!!(ヤバい!何だこれ?!!)」
『こ、こわいよ!!』
『こわいめで、みられてるー!!』
『何なのあれはぁ!!』
『殺されちゃうモー!!』
始めて身体の深い部分まで届いた攻撃により、凄まじいまでの殺気を攻撃してきたハルトたちに向け、ハルトたちの身体は震えてしまう。
『ハルト!!』
「ッ!助かった。ナビィ。」
ナビィが精神耐性スキルの力を引き出して震えて動けない身体が動けるようになる。
『イメージはこの魔法です。ヒスイたちへ!!』
「ああ!今動けるようにするからな!」
ハルトは未だに恐怖で動けないヒスイたちに魔法を使って恐怖を拭い取り除く。
すると、恐怖に震えていたヒスイたちは安堵の息を吐いた。
「全員動けるな!すぐにこの場所から離れて逃げるぞ!!アースドラゴンは俺たちを狙っている!!!」
ミルクの上にハルトが飛び乗ると、それに続くようにヒスイ、プルン、コッコロの三匹もミルクの上に飛び乗った。
「ミルクは兎に角逃げることを考えろ!ヒスイ、俺と一緒にアースドラゴンの土属性魔法の妨害だ!プルン、コッコロは遠くから発動した土属性魔法の迎撃を頼むぞ!!ミルク、進めえ!!!!」
「モーーーーーーー!!!!!!!!!」
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