第343話
昨日は新しくゴーレム四号機と五号機の製作とゴーレム一号機、二号機、三号機の修理を行ない新しく戦力をハルトは得た。
因みに新しく作った四号機と五号機は武装以外は一号機と二号機と同じ作りをしており、武装は様々な魔道具を参考にして作ったドリルやパイルバンカーが武装だ。
そして、戦力の増したハルトたちは三十一階層の暗闇の洞窟の探索を始める。
探索では一定の間隔で鉱石などを探す魔法を発動し、鉱石を探すことになり、早速ハルトは魔法で鉱石などの魔法に反応がある物が見つかった。
「この先だな。本当にあるのか?」
『ありますよ。掘り進めてください。ハルトが壁を掘っている間の護衛はいますからね。』
「みんな、頼んだぞ。」
壁からヒスイたちへと視線を移してハルトは言うと、アイテムボックスから石破壊のツルハシを取り出した。
何故、この石破壊のツルハシを使うのかと言うと、土属性魔法などの魔法を使うよりも石破壊のツルハシを使って掘り進めた方が魔力の消費もなく済むからだ。
それに石破壊のツルハシのスキル効果ならば、それほど苦労をすることなく目の前にある洞窟の壁を掘り進められるだろう。
そして、土属性魔法を使うタイミングは洞窟の壁を掘り進めて崩落しないようにすることにだけ魔法を使う予定だ。
そうして取り出した石破壊のツルハシを振りかぶり洞窟の壁を掘り進める。
「簡単に掘れるな。すごいぞ、これ!」
ハルトが簡単に洞窟の壁を掘れる石破壊のツルハシの性能に驚いた時、ナビィからモンスターの接近を知らされる。
『ハルト、モンスターが接近して来ました。壁の中を移動して居るようですから、敵はオーアイーターと鉄裂きモグラの二種類でしょう。注意してください。』
このオーアイーターは大きなミミズのモンスターで鉱石を捕食するモンスターで、一方の鉄裂きモグラの方は魔鉄や魔鋼すらも切り裂く爪を持つモグラのモンスター。
この二種類のモンスターが三十一階層から現れるモンスターの内、洞窟の壁の中を移動して来る可能性のあるモンスターだ。
そんな二種類のモンスターの接近にハルトたちは戦闘の準備を進めていく。
『今回はハルトも戦闘に参加してください。相手は壁や地面に天井の向こうから奇襲して来ますからね。』
「俺も準備をするよ。初めて戦う相手でもあるしな。」
手に持つ石破壊のツルハシをアイテムボックスへと収納して手をあけると、腕に巻きつけるように変形させていた世界樹の棒を元の形に戻して魔力を込めていく。
「向かって来るのは三匹だな。左壁に地面の下、それに天井からも来てるな。どうするナビィ。」
『そうですね……左側の壁から来るモンスターはハルト、コッコロ、ミルクが相手をしてください。コッコロ、卵爆弾は音が響きますから使用は禁止ですよ。』
「分かった。」
『分かったわぁ。流石にこの場所だとねぇ。』
『頑張りますモー!!』
ハルト、コッコロ、ミルクが戦うモンスターが決まると、次はヒスイとプルンが戦うモンスターをナビィは決める。
『地面の下から来るモンスターはヒスイとプルンに任せます。』
『うん!がんばるよ!』
『どんなやつなのかなー!たのしみー!』
ヒスイとプルンの相手をするモンスターが決まると、最後に天井から攻撃をするだろうモンスターの話になる。
『天井から来るモンスターは私が動かすゴーレムに任せてください。それではモンスターたちを待ち構えましょう。』
ナビィに言われた通りにハルトたちは、それぞれが迫って来るモンスターに対処しようと待ち構える。
みんな、向かって来るモンスターを警戒する為に全体に意識は割いているが、それぞれが戦うモンスターの方向には特に意識を割く。
そして、いよいよ接近して来たモンスターたちが一斉にハルトたちを襲い掛かって来た。
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