第326話
距離の離れた場所から自身の身体に生成された石を投擲して攻撃してくるロックモンキーの群れを倒し終わった。
「ヒスイ、プルン、コッコロ。ロックモンキーを回収して来てくれないか?俺はミルクと一緒に待ってるからさ。」
『?わかったよ!でも、なんでハルトはいかないの?』
「ミルクがあそこまで行くのは時間が掛かるからだな。それにミルクを置いて俺も向かうと、その時にミルクを見た冒険者がミルクに攻撃しようとするかも知れないだろう?だから、俺が居ないといけないんだよ。」
何故ミルクと待っているのかの理由をヒスイたちに聞かせると、ヒスイたちは納得したのかロックモンキーたちが倒れている場所まで移動を始めた。
それからヒスイたちがロックモンキーたちをアイテムボックスで回収するまでの間待っていると、ちょうどすれ違うように冒険者パーティーがこちらに向かって来る。
「ミルク、端によるぞ。それと、あの冒険者たちを警戒してろよ。」
『分かったモー。』
道の端に寄って冒険者パーティーが通り過ぎるのを待っていると、ハルトは冒険者パーティーへと会釈をすると、相手の冒険者パーティーも会釈だけをして立ち去っていく。
「絡まれなくて良かった。そうなったら面倒くさいからな。」
『そうですモー。』
冒険者パーティーが立ち去るのを見送りながらミルクを撫でていると、ヒスイたちが戻ってきた。
「取って来てくれてありがとう。ここに出してくれ。俺のアイテムボックスに仕舞うから。」
『わかった!だしちゃうね!』
ヒスイがそう言うと、プルンやコッコロも道の上に次々とロックモンキーをアイテムボックスから出していく。
ハルトは出されたロックモンキーをアイテムボックスに収納すると、世界樹の迷宮十一階層の探索に戻った。
それからハルトたちは道を進んでいるが、遭遇するモンスターの数は少なくなっていたが、それはミルクと待っている時に遭遇した冒険者パーティーがモンスターを倒したからだろう。
モンスターとの戦闘の痕跡が進んでいる道に幾つかあり、それだけの数だけあの冒険者パーティーは行なっていたと思う。
そして、ハルトたちは順調に進んでいると、分かれ道が出て来た。だが、ナビィのお陰で階段までの道は分かっている為迷わずに進むことが出来る。
そんな道を遭遇したモンスターを倒して進んでいると、道を堂々と移動する高さが三メートルくらいあるんじゃないかと思われるイノシシのモンスターを発見した。
『あれは石皮イノシシですね。突進の威力が高いモンスターです。突進に対処して倒しましょう。』
「ヒスイ、ミルク。お前たちで石皮イノシシの上半身が落ちるくらいの落とし穴を道の真ん中に作ってくれ。」
『わかった!』
『分かったモー。』
「落とし穴に石皮イノシシが引っ掛かったら、そこからは俺たちの番だ。良いなプルン、コッコロ。」
『わかったー!』
『分かったわぁ。』
そして、こちらに向かって凄い勢いで走り突進をしようとしてくる石皮イノシシの進行方向に、まずはヒスイとミルクが仕掛ける。
『いくよ、ミルク!』
『ヒスイ姉さん、頑張るモー!』
ヒスイはアイテムボックスから取り出した砂珠の杖を掲げて土属性魔法をミルクと協力して行ない、石皮イノシシの上半身が埋まる深さの落とし穴が土の中に作られていく。
そして、石皮イノシシは地面の下が空洞になっている場所を踏み抜くと「ブヒィイイイイ!!!!!」と鳴きながら頭から落とし穴に突っ込んでいく。
「今だ!プルン、コッコロ、行くぞ!」
そう言いハルトは飛び出すと、落とし穴に嵌り背中を見せている石皮イノシシへと接近すると攻撃を仕掛けに向かう。
ハルトとプルンが石皮イノシシの元に向かう中、コッコロが爆風が出ない卵の投擲で石皮イノシシにダメージを与えていく中、ハルトとプルンが近くまで近付くと卵の投擲をコッコロら止めた。
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