第10話
お金はまだあるけど節約した方がいいのかどうするべきかナビゲーションに聞くか
(やっぱり全部揃えた方がいいと思うか)
『草原を活動するのなら最低限皮のグローブと脛当ては買っておくのがいいですよ』
(なんでその二つなんだ)
『草原に出るモンスターはウサギとネズミですから噛みつきと体当たり、引っ掻きの攻撃くらいでしょうからね』
最低限その二つあればいいみたいだけど着慣れる為に鎧と咄嗟に顔を庇ったりしそうだから腕当ても買っておくか
「クマで鎧、腕当て、グローブ、脛当てを買おうと思う」
「わかりました。服の素材を持ってくるのでカウンターで待ってくださいね」
店員の少女はカウンターの奥に小走りで行く間に値段を考えアイテムボックスから代金分のお金を取り出して収納袋に入れて待っていると奥から戻ってきた
「お待たせこっちがスパイダーでこっちがグリーンキャタピラーの布地だよ」
右の布地がスパイダーで左の布地がグリーンキャタピラーなのか。色はどちらも染色されているようで緑色をしている。布地を触りながらなんで色が緑色なのか聞いてみる
「なんで緑色なんですか元々こんな色なんですか」
「元の色は白だよ。この色は練習に使って色が付いてるだけだよ」
どんな色でもいいなら服は黒でもいいのか?スパイダーの方はほんの少しサラサラしているな。グリーンキャタピラーはそうでもないけどどちらも肌触りは良さそうだな
「そうなんですか。服の色って変えられるんですか?」
「できますよ。でも色によっては作らなければいけなくなります」
汚れるだろうし汚れが目立たないように黒色がいいかな
「なら黒色で染色はできますか?」
「黒ならあるのでたぶん大丈夫ですよ。布地はどちらにしますか?」
「長袖で布地はスパイダーの方でお願いします」
「採寸してから服と皮の防具を持ってきますね」
店員がカウンターからこちらに来て身体を測り始めた。採寸が終わるまで動かないようにしていると採寸が終わった
「では持って来ますので待っててください」
(後の買い物は雑貨屋と薬師ギルドで回復アイテムの購入だけだな。それで雑貨屋でなに買えばいいんだ?)
『採取した物や狩猟したモンスターの討伐証や納品する物を入れる袋やいろんな事に使えるロープなんかは買っておいた方がいいですね。後は品物を見て決めましょう。持ってきたみたいですよ』
服や皮の防具を持って店員の女性が戻ってきた
「待たせてごめんね。今から試着してみて着れるか確かめてくれる。試着室はあっちにあるから」
「わかりました」
黒の長袖と長ズボンを持って試着室に入り着替える。着替え終わり着ていた服を収納袋に入れて試着室から出て身体を動かすとキツすぎず身体が動かしやすいのを確認した
「次は皮の防具着けましょうか。少し手伝いますね」
「お願いします」
膝当てから装備し始め次に皮の鎧、腕当て最後にグローブを着ける。少し窮屈だけど慣れれば感じなくなってくるかと身体を動かす
「大丈夫そうかな」
「そうですかでは合計で金貨2枚と大銀貨3枚ですね」
収納袋から金貨2枚と大銀貨3枚を取り出しカウンターに置く
「丁度ピッタリですね。そのまま着て行きますか?」
「じゃあ試着室借りてもいいですか」
「はい構わないよ」
試着室に入り着ていた皮の防具を外してアイテムボックスに入れ服の防具も脱いでそれも入れるついでに持っていた世界樹の棒も入れてから収納袋から服を出して着て試着室から出る
「あれ持っていた木の棒はどうしたの?」
「この中に入ってます。ではまた」
収納袋を叩きながらこの中にしまった事を告げると少し驚いた顔をしているのを見ながら防具屋を出た
(次は雑貨屋だな)
『はいそうですね』
それからしばらくして雑貨屋を見つけて中に入る。中に入る為に扉を開けるとカランカランと音が鳴った。中には数々の品物が置いてあり扉の直ぐ近くにカウンターがあり男の店員がいた
「いらしゃい好きに見てってくれ」
「はい(見て回るか買った方がいい物を教えてくれ)」
『わかりました』
雑貨屋の中を見ていき中を回りナビゲーションが買った方がいいとオススメする物を集めていきカウンターで会計を済ませる
「木の桶・小、木の桶・中、布×20、木の皿、木のカップ、木の水筒、歯ブラシ、袋×6、大袋×2、ロープ×3、紐×100、スコップ、洗剤×2、塩の瓶、植物オイル全部で銀貨8枚だよ」
「大銀貨でもいいですか」
「構わないよ」
大銀貨をカウンターに出して買った荷物を収納袋に入れて銀貨2枚を収納袋にしまい雑貨屋を出る。広場まで歩き広場の露店の品を見ながら進み薬師ギルドに向かう
(薬師ギルドでも登録する方がいいと思う?)
『そうですね。施設の設備も使えますし自分でポーションや薬もギルド内で作れますからね』
薬師ギルドの扉を開け中に入る。中に入り受け付けカウンターまで向かう
「なんの御用でしょうか」
「登録とポーションの購入を」
「登録ですねスキル調合はお持ちですか」
「持ってないです。持ってないと登録はできないのか」
「出来なくはないですが調合のスキルを取得しなければ安定した品質の物や品質が高い物はできませんので作ったポーションなどの買い取りは行えませんし登録も仮登録になります」
「仮登録ではどんな問題がありますか」
「仮登録なら薬師ギルドの施設使用料が銀貨1枚かかりますし作った薬の買い取りを行わない、レシピの購入が初級回復ポーションのみになりますね。登録には銀貨1枚です。仮登録をしますか?」
施設料や薬の買い取りがないのが金策には痛いがレシピの方はナビゲーションに聞けばいいから問題はその二つぐらいか。収納袋から銀貨を取り出しカウンターに置く
「お願いします」
「わかりました。ではこの書類に名前をお書きください」
渡された書類に名前を書き込み書き終わった書類を受け付けの女性に渡す
「これからギルドカードを作りますのでお待ちください。その間にこの書類にある購入する品をお書きください」
渡された書類にはこの薬師ギルドで購入できる薬品が書かれていた
(ポーションって言っても同じ名前のも結構あるしどれ買えばいいと思う)
『作られた材料でポーションの数が多いから沢山あるようですね。効力は品質に寄りますが同じ名称なら効力はどれも同じですよ。でも素材によっては味が苦かったり青臭かったりしますね。そのせいで同じポーションでも値段が違います』
同じ品質のポーションでも高い奴は飲みやすいつてことか。素材も果実を使っている様だし
『回復ポーションは傷に直接かける事でも使えますし魔力回復ポーションや体力回復ポーションを飲みやすい果実製のポーションにするのはどうでしょうか。それに魔法で怪我を回復することもできますからね』
(そうするか……中級までポーションあるけど中級まで買っておいた方がいいかな)
『そうですね。初級は買わなくてもいいですよ。それと毒薬、麻痺薬、眠り薬を買っておいてください』
(なんで毒薬とか買うんだ?)
『ハルトが状態異常耐性のスキルを取得する為に使います』
うっと嫌そうな顔してしまい思わず聞いてしまう
(それ使わないとダメなのか)
『モンスターも状態異常の攻撃を使ってくるでしょうからね。それに使うのも宿で使うのだし安全でしょうから今のうちから上げときましょう』
(わかったそれも入れとくよ。他に書く物はない?)
『後は消毒液もお願いします。それくらいですね』
全部の合計で大銀貨9枚銀貨7枚か金貨を出しておくか。金貨を出しカウンターに置いて少しして薬師ギルド員の女性がカードを持ってきた
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