第9話
串焼きを歩きながら食べて疑問に思ったことをナビゲーションに聞いてみる
(それにしても調理方やタレだけで美味しくなるものなのか?どう思うナビゲーション)
『それは魔力が関係していると思います』
(なんで魔力?)
『魔力が肉体に作用してモンスターの肉質がよくなったのでしょう。強いモンスターや魔境などの魔力が高いところに住んでいるモンスターほど美味しい物になります』
(なるほどね。じゃあさ野菜や果物も魔力が高い場所で育ったら美味しくなるのか?)
『そうですよ。ですが魔力が高い場所は魔境などのモンスターが生息しているので育てたとしてもモンスターたちに食い荒らされますよ』
肉は美味しい物があるけど野菜はダメってことか。それから少しして武器屋が見えてきた。その反対側に防具屋があった
(そっか、武器屋と防具屋が見えてきたね。どっちから入る?)
『どちらでも構わないですよ』
(なら武器屋から行くか)
左側にある武器屋に向かい入る
「いらっしゃいませ」
店の中には中年の女性が店番をしていた。買う物は決まっているのでその女性に聞いてみる
「あの解体に使うナイフが欲しいんですけどありますか?」
「あるよ。小、中、大の大きさがあるけどどの大きさが欲しいんだい」
解体ナイフにそんなに大きさがあるのか。見本の解体ナイフはどれも肉厚で小は10センチくらいで中は25センチくらい大は50センチもある
(どの大きさの解体ナイフがいいんだ?)
『そうですね。小は植物の採取や小型の中でも小さいモンスターに使いますね。中は大型のモンスター以外ではほとんどこの大きさの解体ナイフを使うでしょう。大は大型のモンスター用ですね。大はまだ使う機会がないでしょうから小と中のサイズの解体ナイフを購入するといいと思いますよ』
「(そうかわかった)小と中の解体ナイフを購入しようかと思います。それと店の中の武器を見てから会計をお願いします」
「わかったよ。いろいろあるから見ていっておくれ。会計する時はこのベルを鳴らしておくれそうすればすぐ戻るから」
「わかりました」
武器とか万引きされないのか?と不用心だなと思いながら武器を見るために動く
(ナビゲーション掘り出し物の武器があったら教えてくれ)
『わかりました。見つけたら教えますね。それとハルト武器を見るならその武器の造形をよく見ておいてくださいね。きっと役に立ちますから』
(そうか、わかった)
武器が置かれている所に行き一つ一つ剣や槍、斧、弓などを注意深く見ていく。鉄で作られた物がほとんどだけどどの武器も銀貨が50枚以上必要だ
『どれも品質がそれなりにいいですね。装備スキルが付いている武器もありますよ』
(どれか買っておいた方がいいような武器があったりするか?)
『いえ、この武器を作った者の腕がいいから装備スキルが付いた様ですけどそれでも買う程ではないです』
(そうか。後はあのタルに入っているので最後だな)
タルの中に入っている物は錆び付いていたり刃が欠けていたり折れていたりする物ばかりだ
『めぼしい物はないですね。ガラクタばかりです』
異世界物だとこういった場所にすごい武器とかあったりするんだけどやっぱりないか
(じゃあ解体ナイフでも買いに行くか)
受け付けに置いてあるベルをカランカランと鳴らして少し待つと店番の女性がこちらに戻ってきた
「会計だね。なにか他に購入する物はあったかい?」
「いえ、ありません」
「じゃあ解体ナイフのだけだね。解体ナイフ小は銀貨10枚、解体ナイフ中は銀貨20枚だね。合計で30枚だよ」
「大銀貨でも大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ」
収納袋から大銀貨を3枚取り出し受け付けカウンターに置く。女性は鞘に入っている解体ナイフ小、中を取り出しカウンターに置く。解体ナイフ小、中を収納袋に入れる
「今度は武器でも買いにくるとうちの店としてはありがたいよ」
「武器はこれがありますからこれでダメだったら買いにきますね」
世界樹の棒を見せながら武器屋を出る
『世界樹の棒より性能のいい武器はありませんよあの店には』
(でも必要もないのに武器屋に来ることはもうないだろ)
『まあそうですね。次は防具屋に行きましょうか』
ナビゲーションの言う通りに反対側にある防具屋に向かう。防具屋に入ると見本の服や皮の鎧、金属製の鎧や木の盾や鉄の盾が置いてあった。受け付けカウンターには俺よりも若干歳が上くらいの少女が受け付けにいた
「いらっしゃい。冒険者さん?なに買いにきたの?」
首に掛けているギルドカードを取り出し見せる
「冒険者だよ。防具を買いに来たんだ」
「どんな防具を買いに来たの?布の防具?皮の防具?金属製の防具?」
「聞きたいんだけどどんな防具がいいんだ」
「そうね〜布の防具なら軽いし魔力の伝導率がいいわ。皮の防具は魔力の伝導率が布より低いけど身体を守れるわね。金属製の防具は魔力の伝導率が低いけどその分防御力が高いわ」
(そんな感じなのかナビゲーション?)
『はい、だいたいはそうですね。でも素材によっては魔力伝導率は変わりますからあまり気にしなくても大丈夫ですよ。でも金属製の物は金属同士が当たって音が出たりしますね』
「布の防具と皮の防具を見せてくれるか」
「見本はあちらにありますから行きましょうか」
受け付けカウンターからこちらに店員が出て見本の場所まで向かうのを後ろからついて行く
「これが布の防具の見本ですね。服は長袖の物と半袖の二つがあります。ローブやマントなどもありますよ。素材としてはシープ、スパイダー、シルクスパイダー、キャタピラー、グリーンキャタピラーが今うちにある素材ですね」
「モンスター素材じゃないとダメなんですか?」
「そうですね。やっぱりモンスター素材じゃないといけませんね。植物素材でも作れなくわないですけどここら辺にはないですから」
『植物から布の装備を作るには素材もそうですが作る為の工程も大変ですから』
(ふーんそうなんだ)
「どの素材が良いとかありますか?」
「シルクスパイダーは素材として高級品ですがこの中では一番いい素材です。魔力の伝導率も高いので冒険者ランクの高い方も使われます。スパイダー、グリーンキャタピラーが同じ位の素材です。どちらも肌触りが違うだけで性能は同じくらいでしょう。シープ、キャタピラーが一番安く手に入りやすい素材ですので安くできます」
「そうですか……シルクスパイダーで作るとしてどれくらいの値段になりますか?」
「上下の服を合わせて金貨1枚ですね」
流石に高いな他の素材はどうなんだ
「スパイダーやグリーンキャタピラーの場合はどうですか?」
「こちらは上下で大銀貨3枚です。シープやキャタピラーの場合は上下で銀貨50枚ですね」
大銀貨1枚なら服はこれでいいかな。後は着心地くらいか
「なるほど。スパイダーとグリーンキャタピラーの布地を触らせてくれませんか」
「いいですよ。今から持ってきましょうか」
行ったり来たりさせるより皮の防具の説明してまった方がいいか
「皮の防具の説明が終わってからお願いします」
「頭に皮の帽子、上半身に皮の鎧、皮の腕当て、皮の肘当て、皮のグローブ下半身に皮の腰当て、皮の腿当て、皮の膝当て、皮の脛当て、皮の靴ですね。これの内すべてを装備してもいいし一部だけを装備しても構いません。魔法使いなどは急所のみ装備する方も多いですね。素材に関してはネズミ、ウサギ、イノシシ、シカ、クマなどがあります。製造の際に鉄などの金属を入れたりもできますよ」
こんなにあると装備するのも時間がかかりそうだな
(金属を中に入れると魔力の伝導率が下がると思う?)
『下がりますよ』
「どの素材で作るといいんですか」
「そうですね。クマ、イノシシ、シカ、ウサギ、ネズミの順番ですね。値段もそれくらいです」
「クマとイノシシの値段はどれくらいかかりますか?」
「皮の帽子はクマは銀貨6イノシシは銀貨4、皮の鎧クマは銀貨8イノシシは銀貨6、皮の腕当てクマは銀貨5イノシシは銀貨3、皮の肘当てクマは銀貨1イノシシは大銅貨5、皮のグローブクマは銀貨2イノシシは銀貨1、皮の腰当てクマは銀貨6イノシシは銀貨4、皮の腿当てクマは銀貨5イノシシは銀貨3、皮の膝当てクマは銀貨1イノシシは大銅貨5、皮の脛当てクマは銀貨5イノシシは銀貨3、皮の靴クマは銀貨6イノシシは銀貨4ですね」
全部揃えるとかなりの値段になるなどうするか
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