第6話
「無限収納」
そう言うと、頭の中に一覧表みたいなのが出てきた。
「見たことも聞いたこともない装備一式がはいってるな。鑑定してみるか」
夜天のコート
等級 神話級
覚醒値 0%
付与[全属性耐性上昇][感覚能力上昇][不壊]
白虹のトップス
等級 神話級
覚醒値0%
付与[環境適応 極][防汚][不壊]
月天のボトム
等級 神話級
覚醒値 0%
付与[不壊]
極夜のブーツ
等級 神話級
覚醒値 0%
付与[不壊]
ウェアデスペア
等級 神話級
覚醒値 0%
付与[絶対切断][不壊 ]
夜天のコートは、藍色のようだがかなり濃く深い色のコートだ。
白虹のトップスは、色は白く決して汚れることはない。
月天のボトムは、名前の通り真っ黒なズボンだが、伸縮性があり動きやすくなっている。
極夜のブーツもボトムと同じで黒色。
全体的に信じられないくらいの性能を持った装備ばかりだ。ただの服にしか見えないところが、また一層困惑を深める。
「……すごすぎるだろ」
なぜこんな性能の装備を送ってきたんだ?そんなにここ危険なのかな?
「少し気を引き締めるか」
装備を整え、部屋を出る準備をした。
「よし、行くか」
この部屋の唯一の出口の扉を開け外に出た。部屋の中と違い、どこか禍々しい雰囲気が漂っている。少し緊張しながらも、脱出する為に歩き始めた。しばらく歩くと獣の唸り声が前から聞こえてきて、狼よりもふた回りくらい大きい魔物が現れた。
ブラックハウンド LV.283
HP 18629/18629
MP 2582/2582
筋力:17965
耐久:10830
俊敏:20014
器用:4170
知力:1420
幸運:11
スキル
[斬爪 LV.35]
[噛み砕き LV.19]
[咆哮 LV.28]
[索敵LV.15]
一一ッ!やばっ!いきなりこれはハードすぎだろ!
ザシュッ!
「ぐぁっ!」
ブラックハウンドは、目で捉えきれない速度で攻撃してきたが、装備のおかげでかろうじて致命傷は防げた。対処法を見つける為結界を張った。
どうする、MPの残りは72/480で魔法は使えない。
ピキッ
結界がもう持たない。
…これは賭けだ。
「神の瞳、身体強化、剣神、気配遮断発動」
パリーン
「いくぞ!」
ギンッ!
神の瞳でブラックハウンドの動きを見極め、身体強化と剣神の技で速さを補う。
カウンターを気配遮断で死角から放ち攻撃していく。
それでもレベルの差は大きく、徐々にHPが削られていく。
このままじゃダメだ。何か手を打たないと。
左上段からの攻撃を受け流して、カウンター攻撃をしようとした時 ーー
ガオォォォ!
「な!」
体が動かない。
グルァァ!
次の瞬間、お腹を引き裂かれ壁に激突した。
「がはっ!……このままだと死ぬ」
HP 58/300
もうほとんど残ってない。
ブラックハウンドは勝利を確信したのか、ゆっくりと近づいてくる。
もう…破らないって誓った!
気配遮断、縮地!
ブラックハウンドは、テルを一瞬の間見失った。
その一瞬で勝負は決まった。
「ふっ!」
ブラックハウンドの上に飛び、そのままなんどもカウンター攻撃で削った首を狙い一刀両断した。
「ハァ、ハァ、ハァ、ッなんとか勝てたな」
ほとんどの力を使い果たし、立っていることができずに座り込んだ。もちろん周囲に気を配りながら。
「敵を倒したらレベルが上がるんだったか?」
「ステータスオープン」
未だ慣れない操作に違和感を覚えながらも、表示されたステータスを確認する。
テル・ウィステリア LV.82
種族:天魔族
性別:男
職業:
年齢:17
HP 320/10270
MP 432/21590
筋力:3500
耐久:2810
俊敏:3100
器用:2680
知力:2990
幸運:24
エクストラスキル
[言語完全翻訳][完全記憶][創造][神の瞳][無限収納][星々の書庫][獲得経験値上昇 極][必要経験値1/2]
ユニークスキル
[剣神LV.2] up
[焔魔法LV.1]
[槍聖LV.1]
[魔力支配LV.1]
[時空魔法LV.1]
[結界魔法LV.1] new
スキル
[全属性魔法LV.1]
[身体強化LV.2] up
[魔法攻撃力上昇]
[気配察知LV.1]
[魔力察知LV.1]
[気配遮断LV.2] up
[料理LV.20]
[緑の手LV.1]
[商才LV.1]
称号
[転移者][全神々の加護を受けし者][人間をやめた者][格上殺し]new
加護
[最高神の加護]
[生命と豊穣の神の加護]
[戦と魔導の神の加護]
[武と鍛冶の神の加護]
[商業と娯楽の神の加護]
「上がり過ぎじゃね?」
だいぶレベル差があったとはいえ、かなり上がったな。とはいえ、初っ端からあんなものがいるとは。一旦部屋でスキルについて考えなきゃいけないな。
◇ ◆ ◆ ◆
「さて、まずはこの世界の知識を知らなさすぎるし案内ができるスキルを作ろう」
創造 発動
スキル [ナビゲーション]を獲得
〈初めましてマスター、スキル[ナビゲーション]です〉
「ああ、よろしく。ナビゲーションは長いからナビでいい?」
〈はい、大丈夫です。それと私に話しかけるときは心の中で問いかけるだけで十分ですよ〉
(わかった。じゃあ早速だけど、この迷宮を脱出するために必要なスキルを教えてくれ)
〈了解ですマスター。その為にもスキルの最適化の了承を〉
(?分かった)
〈スキルの最適化を始めます〉
[ナビゲーション]が[星々の書庫]と[ナビゲーション]の統合を実施……成功しました。スキル[叡智神]を獲得しました。
[叡智神]による物理攻撃スキル[短剣術][大剣術][刀術][斧術][棍棒術][槌術][弓術][投擲術][体術] を獲得しました。
さらに、魔法スキル[付与魔法][死霊魔法][召喚魔法][重力魔法][次元魔法][支援魔法]を獲得。それにより、特殊魔法に分類することができず、[時空間魔法][結界魔法][付与魔法][死霊魔法][重力魔法][次元魔法][召喚魔法][支援魔法]を独立させました。
補助スキルとして、[HP回復量上昇][MP回復量上昇][回復速度超強化][MP消費量軽減][再生][無詠唱][並列思考][思考加速][直感][索敵][危険察知][罠探知][地形把握][空間把握][透明化][臭隠蔽][魔力隠蔽][認識阻害][スキル隠蔽][全物理攻撃耐性][全魔法耐性][全状態異常無効]
[HP回復量上昇][MP回復量上昇][回復速度超強化][再生]を統合 [超再生][超回復]の獲得に成功しました。
[気配察知][魔力察知][索敵][危険察知][罠探知]の統合 [探索者]の獲得しました。
[地形把握][空間把握]を統合 [MAP]を創造 、獲得に成功しました。
[気配遮断][透明化][臭隠蔽][魔力隠蔽][認識阻害][スキル隠蔽]を統合 [隠密者]を創造 、獲得しました。
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