第29話 呪いの臭み お題縛り枠
「のろいのくしゃみ?」
「呪いの臭み」
小学生のみよちゃんが不思議な話をする。のぶ君は彼女の話を信じない。四丁目で口が裂けた女が居るとか信じない。
「怖くないよ」
本当は怖い。みよちゃんは、のぶ君を怖がらせるのが大好きだ。
「神社の葉っぱが臭いとね、呪われるの」
「それは怖いね」
みよちゃんが不満そうに、のぶ君を見る。もっと怖くしないと!
「もし臭かったら大変よ、鼻がひん曲がるのよ!」
のぶ君はちょっと笑ってしまった、曲がった鼻のみよちゃんを想像する。かわいいみよちゃんが変な顔だ。
「あははははっ」
「なによ! 」
みよちゃんが怒ったように帰る。
次の日に教室に入ると、全員の机に葉っぱが置いてある。みよちゃんの仕業だ、のぶ君が葉っぱの匂いを嗅ぐと臭い。呪われちゃったよ。
「みなさん、おはようございます」
担任が教室に入ると、みんなの鼻が落ちて無くなってた。顔の真ん中には、黒い二つの鼻孔が見える。
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