第7話 初めての鬼

僕は初めての鬼になる。じゃんけんに負けた。この村に引っ越してからみなが誘ってくれた。神社の子供が散らばる


「もういいかい」

「まあだだよ」


確かこの村ではハンデなのか小さな子の場合は、走って追いつけない場合は小石をぶつけても交代。僕は小さな小石を拾う


「もういいかい」

「もういいよ」


僕は隠れた子供達を探す。一人の女の子が木陰に隠れている。僕は触ろうとすると、するりと逃げる。足が速いどんどんと森の奥に逃げる。どこまでも逃げていいとは聞いてない


「まってよ」

僕は女の子に触れそうだけど触れない。小石を使う。小石を使われた女の子は立ち止まると、ふりむいた。鬼だ


鬼は近くの大きな石を持ち上げると追いかけてきた。僕は恐怖で叫ぶ事も出来ない。息が上がるまで走ると元の場所に戻る。神社には村の子供達が居る。僕に小石をぶつける


「鬼はお前だ」


追儺の鬼の儀式が始まる。家の玄関まで走ると戸を叩く、母親が顔を出して悲鳴をあげた。鬼が玄関に立っている。

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