3ヶ月
奈古が交通事故にあって意識不明になってから2週間がたった頃。俺はいつものように病室に行った。俺は毎日奈古にこう伝えている。
「奈古、俺はいつまででも待つ。だから絶対いつか、目を覚ましてくれ。みんながお前のことを待ってる。だからお願い。」と毎日声をかけている。でもまだ返答がない
1夜があけ俺はもう一度奈古の病室に行き
同じことを伝えた。すると、奈古の口元が少し動いたような気がした。でもそれは、
気のせいだった。でも俺はまだ信じ続ける。
事故が起こってから、3ヶ月がたった。
それでも奈古の意識が回復することはなかった。そんな時、病院の方に呼ばれ話を聞くと、医者からは衝撃の発言をされた。
「大変申し上げにくいのですが、奈古さんは、意識を失ってから3ヶ月も意識がない状態です。」
「3ヶ月も意識がない状態が続くと、植物人間と認定されるんです。」
「奈古が、植物人間ですか?うそ..信じられない。どうにかできないんですか?」
「残念ながら我々の力ではどうにもすることは出来ません。申し訳ございません。」
「そうですか。なら、植物人間になった奈古と一緒に暮らすことは可能ですか?」
「一緒に暮らすことでしたら、可能です。
でもいいのですか?」
「はい。いいんです。俺はもう一度奈古と一緒に暮らしたいだけです。」
その後病院と手続きをし、俺はまたもう一度奈古と一緒に暮らすことになった。
植物人間になった奈古と暮らすことに関して周りからは反対の意見もあった。
両親からは猛反対された。でも俺は自分の意見を貫き通した。おれは、何がなんでも奈古と暮らしたい。奈古は俺が人生で1番愛した人物だ。簡単に手放したくはない。
そういう思いで俺は色々考えた結果奈古と暮らすことにした。
俺は植物人間になってしまった奈古と何ができるかと考えたところ。1番奈古が喜んでくれることは今までの思い出の場所にもう一度行くこと。それが一番だと思った。
俺は早速予定を組むことにした。
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