一転
俺と奈古は高校を卒業し、2人でアパートに部屋を借り、2人で生活することになった。2人は、学生と社会人。あまり、平日に2人が会うことなとても簡単ではなかった。奈古は残業で忙しかったり、俺は、授業だったり部活だったりで、なかなか会えなかった。それでも俺は奈古と暮らすことが楽しかったんだ。
2人とも学校も仕事もない日には、2人でドライブに行ったり、家でゆっくりすごしたりと、楽しい日を過ごしていた。
だが、そんな楽しい生活も長くは続かなかった。
俺は飲食店でバイトをしていた。そして、休憩時間にお弁当を食べていた頃だ、見覚えのない電話番号から電話がかかってきた。俺は、その電話を1度切った。でも何度もかかってきた。俺はしょうがなくでることにした。
「もしもし、こちら東京品川病院です。
新名 楓希様の携帯で間違えありませんか?」その電話番号は病院だった。
「はいそうですけど、どうかなさいましたか?」
「楓希さんと同棲されてる、神木 奈古さんの事なんですけど。今から言うことをよく聞いてください。」
「はい。」
「奈古さんは、さきほど19時40分頃に交通事故に遭われました。奈古さんは今意識を失ってる状態です。」
「ほ、ほんとうですか?今すぐ品川病院に向かいます。」
「はい。お願いします。」
俺は店長に事情を説明し、バイトを抜け出し急いで病院に向かった。
俺は運転している時、今何が起きているのか意味が分からなかった。
数時間前まであんなに笑顔だった奈古が意識不明。もちろん、すぐには受け入れることはできなかった。
品川病院についた。俺は急いで奈古の病室に向かった。
俺はそこで現実を知ることとなる。
そこには数時間前までの奈古とはまるで違う血だらけの奈古だった。
「奈古!奈古!なんで...」
「楓希さんですか?」
「はい。そうです」
「奈古さんの現在の状態です。意識を失ってはいますが。心臓はまだ動いています。もう少し待てば、回復するかもしれません。」
「諦めるのはまだ早いですよね。俺は奈古が回復するまで待ち続けます。」
その後おれは、毎日毎日奈古の病室に通い続けた。でも、奈古が目を覚ますことはなく。時間だけが過ぎていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます