受験
俺には、あと4ヶ月後に高校受験が控えている。俺はもう受験前ということもあり、部活も引退し、自分の志望校に向けて勉強を開始し始めた。俺には勉強量が人一倍必要になってくる。なぜならおれは、奈古と同じ学校に行きたいからだ。俺と奈古では頭の良さが違いすぎる。奈古は頭が良いが
俺は頭が悪い、でも俺は奈古と同じ高校に行くために、頑張って3年生の内申をあげていた。
奈古はまだ部活で本当に最後の大会が控えていたから、まだ練習をしていた。俺は毎日、奈古のいる女子バスケットボール部を見学していた。奈古は女子バスケットボールで、ウインターカップ2位の強豪高校から推薦がくるほどの選手だ。
でも奈古はそれを断り、俺が行けるレベルの高校に合わせてくれた。
俺はそんなに奈古が大好きだった。
奈古だって、きっとウインターカップ準優勝チームに行きたいだろうし、奈古のこれからを考えるとその方がいいはずだ、俺は帰り、奈古に直接聞いてみることにした。
「なあ、奈古」
「ん?どうしたの」
「あの、高校のことなんだけどさ、奈古、本当に推薦断ってよかったの?せっかく強豪校から来たのに」
「いいのいいの!確かにバスケをしたいと言う気持ちもあるけど、私の中では楓希と高校一緒に過ごしたい!っていう気持ちの方が強いみたい!だから私は楓希と同じ学校にいく!」
「そうだったんだ、奈古がいいならよかったよ!ごめんね、こんな話しちゃって」
「全然大丈夫だよ!楓希も私の事気遣ってくれてありがと!」
すっかり秋の紅葉もすぎ冬が来た。冬休みがすぎたらもうすぐに受験はやってくる。
このラスト2ヶ月が正念場だ。
その正念場の冬もすぎ春がやってきた。
俺と奈古はこれから同じ高校の生徒になる
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