ノーマル・エンディング
@xls810
EP.0 交差点
息が切れた。走りすぎた。
普段走り慣れていない道を猛ダッシュするのはあまりにも過酷だ。
慣れていない道を猛ダッシュしなければならない理由はいくつもあった。
「きっつ……」
やっぱりどう考えても無茶だ。逃げられるわけがない。でも私は【契約】を放棄した。多分大丈夫、なハズ。
高校生活2年間、ろくに運動もせずにだらだら過ごしていたツケがこんな形で回ってくるとは。これからは真面目に運動しよう。
そんなことを考えているとポケットに入れていたスマホが振動した。
私はスマホのロック画面に表示された通知を見た。
「『今どこにいる』……あーくそ」
メッセージを見て早くもバレた、と思ったがまだ大丈夫。
まだ、逃げられる。
「どこにいるかなんて教えてやんねーよっ」
私は再び走り出した。なにしろ時間は残り3時間しかないのだから。
ノーマル・エンディング @xls810
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ノーマル・エンディングの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます