第2章 特務戦士伝次郎誕生
第11話 伝次郎 正式配属される
無事に特務機関の試験に合格した伝次郎は、正式に特務機関 情報戦略課 飛行伝達部隊に配属となった。
少しおかしいと感じられるが、鳩とはいえ立派な兵士である。
正式な部署に配属となり、階級も与えられた。
伝次郎は鳩でありながら士官としての位が与えられた。
階級は准尉である。
「特務機関 情報戦略課 飛行伝達部隊 伝次郎准尉」
それが伝次郎の正式な呼び名となった。
鳩の伝次郎にとっては階級章など何の意味があるのかわからなかった。
ただ、それをつけているだけで、不思議なことに周りの兵士が優しくしてくれて、
水や食料も持ってきてくれたので、悪い気はしなかった。
彼の所属する情報戦略課には、様々な任務がある。
情報を速く正確に伝える任務以外にも、相手に偽の情報を流して混乱させたり、
いろいろな情報を拡散させることで、どれが正しいのか判断を遅らせたりする事も
その課の役割だった。
伝次郎の部隊はその名の通り正確な情報を速く味方に届けて、戦局を有利に導くことである。
彼に与えられた任務は、暗号通信の入ったカプセルを足につけて、敵の攻撃を
避けながら味方の前線に情報を渡し、敵の位置や補給線、所有する武器やその
攻撃範囲などの情報から、戦いを有利に導くことにある。
まもなく伝次郎に緊急指令が下る
H国の今後の命運を分ける、非常に重大な任務が伝次郎の初任務となるのだ。
はたして伝次郎はこの任務を無事遂行することができるのだろうか。
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