第61話超大型ライバル菊池真由美出現!

祐君との幸せ極まる横浜デート(千歳烏山に戻って来てからも、昭和レトロカレーを作って一緒に美味しく食べた、中華のパンも、珍しくて美味だった)の翌日のこと。

私、純子にとって、実に焦る、不安を煽る事態が発生した。(もう、半端じゃないって!)

隣の祐君の部屋の、また隣に、菊池真由美さん、という今年からの大学一年生が入ったのである。


少々、顔を赤らめた様子で

「おはようございます、菊池真由美と申します」

「4月から、大学生になります」

「博多出身で、東京は不慣れです」

「何かとご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いいたします」


私、純子は、「はっ」となってしまった。


「マジにきれい!」

「美肌、目が大きい」

「スタイルもいい、美脚だ」(私が勝つのは胸だけだ)(WとHは、コメントできません)

「それにハキハキ、ポンポンとした話し方も、いい」


実に慌てたけれど、私も挨拶。

「私は吉村純子、奈良出身です」

「私も、この4月から、大学一年生」(一浪だけれど・・・それは言わない)

「よろしくね」


菊池真由美さんは、それで帰った。

そこからである。

私の本当の焦りと不安が発生したのは。


「祐君にも挨拶したのかな・・・したよね」

「祐君・・・菊池さんを、どう思ったのかな」(不安度強レベル)

「・・・と…それ以上に菊池さんが危険だ」(不安度・・・最強レベルだ、これは)

「菊池さんが祐君の魅力を感じてしまうと・・・」(これは、あかん!)


「どうしよう・・・」

「ダイエットしないと」(今さら?)(昨日爆食したよね)

「あーーーー困る・・・あんな美少女が祐君と言葉を交わす?」

「私みたいな、丸っこい女では?お洒落感に欠ける?」

「それは、土臭い奈良より、博多の方が都会だよね」

「あーー―嫌!明太子女に祐君を取られるの?」

「ダメだって!祐君はひ弱なんだから、刺激が強い明太子も高菜も却下」

「奈良のにゅうめんにしなさい、柿の葉寿司でもいい」


そんなことで、私、純子は、菊池真由美さんの挨拶の後、全く落ち着かない。


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