第60話祐と純子の横浜デート(7)

横浜元町でのお買い物やウィンドウショッピングの後は、坂をのぼって山手へ。

かなり急坂と思うけれど、祐君と一緒なので、弱音は吐かない。(ダイエットが復活した)

エリスマン邸で紅茶とケーキも、なかなか、上品な雰囲気。(祐君と私にはピッタリだ)

ブリキのおもちゃ博物館では、見学の後、キャラメルと昭和風のカレーを買った(祐君と食べる)

クリスマスの店も気に入った。(チョコレートを買った。ダイエットには目をつぶった)

外人墓地を左に見ながら、港の見える丘公園に。


「祐君、ここも一度来たかったの」


「いい眺めですね」


「うん、風も気持ちがいい」(祐君に、ここでピタッとした)


「純子さん、暖かいです」(ムチムチの身体ですって、それは暖かい)


「祐君が、また風邪を引いても困るでしょ」

「恵美ちゃんが言っていたよ、案外弱いって」(いい口実、と思ったし)


「はぁ・・・身体鍛えるかな」


「私も付き合う」(ダイエットしないと、夏に水着が危険だし)


「少し、風が冷たくなって来ました」


「うん、下に降りよう」


フランス山を通って、今度は山下公園には行かず、元町・中華街の駅に。

祐君は病み上がりでもあるし、冷たい風にあたるシーバスは回避した。


帰りの電車でも、私は祐君に密着。(それが自然になってしまった)

「寒くない?」(そう言いながら、さらにスリスリ)


「大丈夫です、純子さん」


「食べ物たくさん買ったね」(カロリー高そうな物が多い!)


「横浜は、また来ましょう」


「うん!」(祐君となら、どこにでも行くけど)


祐君は、やさしく笑っていた。

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