第10話 自己肯定感の低い女子は気をつけましょう!
このエッセイは、私が投稿している小説を補足説明しているものです。
投稿している小説の正式なタイトルは「京都市左京区下鴨女子寮へようこそ! 親が毒でも彼氏がクソでも仲間がいれば大丈夫!」です。
以下「(略)下鴨女子寮へようこそ!」としますね。
小説は→https://kakuyomu.jp/works/16816927860159349467
前回から、美希が清水さんという男の人から好意を寄せられます。
この小説は毒親育ちである点など私(鷲生)の実体験をもとに書いておりますが……。
この清水さんという男性についても実在のモデルがいます。
私は、拙作の美希同様、周囲から妹ほどに美人じゃないと言われ続け、勉強ばかりできても生意気な心の冷たい人間だと責められて続けていました。ですから、自己肯定感がかなり低かったと思います(今も他人様から見てそういう面は残っているようです)。
そんな私が、男性が多い大学に進学することになりました。
大学に入るまでの私は軽く男性恐怖症気味の所があり、男性を前にするとちょっと「おどおど」したところがありました。
また。
私にとっては所謂「リア充」が眩しすぎて……そんな男性のことはそそくさと敬遠しておりました。
というわけで、学生時代の私は、男性の中でも大人しそうな「草食系」と呼ばれるタイプの人と接触することが多かったのです。
清水さんのモデルになった男性もその中の一人です。
拙作「(略)下鴨女子寮へようこそ!」にも描写したように。
背が高くてひょろっとしていて柔らかそうな風貌は、少々顔つきが貧相なのをカバーしても、少しばかり素敵に感じられたのです。
そんな男性に「可愛いなあ」と持ち上げられて、やっと親元を離れられたばかりの当時の私は確かにとても嬉しかった……。
自己肯定感の低い若い女性は、ただただ「可愛い」と褒めてくれるというだけで、ぼうっとのぼせ上ってしまうんですよね。
こうして過去形として書いているということは、上手く行かなかったワケですが。
その経緯を、これから拙作「(略)下鴨女子寮へようこそ!」に書いていきます。
「告白」されて「お付き合いしている」ことになっていたはずなのですが……。
拙作「(略)下鴨女子寮へようこそ!」での美希同様、ろくすっぽデートらしいデートもしませんでした。
今でも、私はこの人と「付き合ったことになるんだろうか?」「この人って私の元カレにカウントしていいのだろうか?」と迷います。
当時は全く訳が分かりませんでしたが、10年、20年経過して「ああいうことだったのかな」というのが見えてきました。
要するに、私はこの人に大事にされてなかったのだと思います。
私に限らず、虐待を受けたりいじめを受けたりした人は、同じように低く扱われる場面を繰り返してしまうことが指摘されています。
それは自己肯定感が低いために、自分が粗末に扱われても仕方ないと思っており、それが「おどおど」した感じで相手に伝わってしまうせいかもしれません。
また、相手が「あ、今の失礼だったかな」と思うような態度をとっても、自己肯定感が低い女の子はとても寛容に受け流してしまいがちです。
そうして、だんだんと「軽く扱われるのが当たり前」という状態に陥っていくのではないでしょうか。
※少女漫画の「凪のお暇」(コナリミサトさん)が似たようなテーマを扱っていらっしゃるように思います。
今の女性はそうでもないでしょうけれども(そう思いたいですけれども)。
女性は「大人しい」「可愛い」存在であることばかり要求されがちです。
けれども、それが報われるとは限りません。
大人しさにつけこんでロクてもない目にあわされたりします。
毒親育ちこそ、彼氏選びは慎重に。
あと何回か(大体16話くらいまで)は清水さんのがらみにムカッと来る話が続きますが、その後でコミカルなラブコメ風に話が展開します。
どうか最後までお読みになって下さいね!
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