第8話 漫画部屋も自転車のサドルも実話ですw

このエッセイは、私が投稿している小説に関するものです。

投稿している小説は、正式なタイトルを「私が投稿している小説「京都市左京区下鴨女子寮へようこそ! 親が毒でも彼氏がクソでも仲間がいれば大丈夫!」です。

長いので、以下「(略)下鴨女子寮へようこそ!」としますね。

小説は→https://kakuyomu.jp/works/16816927860159349467


拙作「(略)下鴨女子寮へようこそ!」に登場する寮生活は、私が首都圏で暮らしていた国立大学の学生寮をモデルにしております。


首都圏の国立大学……ええ、みなさんが真っ先に思い浮かべる、例の最高学府ですよw

そこに「漫画部屋」があったという事実をお話ししたいと思います。


私がその最高学府の学生ではあったのも事実なんですが、ただし、皆さんが想像されるような日本一難しい一般入試で合格したわけではありません。

学士入学といいまして。一度別の四年制大学を卒業すると、3年生に編入できる制度があるんですよ。


この某国立大学、外部から編入や大学院進学の受け入れにも積極的で、私のような学生もたくさんいました。

口さがない人が「学歴ロンダリング」などと言いがちな立場ですね……。

別にロンダリングする気があったわけでもありませんし、今でも出身大学を聞かれたら、普通に18歳で進学した大学の方を答えますよ。多分、質問の趣旨もそれくらいの年齢での進学先を聞きたいのだと思いますし。


編入や学士入学などだと、親に余分な教育費を出させるのが申し訳ないと思うのか、オンボロ学生寮にはそういう人が多い傾向はあったかもしれません。

ですが、もちろん普通の入試で一年生として入学してくる学生さんも寮にはいました。

私と同室の方もそうです。


拙作では「和田さん」としていますが、この方がモデルです。

いやー明るくて朗らかな人でしたよ~。ってか、今でも時々お会いしますが相変わらずお話するのが楽しい人ですw

あ、もちろんこの超難関大学の一般入試に現役合格されただけあって、頭も無茶苦茶イイ方です。とにかく話をしてても、頭の回転の速さに感動すら覚えるほどです。さすがですね!


そんな優秀な女性が集う学生寮ですが。

誰もが四六時中勉強ばかりしているような堅苦しいところではありません。

拙作で描いたような「娯楽室」もちゃんと実在していました。


各部屋にテレビ用の配線はないため、テレビを設置できるのはこの娯楽室です。

ただ、他の人に気兼ねしながら見ててもリラックスできないせいか、テレビを使っている人はあまりいなかったように思います。


一方。

拙作同様、娯楽室には各寮生が持ち寄った漫画が山のようにあり、こちらは利用者が多かったですね。


コミックスもありましたが、誰か定期購読してたようで雑誌「花とゆめ」のバックナンバーが山のように床に積まれていましたw

当時は、由貴香織里さんの「天使禁猟区」が楽しみでしたね~。大判の雑誌であの美麗な絵を眺めていました。

あと、立花晶さんの「サディスティック19」。不思議にシュールなギャクが妙に印象的でした。


基本私は真面目な大学生でしたが、やっぱり息抜きが必要な場面もあるわけで。

そんなときは娯楽室からありったけの漫画を抱えて自室で読み耽って現実逃避をしていましたよw


廊下で同じように漫画を持ってウロウロしている寮生も居ましたし。

最高学府で学んでいても、読みたいときは読みたいものなんですねw


これもこの寮生活の楽しい思い出です。


拙作の第8話では、この娯楽室での会話の後、美希がいよいよマイ自転車を購入することになります。


この場面。

「自転車のサドルの下げ方が分からないからって、見ず知らずの通りすがりの男性にいきなり頼むヘンな女子大生なんているかあ?」とお思いの方。

いるんですよ……ええ、この私が18歳にやらかした事実がもととなっています。


美希と同じく、自転車に乗れなかった私が初めてマイ自転車を購入したとき、ちょっと離れた場所で跨ってみて全然足が地につかないと分かってちょっとパニックを起こしてしまったんです。

で。

拙作の美希同様、交差点で信号待っていた人にお願いしたという次第。

当時の私も「女性が頼みごとをすれば男性は鼻の下を伸ばしてホイホイ引き受けてくれるはず」とまで虫のいいことを考えていたつもりはないのですが……他人の親切をあてこんでいたのは確かで、「ああ図々しかったなあ」と反省しきりです。


お願いしたお相手は一人で交差点に立っていて、「え? 僕がですか?」ととても驚いておられました(←当然です)。

ただ、拙作のように「図々しい」と咎める友人もいなかったので、相当困惑しながらも、屈んで私の自転車のサドルを下げてくださいました。

今お会いする機会があれば謝りたいです。いや、ホント。すみませんでした。思い出すと申し訳なくて身のすくむ思いです……。

私の代わりに美希にも思いっきり恥ずかしい思いをさせておりますので、どうかご勘弁を……。


拙作で登場し、この場面で美希を叱り飛ばしたこのちょっと怖い男性。正論を大真面目に主張するこの彼は後々にも登場いたします。覚えてやって下さると嬉しいです。


美希の京都での新生活が本格始動です。

まだまだ山あり谷ありですが、仲間と共に乗り越えていきますから、どうか最後までご愛読賜りますよう。


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