第7話 T大女子寮の友人と自転車の乗り方について
このエッセイは、私が投稿している小説に関するものです。
投稿している小説は、正式なタイトルを「私が投稿している小説「京都市左京区下鴨女子寮へようこそ! 親が毒でも彼氏がクソでも仲間がいれば大丈夫!」です。
長いので、以下「(略)下鴨女子寮へようこそ!」としますね。
小説は→https://kakuyomu.jp/works/16816927860159349467
「(略)下鴨女子寮へようこそ!」の第七話では、主人公の美希が寮の食堂で初めての朝食をとり、その後、寮生の一人に自転車の乗り方を教わります。
「下鴨女子寮」は、私が首都圏で過ごしていた学生寮がモデルです。
日本で一番規模が大きい国立大学であり、全国から色んな人が来ていましたが、意外に私と同じ関西人は多くありませんでした。
(私は神戸生まれで、京都で一度四年制の大学を卒業して、この寮の大学には3年生に学士入学していました)。
その寮生の中で、学年が一つ上のKさんという人がいました。
大阪生まれ。京都で学生生活を送って首都圏の大学に学士入学と、私と経歴がとても似ている人です。
気さくな人で、多くの寮生から好かれている人でした。寮生活の先輩だからと丁寧語で話す私にも「タメ口で話そう」と言ってくれました。
寮生活で数少ない関西人仲間として話す機会も多かった人です。
朝食は拙作「(略)下鴨女子寮へようこそ!」で描写した通りです。
カウンターに各寮生のトレイがあって「キャベツの千切りとトマトと卵料理」のお皿と牛乳の入ったコップがセットされていました。パンは生でトースターで各自焼きます。
基本的に、寮内では知らない人でもすれ違う時には「おはようございます」「いってきます」「いってらっしゃい」とういう挨拶はします。
そして見知った仲だと同じテーブルで一緒にご飯を食べます。
ある朝、私はkさんと朝食を一緒に食べていました。
牛乳のコップを手に取りながら、ふと、関西人のkさんに「あの。嘉門達夫って知ってる?」と尋ねてみると……間髪入れずに「鼻から牛乳やろ」と返答が。
この「打てば響く」「ツーと言えばカー」なやり取りが、なんだかとても嬉しくって今でも鮮明に覚えているんですw
なお。このkさんとはもう一つ、関西人同士ならではのエピソードがあります。
当時、その学生寮には電子レンジが食堂に1台あるだけでした。
どうも納豆好きの人が冷凍保存したものをレンジで解凍したらしく。私が食堂に入ると納豆の匂いが濃厚に立ち込めていたのです。
私は関西人にしてはそんなに納豆が苦手ではないほうですが、さすがにこれはキツかったw
食堂の隣に新聞の閲覧室があるのでそちらに飛び込んでみると。
先客がいました。kさんです。
私が「あの……食堂が……」と言えば、これも即「納豆やろ」と。
二人して「かなわんなあ……」と愚痴を零し合っておりました(別に食生活の好みの違いの話で、納豆好きな人を責めているわけじゃないですよ)。
このkさんが拙作「(略)下鴨女子寮へようこそ!」の金田さんの間接的なモデルです(部分的に参考にしただけで、違っている部分も多々あります)。
また、拙作では由梨さんの同室の「長田朝子」さんという看護師さんがいます。
これも寮で一緒だった人で、首都圏の有名大学病院の救急外来で看護師として働いた後、医学部に入学してきた人です。
小説で描写した通り、のんびりした喋り方の人です。
寮生の中で仲良くなれて、今でも年賀状をやりとりしています。
美希が自転車に乗れないのは、私自身の体験です。
私が子どもの頃を過ごしていたのは神戸の山の手で、自転車での移動が向いていないところでした。
だから積極的に乗りたいと子どもの私が思わなかったのも事実ですが。
しかしながら、中学校の同学年で自転車に乗れないのは、私とあと一人だけでした。
私自身が育児をしてみて、私の両親は何を考えていたのだろうと不思議です。
子ども時代の私は、私の友人たちが揃って自転車で移動するのに、走ってついて回っていました。
私の親は、周囲の子どもが皆自転車に乗れるのに、我が子だけが乗れないのを何も思わなかったのでしょうか……解せません。
私が親の立場になってからは、自分の子どもが年齢相応の友達付き合いをこなせるよう、親としてあれこれ心を砕いたものです。
自転車については夫にお任せしましたが。もし夫にも不可能なら、関西サイクルスポーツセンターと言う施設で教えてもらえるという情報も調べて上げておりました。
毒親のもとで育つと、自分がそれなりに育児をきちんとしていこうとする中で、「あの人たち何考えてたんだろう?」と謎が深まるんですよね……。
なお、関西サイクルスポーツセンターでの自転車教室もそうですが、何事にもノウハウと言うものはあります。
今は何種類か動画で紹介されています。拙作でも藤原さんがスマホで参考にしていましたね。
最初は押して歩いて自転車の大きさや重さに慣れるところから始めて、次は跨って蹴る作業を続けていくようです。
我が子に自転車を教えなければと思える健康的な親御さん。やり方が分からなければこういうお役立ち動画がありますよ。
結局、私も自転車の乗り方は友人に教えてもらいました。
これから拙作の美希も、寮での人間関係の中で自分を育ててもらうことになります。
毒親のもとで育ち損ねたと思っている人。
他人様やネットの動画などなど助けになる存在はあります。
さまざまな人の手を借りながら、一つ一つ、自分で自分を育てていきましょう!
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