第4話入院同意書と説明書
看護士の吉田可憐は佐藤雪と須藤茜に入院同意書と入院説明書をそれぞれ渡した。
そして、二人に言った。
「何か分からない事があったら聞いてね。雪ちゃんは初めてじゃないからわかると思うけど、雪ちゃんのお友達は初めてだからよく読んでね」須藤茜は
入院説明書を読み始めた。
そこに書いてある事は小学生の須藤茜には理解し難い内容だった。
そこに書いてある事は、この病院は小学一年生の
御客様から五十歳代の大人の御客様が対象の病院です。
未成年の御客様も大人の御客様と同じように大切に区別することなく仮病のお手伝いをいたします。
仮病の理由はプライバシーの損害なので私共はお聞きいたしません。
ここで入院する患者様も患者様同士で決して入院する理由を聞いてはいけない規則になっています。
患者様がもし、その規則を破った場合は直ちに退院して頂きます。
未成年の患者様も大人の御客様も同じ仮病の患者様なので、お部屋を一緒にする場合がございますので
それは御了承ください。
入院している間は食事も全て用意しますが、決して家や外の御客様に電話などで連絡をとってはいけない規則なのでうちの病院には電話がありません。
携帯を持っているようでしたら今、お預かりいたします。そして、必ず退院の時にお返しいたします。
ここで入院している間は外の世界は普通にまわっているので、絶対にこの病院から外に出てはいけま
せん。
支払いについて……。
支払いは未成年の御客様でも、その年齢によって
支払ってもらう年齢がまちまちです。
大体小学生低学年だとお支払は三十代だと思います。
計算はコンピューターが計算して時期が来たら
その時に住んでいる御客様に連絡がいくので、その時には必ずお支払をお願いいたします。
お支払はお金ではありません。
ただ…少しだけ御客様の健康からお支払いをお願います。
そう、書いてあった。
須藤茜は看護士の吉田可憐に聞いた。
「健康支払いって?」
吉田可憐は話を始めた。
「健康支払いとは~須藤茜ちゃんだったかしら?
今はまだ若くて健康そのものですよね?まだ小学三年生なので、これからコンピューターにかけてお支払いの年齢を正確に出しますが、その年齢になったら私共からその時、何処にいても必ず連絡を差し上げます。
その後入院した日数、今回だけじゃなく数回でしたらその日数を計算して三十代になりましたら会社
に行って仕事している人も病気になっていただきます。
今御客様は健康ですよね。
その間、三十代で病気で動けない人もいるんですよ。私共はその方にお客様の健康を少しだけ差し上げているのです。
ですからお客様も健康を支払って苦しい病気の人を助けてほしいのです」
須藤茜は看護士の吉田可憐に言った。
「例えばどういう事か教えてください」
吉田可憐は話始めた。
「例えばお二人がこれから入院して。三十代の支払いの時、入院が一度の場合はたいした事はありま
せん。
入院が一度や二度の場合は三十代で仕事や専業主婦の時の御支払は風邪をひいて一日熱を出して寝込むだけで済みます。
でも、何度も入院を繰り返すと御支払の時は病気で動けなくなる場合もあります。どういたしますか?」
須藤茜は雪に聞いた「雪ちゃん、何回入院したの?」
雪は言った「実は今回で五回目なの~茜ちゃんが知らないだけで」
吉田可憐は佐藤雪に言った。
「雪ちゃん、わかってると思うけど、五回目からの健康支払いは少し重い支払いになります。
止めた方がいいですよ」
佐藤雪は「入院させてください茜ちゃんと一緒に私入院したい」そう吉田可憐に言った。
同意書はいつからいつまで入院するか日付を入れて
病院にの規則に従います。と書いてあって拇印を押すだけになっていた。
須藤茜は佐藤雪の健康支払いが心配になり
「少し、考えさせてください」そう言って佐藤雪の手を引っ張って「仮病病院」の外に出た。
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