第77話 謹賀新年
『あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。 ――南山之寿』
本日は元旦。何とも闘わず、優雅に過ごす一日。胃もたれと、軽い二日酔い。就寝と起床の、短い間隔に驚愕する南山之寿。
初売りと聞くと、無駄に足を運ぶ南山之寿。最近はご無沙汰だが。お気に入りのショップに行くと、販売されている福袋。買おうと思うが、今は踏みとどまる南山之寿。
5〜6年前の初売り。購入した福袋。何が入っているか、期待しながら自宅で開封。フードの内側が紫のパーカー。紫のカーディガンは、着るとパツパツ。紫のチェックのネルシャツ。
『バイオレットノジューガーデン』
上半身が紫に染まるコーディネート。南山之寿が使いこなすには、高いハードル。福袋には、当たり外れが激しく存在。
Twitterか、なにかで見た写真。『売れ残り品、処分完了』の言葉と、福袋の写真。全ての店がそうではないと信じるが、在庫を福袋に詰めて叩き売る。あるのかもしれない。あれ以来、福袋は買わない南山之寿。
正月といえばお年玉。金銭感覚がまだ無い、若と姫。回収する南山之寿。横領はせずに、貯金へ回す。変わりに硬貨を渡すのが通例。ポチ袋を貰ったそばから、開けて紙幣を取り出す若。止めて欲しいと、切に願う。
「姫は、お小遣いで何を買うの?」
「納豆!!」
納豆にどハマリ中の姫。食材の買出しで購入してあげると約束する南山之寿。小遣いは、お菓子や玩具に使いなさいと諭す。この行動が失敗だったと気がつく南山之寿。スーパーに行く姫と南山之寿。カゴに納豆を入れる姫。陳列棚の商品、片っ端から入れる勢い。
一回の買物で購入する量ではないと感じる南山之寿。賞味期限も考えると、しばらく続く納豆生活。納豆、納豆、鍋、納豆。怒涛の連戦。そんなに連続で食すものでもない。
『約束の
年越し納豆蕎麦からの、お雑煮と納豆餅。まだ、しばらくは、流行が続くかもしれない。
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