第59話 味噌

 味噌とは1300年もの長い間、日本人の食生活を支えてきた伝統食品。 基礎調味料を表す「さしすせそ」の「そ」。「そ」を「ソース」と勘違いしていたのは、南山之寿少年。


 米、麦、豆。赤、白。辛口、甘口。種類が多すぎて、結局どの味噌が旨いのか、南山之寿の舌では判断が不可能。とりあえず同じものを買い続けるが、たまに冒険する南山之寿。きゅうりに塗って食べておけば、そのうち無くなるはず。


 音を楽しむと書いて、音楽。田を楽しむと書いて、田楽。田植えの前に豊作を祈る田遊びから発達したなど諸説あり。何が言いたいのか。味噌田楽あったなということ。回りくどいのが南山之寿。


 今日の対戦相手は、味噌。泥試合ならぬ、味噌試合。味噌に煮込まれ倒れるもよし。


 小さい頃、おにぎりというと塩むすびの他に、味噌むすびを出された南山之寿。具の入った塩むすびの方が好きだが、味噌むすびも意外と悪くない。成長した南山之寿。深夜にこっそり、余りご飯に味噌をまぶし、おにぎりにして食す。翌朝にはこってり絞られるのが南山之寿。


 こってりした濃厚味噌ラーメン。もはや味噌を直接食しているのかもしれないと、錯覚する一品に出会った南山之寿。味噌ラーメンは時折食べたくなる。


 家庭で味噌かつが再現できないか試す南山之寿。お決まりのGoogle先生。食材を買い出し、試す南山之寿。店の味には程遠い。


 ねぎ味噌にはまった南山之寿。近所のスーパーへ、ネギと味噌を買いに行くが、マイバックを忘れていた。ネギと味噌を両手に持ち、練り歩く南山之寿。ネギソードに、ミソシールドを装備。味噌汁ではなく、ミソシールド。防御力は皆無。


 なぜ、南山之寿は味噌の話をしているのだろうか。


 遡ること数日前。味噌の詰替えをする南山之寿。詰替えパックを開けようとして、味噌が飛び散る始末。ハサミを使わず、筋肉にモノを言わせるいわゆる力まかせな開け方を選んだ南山之寿。


 クソミソに怒られ、泣きながら台所を掃除する南山之寿。一足早い、年末の大掃除。それでもヘコタレぬ南山之寿。こうしてネタに昇華する。


 手前味噌ではあるが、ポジティブなのが南山之寿。


 

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