第56話 サプライズ

 街中を歩いていると、突然流だす音楽。雑踏の中に現る一人の人物。急に始まるダンス。ダンスの輪が広まり、観客の中から次々と飛び込んでくる。一糸乱れぬ、揃ったダンス。その場にいる人々の心を掴む、フラッシュモブ。


 その中に飛び込む南山之寿。ミュージックに合わせて披露する安来節。係員に取り押さえ連行される南山之寿。『俺は無実だ!』と叫ぶが聞き入れてもらえない。そこで目が覚める……。安堵の息をつく南山之寿。今朝の目覚めは、いささか悪い。 


 今日はサプライズ対戦。どんなサプライズが飛び出すかは不明。


 フラッシュモブの動画は、面白い。最後にプロポーズする者もいる。サプライズ好きなんだろうなと感じる南山之寿。プロポーズが断られるというサプライズは、目も当てられない。


『ダンスは上手く踊れない』


 井上陽水的な言葉を使う南山之寿。フラッシュモブに参加したいが、まず無理。そもそも恥ずかしい。ならば言うなの声。ごもっとも。


 レストランでのサプライズ演出。誕生日や記念日などに行う演出。出くわすと、強制的にその輪に加えさせられる。


 一人焼肉を楽しむ南山之寿。寂しいなんて言わないでほしい。テーブル席の家族連れ。運ばれるケーキ。誕生日だなと察する南山之寿。歌い出す店員。皆様も的な雰囲気。肉が焦げると断固拒否の南山之寿。温度差が現れる。強火エリアと弱火エリア。海鮮焼肉をご飯に載せた、なんちゃってパエリアを食す南山之寿。


 サプライズかどうか分からないが、人を驚かすのが好きな南山之寿。南山之寿に気がついていない人物に、背後から忍びより『わっ!』と驚かすのが好き。全く知らない人だったときの逆サプライズは焦る。ひたすら誤り、その場を逃げる南山之寿。待合せ場所は、緊急変更。


 カクヨムを始めて時間が経つ。早いもので一年。こんな戯言にお付き合い頂けること、感謝この上ない。思い込みもあいまった。応援コメントなどで、つぶやいていたので公表していたと思い込んでいた南山之寿。カクヨムの歴史を振り返り、愕然とする。記載がない。記憶がない。改めて、お伝えする。


 南山之寿には、家庭がある。消されてしまう可能性があるので話題にはできないが。生きていたらお伝えしよう、南山之寿の子育て奮闘記。


 夢と同様、どうでもいい話。南山之寿の小さなサプライズ。

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