第41話 あんこ

 年末年始が近付いて来ると思い出す。雑煮も好きだが、おしるこも好きな南山之寿。この時期以外でも食すが、年末年始に食す醍醐味に勝るものは無い。あくまで、南山之寿の中での話。


 今日の対戦相手は、あんこ。たまたま見た映画『あん』。形から入る南山之寿。お分かりだろう。あんこが作りたくなった、南山之寿。


 小豆と砂糖を購入し、あんこ製造に取りかかる南山之寿。とりあえず、面倒な工程が無さそうなつぶあんを選択。レシピはGoogle先生から指導を受ける。


 小豆を洗う南山之寿。

 煮熟する南山之寿。

 びっくり水にびっくりする南山之寿。

 煮詰める鍋を見つめる南山之寿。

 砂糖を投入……しすぎた南山之寿。


 フォトショットも用意し、年間カレンダーの販売を模索する南山之寿。


『南山之寿フォトカレンダー あんこver』

絶賛発売中と言いたいところだが、需要が見当たらない為、直ぐに企画は中止。無駄な宣伝で、申し訳無い。


 話がそれた間に、あんこが完成。文章では、あっと言う間。現実では、途中から飽きていた南山之寿。缶詰めのあんこで十分だったと後悔。


 後悔に、さらに拍車をかける現実。物凄い歩留まり。一人前では無いと分かっていたが、遥かに凌駕する物量。


 あんこを大量に作る南山之寿。さしずめ『南山なむおじさん』


 とりあえず、あんこと格闘。


 あんバタートースト。

 おしるこ。

 あんことアイス。

 あんこ珈琲。

 おはぎ、ではなくあんこご飯。

 ダイレクトあんこ。


 食べきれない南山之寿。友人を呼び出し、あんこを振る舞う。『僕のあんこをお食べよ!』と叫びたくなる南山之寿。


 『国民的ヒーロー南パンマン』


 あんことの格闘を終えた後に食した、さきいか。あの塩っぱさは忘れない。

 

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