第25話 もう一人の勇者
わたしは、かつて、
日々は、大剣を
今は、もう勇者ではないけれど、今でも勇者と呼んでくれる人たちのために、この
◇
その
生き物は、ほとんどいないとされている。立ち入る人間もいない。命あるものが入れば生きては出られない、とも
いつしか、『
「やっと
勇者は、
フードとローブが
中は、王国軍の兵士たちが
「あ、あのっ、すみません。
男が勇者を
「ここは、王国軍の
「いえ、えっと、勇者の仲間だった方たちが、ここに来てるはずなんですけど」
「出て行け! 二度と来るな! 他のガキどもにもそう言っとけ!」
「どうした、
青年が声をかけてきた。
勇者は
「気づいたか、
青年が、
勇者は
けれど、青年を勇者とは
「
青年は、めっちゃ気さくな村の
「いえ、その、そうではなくてですね」
勇者は、
金色の長い
勇者は、大勢の男たちに注目されて、
「あの、今の勇者さんではなくて、以前の勇者の仲間が、来てるはずなんです。知ってる方がいないか、
チョビ
チョビ
「何が、以前の勇者だ! この
勇者は
「
言葉の
「何だあ? 今回の
青年が、
勇者は、大剣を
「勇者に
「何だよそれ、ナゾナゾかよ? よく分かんねえが、俺様は強い! 俺様が勇者だ!」 青年が、二本の長剣で
勇者は大剣を
青年の
「なかなかやるじゃねえか! だが、これで
青年が、高く
勇者は
完全に受けとめた。青年の全力は、勇者を
青年は後方へと
「へ、へへっ。こいつを防ぐとは、やるじゃねえか。だ、だがまだまだ」
強がりつつも、声は
青年が、
勇者は、大剣を
青年の
青年が、長剣を交差させて大剣を受けた。完全に
「う、うあ……」
青年は
「いっ、今のはっ、足が
青年が立ちあがった。
でも、今は話をややこしくするだけである。
「勇者さーん! こっちですぅー! 勇者さんもいらしてたんですね!」
僧侶は勇者の仲間で、村の教会でも見かけるような
「え、ええっ?!」
青年が
「や、やあ、
もう
「あっ! 今
僧侶が、
「はっ、はいっ! こ、こっちこそ、よろしくお
青年は、赤い顔を
◇
「お
大きな
戦士は青い
「おう、勇者も元気そうだな。エルフのお
戦士が手を
「勇者一人
勇者は、二人が
机の上には、大きな
「
「だと思いました」
勇者は
「エルフさんの
「そいつは、アタシから
巨乳エルフは、
全員が
「勇者ちゃんが
注目の理由を
「来ちゃったじゃありませんわよ、
「まあそう
「あの後、森や村は
「お
「もしかして、
「家の
全員が
話を
「ワタクシが
貧乳エルフの声は、
「そいつはおかしいだろ。勇者は
戦士が意見した。モンスター
「ですから、先代の勇者の
巨乳エルフが
「さすがはアタシの
「
「アタシはね、昔に王国の勇者選定
「初耳でしてよ」
「
「そのお話は今は
「勇者はガッカリしないでいただけまして? 僧侶も、
「たいした話じゃあないさ。古竜を
「
「アタシは、
話し
エルフが、信じられないものを見るような目でドン引きする。僧侶はビックリして、勇者の背中に
話の
「つまり、
戦士の
「先代の勇者の
◇
わたしは、
勇者とは何か、なんて分からなくても、勇者と呼ばれて
自分ではない勇者の気持ちなんて、分からない。自分の気持ちだって、本当は分かっていない。自分が本当は何をしたいのか、知らない。
それでも、わたしは、勇者と呼ばれて
わたしは、
/わたしは
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