第22話 浅花中学二年三組
わたしは、
日々は、大剣を
人間の
わたしは、夢の中で、勇者と呼ばれていた。
◇
わたしは、
白いベッドの上だった。
赤い
自分の
理由は分かっていた。
「お
同じ
妹だ。小学生で、
「うん、
わたしは、
自分の
机の上の
でも、
「ねぇ、お
部屋の
「べ、別に
「えっと、夢の話なんだけどね」
わたしは、夢の中で
「お
「うん。
わたしの目にも
「お
「それは、まあ、そうなんだけどね」
国王がらみのあれやこれやでスライムに
しかし、この手で
勇者でありながらスライムに
「でも、やっぱり、わたしにはもう、勇者の
「勇者の資格なんて、
妹が
「わたしが、どうしたいか……?」
わたしは、
◇
「おはよー」
学生なので、学校に来た。
「おはよー。どうしたの?
前の席のクラスメイトが、イスに
ギャルっぽい女子で、
席が前後だから、という理由だけで仲良くなった。話してみると、性格は悪くない、
「それがね。ちょっと
わたしは、
「なにそれ?! マジうける!」
友達が、大口を開けて
「これでも、
わたしは、
「だってさ、アタシらの
「それはまあ、そうなんだけどね」
受け
「やっぱりアタシには、
「……ユウコって、
わたしは
「勇者だから、勇子。いい名前じゃん」
「そんな
わたしは
「おい! 大変だ!」
男子が
教室が
「
「えー。じゃあ、オレら
「それどころじゃねえよ! 売店のお
その男子は、あまりに
「全員! 教室に入って
ゴツくてムサい体育教師が
教室にいる全員に
「おい。マジで出たのかよ」
「マズイって。
「そんなの
「
「
友達が
「……うん」
わたしは
自分がどうしたいのか、なんて、本当は
◇
ゴソゴソと何かが
いつもとは
売店のパンは
出入り口が
「えっと……」
消火器を手に取る。思ったより
消火器を、オオネズミに投げつけた。
オオネズミの赤い目がこちらを見る。わたしは
「ヂューッ!」
オオネズミが
こちらも、廊下を全力
足をとめれば追いつかれる。扉や窓を
だったら、こうするしかない。
「はぁっ!」
ガラスの
土を
いよいよ速く駆けるオオネズミを、チラッと
「オオネズミが来ます! グラウンドに向かってます! 逃げてください!」
わたしは大声で
グラウンドが見えた。
「オオネズミが来ます! グラウンドに向かってます!
全力で走りながら、わたしはもう一度、大声で
これで
グラウンドに入る。全力
ちょっと
グラウンドの中央に、身の
わたしは、大剣に
こっちが
ふと、学校で
大剣の
「ヂューッ!」
オオネズミが
「やぁっ!」
力を
「うひゃーっ! すごいぞーっ、
たぶん、というか
「ありがとーっ! 勇者ーっ!」
別の
他の教室からも、歓声があがり始める。歓声が、
そして、歓声が
わたしは、大きく手を
◇
「それで、お
同じ
「うん。決めた」
わたしは、
赤い
「ねえ、お
こちらを
「ん? 何?」
「どんな答えでも、お
妹も、
「うん。ありがと」
わたしは妹の
ベッドに入る。
こっちが
わたしは、
金色の長い
今は、もう勇者ではないけれど、勇者でありたいと思う。
また、あの世界で、勇者になりたいと
そして、わたしは
/わたしは
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