第18話 沼の女王
わたしは、
日々は、大剣を
人間の
わたしは、夢の中で、勇者と呼ばれていた。
◇
ここは、『
木の葉からは、水の
「上も
『はっ!』
兵士たちが、声を
百人の部隊が、常雨の森を
鉄色の
騎士は、長剣を
「今作戦の
指揮官は、ガハハ
木の葉が
モンスターらしき
見あげていた兵士たちが、
指揮官が足をとめた。兵士たちも
「む! 前方に
指揮官が、前方の木々の間を指さす。
悪口を聞かれたのではなかったと、兵士たちは
泉を目指し、部隊が
ズルリ、ズルリ、と引き
全員が
周囲には、歪んだ木々が
木の葉からは、水の
水の音だけが
「……お、おい、あれ」
兵士の一人が、泉の方を指さした。
全員が注目する。全員が、意味不明な光景に、思考を停止させる。
「ゴポゴポゴポゴポ」
少女が、水の中で
金色の長い
全員が、
少女を包むスライムが、
そこは、『
◇
「
女に声をかけられて、戦士は声の方へ向いた。
魔法使い
「どうぞ」
戦士はテーブルの上の食器を自分の方に
戦士は、かつての勇者の仲間で、青い
今は、冒険者協会が
「失礼いたします」
女役人が、丸椅子の一つを戦士の席の
王都の役人が冒険者協会に来る理由が分からない。昼食時の、荒くれたちで
「おいおい女
ここは、そういう場所だ。
女役人が、
「冒険者協会とは、
「今日は特別だな。どこぞの森にモンスター
戦士は
「戦士様も、仕事の
「いいや。オレは、情報収集に来ただけだ。別件で
戦士の素っ気ない
女役人の警戒心マックスの目を見れば、
戦士は
「勇者様の足取りが
女役人が、
戦士は
「
戦士は、王城を追い出されてから、
単独行動する理由は、情報
かつての仲間を
そう思っていた。だから、女役人の情報
女役人が、
「これでも、勇者様を
「オレもだよ」
戦士も微笑して、テーブルの上のサンドイッチを手に取り、
女役人は、
「王城の地下に、
「なっ?!」
戦士は思わず、
「こちらに怒りを向けられましても、ご対応いたしかねます」
女役人が、細い目で、
「そうか、そうだな。悪い。続けてくれ」
もちろん、この場合の女役人は、何の
女役人は、
「……いえ、
「そうか、
戦士は
「
「
「
女役人も微笑して、立ちあがる。
「それでは、戦士様。これにて、失礼させていただきます」
「じゃあな。
戦士は
「……よし。ようやく手に入った
酒場の
戦士は目の上に手を
勇者が消えて、戦士の生活は変わってしまった。
勇者の消えた
◇
その少女は、勇者と呼ばれていた。
金色の長い
今はもう、勇者はいない。かつて、その少女は、勇者と呼ばれていた。
/わたしは
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