第15話 邪教の祭壇
私は、
今は、
以前は、小さな教会で
今日も、明るく元気に、
◇
「この中を
勇者が、地下へとくだる
おかしな階段だった。古いながらも
「昔の話だが、ここの教会の信者の中に、
戦士が、勇者の
暗い夜の墓地を、戦士と僧侶のランタンが小さく
「今回の
エルフが、
「エルフさん。お茶はいかがですか? 教会のお茶なので、お口に合うか分かりませんけど」
僧侶は
僧侶には三人の
戦士は青い
エルフは、エルフ特有の長く
勇者は、金色の長い
僧侶は、村の教会でも見かけるような
「軍の調査隊が中に入って、一人も
戦士が、情報を思考に
「ワタクシ、帰ってもよろしいですかしら?
エルフが、大きな
「エルフ、さてはオマエ、
戦士の
「ん、ん、んまぁっ?! こここの、
戦士とエルフは、性格が合わない。
「まぁまぁ。
勇者が、
「分かりました! でしたら、神にお
僧侶は、
◇
「
僧侶は
カラン、と小石の
暗い。
先頭を
「勇者さーん! 戦士さーん! エルフさーん!」
ランタンの明かりで
古く、ボロボロで、あちこちヒビ
人が
侵入者は、邪教徒に
「ひっ……」
僧侶は、
ランタンで通路の先を照らす。
「どなたか、いらっしゃいませんかー……?」
声は
どのくらい
暗い地下道をランタンで
レンガの
狭い地下道の通路や
「それは
僧侶は
「……えっ?!」
前方の通路の、
「あっ、あのっ」
よくよく
足音をたてないように、分岐に近づく。
ぼんやりと、白っぽい光が見える。奥に何かいる。
何かある。古い
悪魔を
石像の足元には、古い石の
その椅子に、石像の
「ひっ?!」
僧侶は思わず、
悪魔と目が合った。
その悪魔は、人間に近い形状をしている。細身で、
僧侶を見つめて、悪魔が右手を
僧侶は、ビクッ、と
悪魔の
一体二体ではない。何体も現れる。
「ひっ……」
僧侶は
あの
悪霊たちが、
僧侶は
「あやややややや……」
全力で走る。
僧侶は
◇
「
僧侶は、暗い
仲間と
悪霊は
こういうときは、
僧侶自身は、
勇者も
エルフは、考えているのかいないのか、
勇者も戦士もエルフも、ここにはいない。
でも、捜しても発見できなければ
「あああぁ……。絶望しかないですぅ……」
僧侶は両
「……というわけにも、いきませんよね」
「ひゃっ?!」
僧侶は、
完全に
「あやややややや……」
「まままままだ死にたくないですぅーっ!
パニックのまま、僧侶は
白い
その
◇
子供の
かつて、
「ありがとうございました」
僧侶は子供の幽霊から手を
手を
邪教徒に
でも、子供の体力では、地下
子供の幽霊に、一人じゃ
僧侶自身も怖いけれど、子供に頼まれては、
だから、僧侶は、ここに戻ってきた。不安が
「あとは、
悪魔を信仰する邪教の一つの、信仰対象の悪魔だ。細身の悪魔だから、
石像の足元には、古い石の
その椅子に、石像の
悪魔が
僧侶を見つめて、悪魔が右手を
悪魔の
あの
一体二体ではない。何体も現れる。
「ひっ……」
僧侶は、ビクッ、と
お
小さな
「神の
僧侶は気合を入れて、神の
「われにかごぉを!」
神に
悪魔が、僧侶を見て
神の奇跡を
僧侶は
絶体絶命である。このままでは、悪霊たちに取り
「あやややややや……」
僧侶は、
「くぅ~~~~~っ」
それでも、いつまでも
女の
……いや、灰色の
女の幽霊が、僧侶の前に
「あっ、い、いいえ。神に
僧侶は、何が何だか分からないまま、
別の悪霊が、僧侶に近づく。白い幽霊に変わって、
また別の悪霊が、僧侶に近づく。同様に白い幽霊に変わって、跪き、手を合わせ、僧侶に祈る。
悪霊たちが、次々と僧侶に近づく。次々と白い幽霊に変わって、僧侶を
僧侶は、幽霊たちの祈りに
消えていく。幽霊たちが、消えていく。白い
母と子なのだろう、
地下の、
悪魔が
僧侶は、ビクッ、と
悪魔は
神の加護は、悪魔の
ならば、
僧侶は、
ちょっとだけ考える。
いつの
いよいよ勝てる気がしない。絶対に負ける自信がある。
聖水を僧服の
僧侶は、その場に
◇
人間は
強きものを神と
この人間とて、どうだ。力の差を
人間は変わらず、
悪魔は、手にした短剣を
祈るしかできない心の
悪魔は、
「……?」
なぜか、振りおろせなかった。
悪魔は、
悪魔のゴツゴツとした手を、
……いや、一本や二本ではない。
振り
虚空に、さらに、白い
白い
白い手が消える。
僧侶は、ゆっくりと目を開けた。眼下に、悪魔の頭部だけがあった。
悪魔の頭部が、
僧侶は
◇
「もう、ダメかも知れないですぅ……」
僧侶は半泣きで、絶望を口に出した。
「ひっ?!」
僧侶は、ビクッ、と
ランタンを
光の中にぼんやりと、人の形が見える。
「あーーーーーっ!」
僧侶は
向こうも気づいて、両手を大きく
「勇者しゃーーーーーんっ!」
僧侶は、
「僧侶さん!
勇者も、涙を溢れさせて駆けてきた。
泣きながら
◇
私は、
今は、
以前は、小さな教会で
明日も、明るく元気に、
/わたしは
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます