第6話 呪われた剣
わたしは、
日々は、大剣を
人間の
わたしは、夢の中で、勇者と呼ばれていた。
◇
「おい、勇者。
戦士の声で、勇者は目を
勇者の
勇者には三人の
戦士は青い
エルフは、エルフ特有の長く
僧侶は、村の教会でも見かけるような
勇者も窓の外を見る。空気が
「
「
エルフが、レースのハンカチで口元を
「おい、エルフ。そういうことを、領主の前で言うなよ」
戦士が
「
エルフが戦士を
戦士の
「まぁまぁ。背中を
勇者は
「そうですよ! 勇者さんのおっしゃる通りです!」
僧侶が
馬車が
◇
勇者たち四人は、
領主は、長い
勇者たちは、最大の
女役人は
「それでは、領主様に
勇者たちを出迎えた
助かった。こんな状況でなければ、
老執事が話し始める。
「
「
領主が
勇者たちは
「
老執事は
◇
「これが、その
勇者は、山の中の
「地図を見る
戦士が地図を見ながら答えた。
老執事が領主に
「
勇者は、入り口から中に
「おっ。広いな。オレでも
戦士も中を
中は、広い一本道のトンネルが、
「
僧侶が怖がりながら、エルフの
エルフは
老執事の当たり前の提言を、しかし領主は聞き入れなかったらしい。理由は、呪いの剣と不死の反逆王の伝説にあったそうだ。
数百年前、この領地の
領主は
これが、呪いの剣と不死の反逆王の伝説だ。
今の領主が伝説を信じたのかは分からない。数百年前の、
そのせいで、
「じゃあ、オレが
「はいっ!」
戦士が右手に、火をつけた
数歩遅れて勇者が続く。戦士が前方の
元気に
「
「はい。なるべくそうします」
松明の明かりの届く
土を固めたカチカチの床と壁である。土の面から、石もあちこちに
「
エルフが
「
戦士が前方を
「ワタクシ、そのような
エルフが
勇者は、そっと
「分かれ道だ」
通路が二本に分かれている。右上方向に一本、左下方向に一本ある。
「地図も
左下に向かう
「ギャァーッ!」
戦士が
「ギャッ! ギャッ!」
その男が
「
戦士の決断で、勇者たちは逃げた男を追うことに決めた。
勇者たちは、広い
「ギャギャギャッ!」
「ギャーッ!」
空洞の
「まさか、
勇者は、農村出の
勇者たちは、
「キャーッ!
僧侶が、勇者の左腕にしがみついて、
「ギャァーッ!」
勇者は右手で大剣を抜き、男のメイスを受けとめ、押し返した。
男の
「
戦士が、
「数百年前の
「ギャーッ!」
女が、
戦士が
「コイツら、
戦士が、
言われてみれば、と勇者も
「ギャギャギャッ!」
三人同時に斬り込んできた。
勇者の大剣が槍を
三人とも、ほぼ
「呪いの剣の魔力、ってことでしょうか」
勇者は
敵は、節足動物っぽいデザインの甲冑を装備している。
勇者には
今目の前にいる敵は、人間に見える。
「おかしいですわね。
何もしていないエルフが、
羽扇の示す先を見る。古い小剣と小盾を
死体と
「おいおいおい。あいつらが死兵ってことなら、
「オーホッホッホッホ! こちらには、僧侶がいらっしゃいましてよ!」
「やりましたね! 僧侶さん、出番ですよ!」
「お
僧侶が神に
円柱の光が消え、
「おいおい。死兵じゃないってことか?」
「僧侶の祈りの力が
「私も、そんな気がしてます。
勇者は、ピンク
「ギャッ、ギャッ、ギャッ、ギャッ!」
勇者たちを
玉座の男が立ちあがる。三メートルはある
男の手には、古い大剣が
「
エルフが
巨躯の男の
玉座の前の
「反逆王は、わたしが
勇者は戦士に
反逆王は
「いやぁっ!」
勇者は
反逆王は大剣をおろして受けた。
すぐさま、反逆王の大剣が勇者へと振りおろされる。勇者は空中で大剣を構え、受けとめる。
金属同士が打ち合い、
反逆王は体勢を崩しながらも、古い大剣を、下から
勇者の着地に、反逆王が巨躯らしからぬ
勇者は自身の大剣を両手で
止めた。止めることはできた。止めるのに
反逆王の
「しっかりなさい、勇者! そのようなミイラが、生きた人間のはずがございませんでしょう!」
エルフが、勇者の心を
勇者の大剣が、反逆王の巨躯を弾き返した。
「そ、それもそうですよね。ありがとうございます」
勇者の
勇者には
勇者は大剣の
「たぁっ!」
勇者が反逆王に向けて
甲高い金属音が鳴った。古い大剣が
「ギャーッッッッッ!!!!!」
反逆王の
しかし、反逆王は
勇者は、苦しむ反逆王を見あげ、自身の大剣を背中に
足元に落ちた古い大剣を見おろす。
前に
「ゆ、勇者さん!? あっ、
勇者は手を
「
振り返った勇者を、ビックリした
勇者は指さされた方を見る。実は、答えまでは分かっていない。
反逆王が
いや、頭は
「人間に
エルフが、
「それが分かれば、
勇者は両手を合わせ、死者を
苦しむ反逆王の
「ギャーッッッッッ!!!!!」
甲冑が、
節足動物っぽいデザインの
そのモンスターの
「まあ、
戦士が
僧侶は、まだ状況を
勇者は、
のたうつ
反逆王がのたうち、地面が
パラパラと、上から土が
「……まずい!
戦士が
エルフが戦士に続いて駆け出す。勇者は僧侶の手を引いて走る。
◇
「
「いやいや。
戦士が、
勇者は
モンスター
「それだけでも、とても
領主の
「まあ、それでいいなら、こっちは
戦士は
「あらあらまぁまぁ、
何もしなかったエルフが、
「このお
僧侶も、今だ、とばかりに
「いや、本当に、申し訳ないっす……」
戦士が、申し訳なさを表情に出して、
勇者は、
「お
◇
わたしは、
わたしは、夢の中で、勇者と呼ばれていた。
/わたしは
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