第4話 住み込みボディガード
優菜「い、いいの?無理して言ってるなら大丈夫だから!」
湊音「いや、組長さんの言うこともわかるんだよ。」
琢磨「職業柄、娘に危害が及ぶ可能性がないわけじゃないからな。」
組長「本当にありがとう!」
湊音「それじゃ、俺たちはこれで失礼します。」
組長「ん?どこに行こうとしてるんだ?」
湊音・琢磨「「?」」
組長「あんたらはもう既に優菜のボディガードだ。ということはもちろん住み込みで優菜を警護してもらうことになるんだぞ。」
湊音・琢磨「「………えぇーーーーーー!!!」」
湊音「で、でも親に許可とか、荷物とか……。」
小林「それなら大丈夫ですよ。」
湊音・琢磨「「え?」」
小林「こちらで住所とか調べさせていただきました。」
「親御さんに許可は頂きました。荷物も組の者が受け取りに行きました。」
ヤ、ヤクザの情報網凄すぎ……。
こうして、俺たちは渡瀬組の敷地にある離れで暮らすことになった。
ちなみに、俺たちと優菜は同じ部屋で過ごすことになった。
「一緒の部屋とかやばいだろ!!」
と俺たちは大慌てしていたが、
小林さんが
「私たちはあなた方を信じてます。それに、何かあったら防犯カメラですぐわかりますから。」
と言っていた。
すると、琢磨が、
「もし、その何かが起きたらどうするおつもりで……?」
と、おそろしい質問してたな。
小林さんは、
「まぁ、盛大に苦しんで死んでもらいますね。」
と、笑顔で話していた。
(笑顔とは裏腹に恐ろしいぐらいのオーラが漂っていたけど……。)
そして、最後に「信じてますから。」と言って組の事務所へ戻って行った。
しかし、優菜さんは俺たちと一緒で良かったのだろうか?ちょっと聞いてみよう。
湊音「優菜さん。」
優菜「何かしら?」
湊音「優菜さんは俺たちと部屋同じで良かったの?」
琢磨「たしかに。普通なら嫌なはず…。」
優菜「あなた達は私を助けてくれた心優しい人たちですから。信用に値すると思ったのですわ。」
湊音「そ、そうなのか…。」
こうして俺たちは渡瀬組組長の娘である優菜さんを守るボディガードになることになった。
これからどんなことが待ち受けているのか…。
続く
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