第2話 ヤクザの本部へ

目が覚めるとそこは高級車の中だった。

湊音「ん!?俺たち何で車に?」

琢磨はまだ気絶してるようだ。

隣にはさっき女の子に絡んでいたイカついおっさんが乗っていた。

湊音「!?た、琢磨!おい!起きろ!!」

琢磨「ん……。なんだよ湊音……!?」

  「な、なんて車の中に!?しかもあのおっさんも!」

おっさん「うるせぇ!喚くな!あと、おっさんじゃねぇ。俺はお嬢の側近だ。」

湊音「お嬢?側近?何だよそれ。」

側近ってやつに色々聞こうと思ってたら運転席の方から声が聞こえた。

???「詳しくはこれから会って頂く人からご説明があります。」

すると、側近のおっさんが、

おっさん「カシラ、本当に本当にこいつらにするんですか?俺は反対d……!」ビクッ

運転席の方を見ると空気がピリついているのがわかる。

おっさん「す、すいません!何でもございません!」

この会話で1つだけ分かったことがある。

それは、今は運転してるやつは相当やべぇ…ってことだ。


5分ほどすると凄い豪邸の前で車が止まった。

湊音・琢磨「「こ、ここって…!」」


渡瀬組わたせぐみ本部〜

湊音「ここって渡瀬組の本部だよな…?」

連れてこられたのはこのへんで有名なヤクザの事務所だった。

???「それでは、中にお入りください。」

琢磨「はぁ?なんて入らないといけないんだy……!」

琢磨も分かったようだ。俺たち2人がかりでいっても返り討ちに合うことが。

湊音「わ、分かり……ました。」


敷地内に足を踏み入れようとすると車から誰か降りてきた。

湊音・琢磨「あっ!!」

それはさっき助けようとしてた女の子だった。

???「お嬢。さっ、こちらへ。」

お嬢?どういうことだ?

湊音「す、すみません、少しいいですか?」

???「はい?どうしました?」

湊音「まず、あなたは誰ですか?」

???「私ですか?私は渡瀬組若頭の小林と申します。」

琢磨「わ、若頭!?」

湊音「次に、彼女はいったい?」

小林「そちらは屋敷の中で。」

湊音「………分かりました。」

こうして俺たちは渡瀬組の中へと進むこととなってしまった。


                     続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る