ミステリー解決へ(男女問わず 掛け合い)
A「先生、これってどういうことなんですか? 密室から
B「結論づけるには、まだデータが不足しているよ。いつも言っているだろう? 導き出されたいくつもの可能性、その中からより事実に近いものを選び出す必要がある。明らかないくつかの事実から導き出された結論が、必ずしも事実とは限らない」
A「けれど、これらの状況を考えると、被害者自身が事件の主犯であることは、揺るぎない事実です」
B「その前提条件が違っていたとしたら? そもそも、『犯人がそこにいなければならない』という思い込みが、この事件をミスリードしている、としたら」
A「……まさか?」
B「ああ。簡単なロジカル・トリックだよ。『そこにいないこと』、こそが、この事件を解き明かすキーポイント、だとしたら」
A「まさか……! では、あの人が……?!」
B「それを裏付けるのは、君たちの仕事だろう? さあ、もういいかな? 私はこの後、三本ばかり論文を読まなくてはならない。……これだけのヒントがあれば、大丈夫だろう? 期待しているよ。優秀な教え子くん」
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