夕日の見える窓辺から
あれから色々あったけど
君は元気にしてるか?
僕の人生を無茶苦茶にして
「ごめんね」も言わずに去った君へ
「君しかいない」なんて言葉で惑わして
結局、君の承認欲求を満たす為だけの言葉で
あの頃の僕も酷かったけど
君は上手いこと僕の居場所をかっさらってった
もはや連絡取る気も、取れないけれど
夕日の見える窓辺で語らった日々は忘れない
思い出したくもない思い出
けど、その中に埋もれてる光もあってさ
今更君の「ごめん」は聞きたくないけれど
僕も君に「ごめん」とも言いたくないけれど
夕景見える窓辺でたまに君を思い出す
あれから色々あったけど、元気にしてるか?
あの日聴こえた幻聴は誰かの声に置き換わり
あの日感じた君の温もりすら置き変わった
僕の傍に君の面影はもうないけれど
君の事を「大嫌い」な事だけは消えずに残って
結局夕日は沈まなかった
君と見た黄昏の街は今日も同じ景色で
ただ僕の周りの景色だけは変わってく
僕の時間だけが進んでくから
これはそんな君に送る数年ぶりの手紙
どうせ届かないことは知っている
だからそんな言葉をしたためたこの手紙を
今日吹く風に手放すのさ
もう交わる事は無いだろうけど
どうかこれからもお元気で
精々君の幸せを探してくれ
例えそれが壊れていたとしても
大嫌いだよ、パンザマスト
あの日子供だった僕らはもう帰れない
だから今日も忌々しく過去を想うのだ
不完全だったあの日々を
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