第5話 彼を求めている身体
-side エリザ-
クライブに、教科書を見せるように先生に言われてしまった。
「えと、机、つなげよっか」
「あ、ありがとう、助かる」
クライブに礼をいわれたあと、机を一緒に、つなげることになった。
教科書を一緒に見ることになった私、胸の鼓動が止まらなってきた。わたしの頬がほんのり赤くなっていく。だって、こんな間近くに彼がいるのだから、昨日のこともあって、意識してしまう。彼の横顔をチラッと見てしまう。
ああ、生のクライブは、画面と違って、やっぱりカッコいいなぁ。あの瞳もやっぱり好きだなと、彼を何度か盗み見ては、ふと、昨日の妄想のドSなクライブを思い出した。
もし、今、隣にいるクライブが授業中で声を出せない私にお仕置きだと言って、机の下から彼の手が伸びてきちゃったりして、私のアソコに指を入れられちゃったりしたら。すぐには、イかせないよってな感じで、クライブにコントロールされて、彼に調教されてしまうの、だめ、ゆるして、あん、クライブ。
私の妄想の中のクライブが激しさをましてきた、私の身体の芯が暑くなり、わたしは興奮が止まらなくなってきた。無意識に手をスカートの上からアソコを刺激するように手で強く押してしまう。間隔をあけながら、じらすように、時には優しく触れて、その刺激を快感として味わっていた。
そう私が、イけない妄想にふけっていたとき、彼がこちらに振り向き、声をかけてきた。め、目があってしまった。
「いや、そろそろ、次のページだな」
「う、うん」
私、彼の近くでナニしてたんだろう、まさか、彼の横ではじめるなんて、見られてしまったのかな。わたしは、涙目になりながらも彼をそっと見つめた。僅かな時間、無言が続いて、私は耐えられなくってしまい、「今日はあついね」と彼に言ったあと、火照った身体を冷やすため下敷きを仰いでごまかした。
原作のエリザは視力があまりよくない、少しは改善してると思うけど、小さな文字は見えにくい、それに栄養が胸に行っているせいか、身体が小さいし、平衡感覚があまりよろしくない、文字を追ってるうちに前かがみになってしまう癖がある。教科書を、覗きこもうとしたとき彼に身体が当たってしまう。
「あっ、っ、ご、ごめんね」
私は同時に彼の方へ振り向く。背の高いクライブを見上げるかたちで、じっと見る。彼の顔が目の前にあった。私は慌てて定位置に戻した。
「ああっ、大丈夫だ」
と、言って彼はこめかみに指をあてだした。彼は授業を真剣に聞いてるみたいだった。邪魔をしないようにしないと、そう思っていた。けど、癖になっているせいか、何度も身体を彼に預けてしまう。ごめんねと、私は謝りながらも涙目になっていた。
★★★
やっと、授業がおわった。
クライブに出会ってから、わたしはエッチな女の子になってしまった。彼のことを妄想してしまって授業どころじゃなかった。やだ、どうしよう。アソコが濡れてる。これって、わたしのショーツに恥ずかしいシミができてしまったかも、早くトイレに行かないと、椅子から立ち上がった瞬間、バランスを崩してしまい、そのまま倒れそうになった。すると、クライブがわたしを背後から優しく抱きとめてくれた。
「大丈夫か?」
「あ、ありがとう」
彼の厚い胸板が当たってる。やばい、ドキドキがまた、激しくなってる。それに今のわたしは身体が敏感になってるから、ここから、早く立ち去らないと、わたし、へんになってる。
わたしはクライブに礼をしてから、その場から立ち去り、トイレへと向かった。
どうして、こんなにもクライブのことが気になるの。わたしが今まで彼にしてきたことを思い出した。
どう考えても、わたし、へ、へんたいだ。
うわ、彼に軽蔑の眼差しで見られるかも、でも、被虐的な興奮をしてしまうのはどうしてだろう。わたしが彼の横でしてたのがもし、ばれてしまっていたら、想像するだけでゾクゾクしちゃう。たまらない、何かを感じちゃう。スケベな妄想に支配されてしまう。やっぱり、わたし、変態なのかな。今まで彼以外にはこんな感情は芽生えたことがなかった。
もしかして、彼が聖なる王子様だから、でも私は悪役だから、ヒロインじゃないし。
トイレに入ったわたしは、またショーツを脱いだ。
女子トイレは、さすがにクライブでも入ってこれないから安心だと思うけど、やっぱり、恥ずかしいシミに、なってる。
もしクライブの横で、イってしまったら、このシミどころじゃなかったかも、わたし、おかしくなってない? わたしは洋式の便座に座って濡れたアソコをトイレの紙で拭き取ろうとした。そして触れた。
先ほどまで自慰していたこともあってアソコが敏感になっている。わたしは思わず、あんっ、とエッチな声をだしてしまう。それを合図にして、わたし、ダメなのに、学園でしちゃてる。あそこをいじちゃってる。変態になってる。やめようとしても、やめられない。指がアソコに触れてしまう。液がだんだん漏れてくる。スジに指を入れピンクのアソコを何度もいじってしまう。夢中になっていた。やっぱり、妄想してしまうのは彼だった。
わたしはおかしくなってきている彼のせいで、そして、チャイムがなり、妄想の世界から引き戻された私は、すぐさま、ショーツを履き、手を急いで洗って教室に戻った。
彼とは距離を置かないと、このままだと、わたし、ヒロインじゃないけど、彼としちゃうかもしれない。身体が彼を求めている、そんな感じがする。絶対に避けないといけない。そう、私は思った。
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