第33話
「俺は転勤することになった。だから
早くしてくれないと俺の仕事に支障が
出る。そうすると養育費を振り込めな
くなるけど、それでいい?」
え?転勤?そんなの聞いてないよ。
ん?待てよ?養育費って言ったよな。
ああ、これはもう離婚だ。
しかしどんな形にせよ金が入らないの
は困る。
だから私は
「今条件を考えている。」
と送った。
すると奴は
「じゃあ離婚でいいんだよね?」
と再確認が来た。
「はい」とは言いたくなかったから
「条件次第で」と送ってやった。
さて、ここからが正念場だ。
条件次第でとは言ったけど、とにかく
理由をつけて引き延ばしてやる。
私のプライドを保つためにも引き延ば
してやる。
奴の好きにはさせない。
そう思った私は、前に両親と話した時
の条件も踏まえ、とにかく有利になる
条件を考え始めた。
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