第32話

「とりあえず、今日は帰って。」


私は渦巻く感情を整理できなかった。


私にしては珍しい。


だから一言発するのでやっとだった。


そうすると奴は


「またそうやってわざとのろりくらり


として、離婚しない気だろう。」


「いいから帰って。」


「住んでないけど、名義もローンを支


払っているのも俺だ。」


「うん、そうだね。」


「何と言おうと離婚するからな。」


とりあえず奴は帰った。


さてと、、、


いよいよ離婚するしかなさそうだ。


でもそうだとしたら、条件面で有利に


しておかないと。


私は色々な相談機関に連絡して、離婚


しない方法、離婚した時に財産など有


利な状況になる方法を片っ端から聞い


ていった。


そうこうしているうちに、あっという


間に日は過ぎていった。すると奴から


「離婚するから希望条件を言え。しか


し全部汲めるかは分からないから


な。」とLINEがきた。


私はまだ踏ん切りがつかないから無視


してやった。するとまた数日後、


「離婚するから希望条件を言え。」と


LINEがきた。しつこい。でも何か


返さないと。とりあえず私は「わかん


なーい」と返してやった。


こんな攻防戦が続いて数日後、奴から


またLINEが来た。


そこには、、、

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