第13話
無事に家に着いて喜びを噛み締めていた。というよりもほくそ笑むが近いであろう。子供が出来た喜びよりも自分の目的を達成できそうだからだ。
夜になり相手が帰ってきた。
いつも通り何も変わらない様子。さて言うか。
「ねぇ、今日病院行ったの。そうしたらさ、子供出来たよ。」
そういって診断結果と母子手帳を見せる。そうしたら相手は固まった。しばらくして、、
「何で、、、?ピルを飲んでいるから妊娠しないって言ってたよね?」
はい来た!この質問!私は開き直って「実はピルを飲んでいなかったんだよね〜。気づかなかった?」と言った。そうすると相手は
「てめえ!ふざけんな!俺は子供は要らないって言ったよな?作るにしても環境が整ってからって言ったよな?騙したのかよ?!」
と言ってきた。でも出来てしまえばこっちの物。
「そうだっけ?でも出来ちゃったし何言われても産むからね〜。」
やってやったぜ。
子供を授かったから離婚もないし安定した、世間体が良くなる生活を得た、私の勝ちだとこの時は思っていた。
後で聞いた所、相手はこの時は愚か、結婚直後から離婚したがっていたそうだ。このことを知ったのは離婚する時の話し合いの時だった。
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