『ハザール事典』(初版)を読んで

 改訂第二版の日本語訳がありますが、僕は初版を読みました。

 この本は、謎の多い民族・ハザール人についての事典です。ハザール人については、古くからいろいろと想像されてきたようです。

 古代から中世の頃の、知らなかった歴史に取材する物語は、読んでいて楽しいものでした。頭が痛い。古い本だからか、読んでからなんだか頭が痛くなっています。読みとると即座に絶命する禁忌の文字、時間がずれる鏡などが紹介されていて、とても不思議だと思いました。今では残っていないようです。


 僕がふだん生活していて想像する世界はすごく狭く小さくて、見たこともないようなすごいものが世界にはたくさんあると実感しました。驚きのあまりせき込んで、血を吐いてしまいました。

 また、大きな勢力に挟まれた国のきびしい状況には、平和のありがたさを感じました。描かれるハザール王国の問題には、当時にとどまらない、現代の国際問題や地域紛争に通じるものがあります。これも僕がふだん生活している世界では想像もつかない、残酷なことがらです。苦しい。


 たくさんのものをよく学んで、よく考え、自分にできること、すべきことを判断できるようになろうと思いました。頭が痛くて、目が変です。痛い痛い痛い調べたところ、この初版は毒入りのインクで印刷されていて、読んだら死ぬらしいです。

 世界には想像できないほど恐ろしいことがたくさんあるのだと分かりました。

 これからは、読んだら死ぬ本を読まないようにしたいです。

 改訂第二版は、読んだからといって死ぬことはないそうです。

 ぜひそちらを読んでください。

 まさか死ぬことはないだろうと思っていたら、本当に死んでしまったので、びっくりしました。


※読むと死ぬ本を読むことを推奨はしません。

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